1✳︎はじまり✳︎
大学2年生の夏休み。友人たちが海外旅行の写真をインスタグラムに載せている頃私は バイトに明け暮れた。昼間はアパレルのスタッフ、夜は居酒屋の店員、休むことなく働いた。なぜ、こんなに働くのだろう。大学入学後、周りの子たちとの経済格差を見せつけられたからだ。艶のある巻き髪。透き通った肌。手入れのされたハイヒール。肩にかけているのは、憧れのブランドのバッグ。中には新作の化粧品。都内屈指のお嬢様大学。キラキラの女子大生。入学してから後悔した。「あぁなんで私はここにいるのだろうか。」と。それでも、「この学校を卒業すれば、自分の希望の就職先に入れる確率が上がる。人は見た目じゃない。」と、学業に専念した。