【第2話】では、

母ちゃんに

「僕も頑張って
お金稼ぐから」

意気込んだものの、
現実はそんなに簡単じゃなかった‥。

はじめは、岸壁に落ちているコーラの空き瓶や
一升瓶を集めて酒屋に持って換金しにいったけど、
ほんの少しのお金にしかならなかった。

そんな僕に「だるま船」のおっちゃんが
声をかけてきた。

(だるま船)
艀の一種で、船幅が広く喫水が浅い平船。
エンジンはなく、足のないだるまのように、
自力で移動することができないことから。 
昭和初期頃の大伝馬船から後に西洋型の鋼製船へ
替わった。 波の緩やかな港内や河川などで
荷物の運搬に使われる。)


「おい坊主!』
ちょっと酒屋まで行って
酒を買ってきてくれ!

と言われた。

真夏の暑い日で、
酒屋までは子供の足で片道25分くらいかかる。

正直、面倒だなぁ~と思ったけど、
おっちゃんの怖い顔に逆らえず
嫌々ながら引き受けた。

汗だくになって帰ってきた僕に


「暑かったろう、
ありがとうな!」と言って、


何とお小遣いをくれた!

顔は怖いけど
本当は優しい人なんだと思った。

それから何回か買い物を頼まれた。

買い物の量が多いと

お小遣いも多くもらえた❗️

これは瓶集めよりもになる❗️

『これだ!』

と思った瞬間だった。

それから僕は、
港に停泊している
数十隻の「だるま船」

で、生活している人たちに


「何か買い物
ありませんかぁ~っ、』


と売り込みに走った。

最初は全然頼まれなかったけど、
強面のおっちゃんが


「こいつ買い物が早いぞ!」


と宣伝してくれた。

お陰で、多くの人が僕に頼むようになった・・。

僕は嬉しくて、
買い物のスピードがどんどん速くなって、

最後には

全力疾走‼️

するようになった。


その結果、
多くの人が僕に買い物を頼んでくれた。
沢山もらえた小遣いを母ちゃんに渡した!

母ちゃんは

『まさよし❗️
どうしたんだ
こんな大金!?』と驚いた!

僕は
「だるま船の人たちのお手伝いを
してもらったんだよ!

僕、頑張ったんだよ!」

と言うと、

母ちゃんは涙を浮かべて

「ありがとう❗️
よく頑張った❗️
本当にありがとう❗️』

と僕を抱きしめてくれた。

そして耳元で

『まさよしは私の誇りよ!」

と言ってくれた‥。(号泣)

その瞬間、
僕は子供ながらに

『努力は報われる‼️』

と感じた。

小学校一年生の夏休みは、
一生忘れられない思い出になった!

最後に
お遣いは『頼まれごと』ではなく
『試されごと』です!

一生懸命やっていれば、
必ずや『あなた様の応援団📣』が
集まってきます。

続く・・。