もうすぐで長らくお世話になった京都もお別れだ。

その前に、今までお世話になった人、そして近畿圏にすんでいる今だからこそ会える人に会っておこうと思い、短大時代の友人と連絡をとり、お互いの中間点である大阪で会うことにした。

 

 当日、私は少し余裕をもって待ち合わせの15分前くらいにつくつもりで電車に乗った。待ち合わせ場所に行くのが初めてだったので迷うかもしれないと思ったからだ。電車をおりたら偶然、私が待ち合わせる場所の改札に出る場所だったので、ほぼロスなく着いた。余裕で待つつもりでいたが、ほぼ同時に友人が改札口から出てきた。昔からきちんとしていたから、遅れるタイプの人ではないと思っていたが、お互いに結局10分前集合くらいになっていた。でもしょっぱなからとても気持ちが良かった。時間は金なりという言葉があるが、最近は本当にその通りだと思っていて、相手の貴重な時間、自分の貴重な時間を無駄にしてはいけないなと思うようになったので、待ち合わせで遅れることは相手の貴重な時間を奪うことだと考えるようになったので、時間は必ず守るようにしている。

30年ぶりくらいだったが、お互いすぐに分かった。

 

 短大時代に彼女には本当にお世話になった。感謝の言葉しかない。彼女の下宿先に良く泊めてもらったし、ご飯食べさせてもらったり、寒い時に肉まん買って待っててくれたり…。とにかく昔から彼女は嫌な顔一つせず、いつも優しかったし、私の世話を焼いてくれていた。当時私は、非常にハードな四大所属の部活動中心の生活を送っていたので、正直短大の中ではちょっと異質な存在だった。(短大は、四大に比べるとスポーツ推薦組がほぼいなくて、のんびり、チャラチャラしていた)

スポーツ推薦組でもなんでもない一般入試組の私にとって、学校の授業内容はさほど苦労はしなかったが、体力面や精神面で全くついていけていなかったので、毎日必死だった。そんな状況をよくわかっていた私の短大時代の友人の2人は、講義ノートを写させてくれたり、出るところを教えてくれたり、連絡事項を必ず私にも確認してくれていた。おかげで私は何ひとつ落とすことなく進級はできたが、成績は微妙だった(笑)

 

 30年来で会って、やはり彼女は素晴らしかった。4人の母になっていたが、子どもとの距離感の取り方もバランスがよいし、なにより陰で人を支えるのが好きで、なおかつ面倒くさい細かい仕事や事務的な作業を全く苦にもせずやってくれる人なので、間違いなく誰からも頼りにさせる雰囲気は変わらずだった。なんていうか、細やかなのに人をリラックスさせるのが上手という、恐ろしい人だ!これもこの人の魅力なのだと思う。距離感のバランスが抜群に良いのだ。一緒にいて本当に気楽だし、でも頼りにもなるし、こちらのことは尊重してくれるし。

まあ、こういう人として素晴らしい人を、短大時代の私はきちんと見抜いていたのだなと思うと、私の人を見る目は本当に確かで素晴らしいと思う。この人を見る能力をどこかで生かせないものだろうか。私自身は何にもできないけれど、人を見る目はあるとおもうんだよな~。