りんご
みずみずしさやシャキシャキとした食感がクセになる美味しさで、甘さと酸味のバランスが良く、生で食べられる事が多いですが、ジュースにしても栄養価はさほど変わりません。
生もいいですが、アップルパイなど火を通しても美味しいです。

流通と商品知識

■生産・流通動向
結果樹面積=20,300ha(平成20年産、以下同)
収穫量=505,800t
出荷量=448,300t
主産地=①青森(50,7%)②長野(23,3%)③山形(6,1%)④福島(5,6%)⑤岩手(5,5%)
昭和38年のりんごの大暴落以降、「国光」「紅玉」に変わる品種として頭角を現した。現在ではりんごの収穫量全体の55%を占める主力。
■消費動向
ふじの出現と貯蔵技術の向上によって、りんご販売は周年化された。また、有袋栽培だけでなく、無袋栽培が普及。生産省力化と食味向上につながるため、年内販売が主体の長野県はもちろん、近年は有袋栽培・貯蔵販売が主体の青森県でも、「葉とらずりんご」などのネーミングで商品化されている。なお、無袋栽培の代名詞である「サンふじ」は、JA全農長野の登録商標。
■品種動向
「国光」と「デリシャス」の交配種で、農水省果樹試験場(当時)の盛岡至場で育成された品種。昭和37年に「りんご農林1号」として品種登録され、その後「ふじ」と名付けられた。
果皮は赤褐色で縞状に着色する。果肉は硬く粗いが、果汁は豊富で甘みが強く酸味は少ない。長期貯蔵性に優れており、果肉の劣変は少なく、普通貯蔵でも3月まで貯蔵できる。ふじの登場によって、りんご流通は大きく変わった。ふじは晩生種のりんごで、収穫は10月~11月に行われる。長野、山形、福島産は、収穫後に順次出荷されるが、青森産は12月から出荷され普通貯蔵、CA貯蔵などによって翌年の7月頃まで出荷される。

取り扱いのポイント

■鮮度の見分け方
尻が開いて、全体に赤いものがよい。花落ち部の中心が空洞になっているものは過熱したもので、密が入りやすい。かつては蜜病として嫌われたが、現在では完熟品の代名詞となっている。しかし、蜜入りはあまり日持ちがしない。
産地および果実の大小により、貯蔵性が異なり、暖地産のもの、果実が大きいものは貯蔵性が劣る。外観上の鮮度がよくても、果実内部に褐変を呈することがあり、常温下でポリエチレン包装を行うと、褐変の発生を助長することがあるので避けること。
■保存条件
最適条件は、温度が0℃、湿度85~90%。貯蔵性の高い品種であり、産地では出荷時期に応じた熟度で収穫し、冷蔵またはCA貯蔵によって6~8ヶ月の貯蔵が可能。
市場出荷品の保存期間は、15~20℃で、年内出荷品で2~3週間、長期貯蔵品で7~10日程度である。
店舗での販売は5~10℃の低温で行うのが望ましい。
■取り扱い
①大きさにより、販売単位を決める。目安は、32玉および36玉は1個売り、40玉は4個、46玉は6個。店舗の立地、客層により柔軟に対応することが必要。
②重点的に販売する場合は、蜜入りものを半分に切って見本として陳列する。蜜入りを不良品と思う消費者もいるので、その理由を説明する必要がある。
③パックしたものを積み重ねる時は、かなり重くなり、下の商品が傷つくことがあるので注意する。
④サンふじは無袋栽培なので、外観、貯蔵性は有袋栽培より劣るが、甘味、香りが優れている。この点をPOPなどで説明する。

販促ポイント

■栄養
果糖、ブドウ糖などの甘味成分、リンゴ糖などの酸味成分を含む。そのバランスは品種により異なる。「水溶性ペクチン」の含有も比較的多い。これは、血液中のコレステロールの上昇を抑える働きが顕著であるとされるだけでなく、胃に負担をかけずに整腸作用を持つ成分。しかも、ジュースにしても成分が損なわれない。
なお、切り口は、酸素の作用で褐変しやすいが、塩水につけておくと防げる。
■POPの例
◎世界中で愛される味!甘味と酸味が好バランス
◎蜜入りは樹で熟したおいしさの印
◎おろしやジュースで赤ちゃんからお年寄りにも
◎カット後の変色防止は塩水かレモン汁につけて
◎濃い甘味!太陽をたっぷり浴びた「サンふじ」



引用元:りんご