携帯では私と連絡を取らない兄から
仕事中に電話が来た
兄の番号からは
何年も着信したことがなかったので
胸騒ぎがした
父か母に何かが…
兄へ折り返すも話中で繋がらないので
実家へ電話をする
数回コールして出るのはいつもの母のパターン
やはりいつもの母の声だ
どうした?
何かあった?
お父さん?
こっちは2人とも元気
違うのよ
◯君が亡くなったの…
その後は取り乱して
泣き崩れる母の声しか覚えていない
伯父が亡くなってまだ2年も経っていない
いとこの彼は私と同い年
まだ、働き盛り
最後に話したのは実家の電話で
たまたま話せた1年前
優しく少し低めの落ち着いた声
亡くなった伯父の語り口と似ていて
声を聞いて驚いた
子どものときとは違って家が近くなったね
必ず会おうね
奥さまに
どうぞよろしくお伝えください
はい、◯◯ちゃん(私の名前)
また会いましょう!
その後は母に電話をかわった
この会話が最後だった
生きて再会は
なかった…
その連絡を受けた日の会社からの帰り道に
暗い中金縛りに遭ったような身体を
何度も動かそうとする
いとこの姿が
ふと
脳裏に浮かんだ
肉体が動かないだけで
光となった魂は
変わらず
そこに存在するのだ…
同い年であるだけで
親しい存在だったよ
懐かしいね
お正月にいとこたちがたくさん集まって
みんなでトランプしたね
年が離れたたくさんのいとこたち
みんなでトランプを楽しめるようにと
年長者のいとこのお兄さんとお姉さんが
数字や色で判別できるゲームなら
みんなでできるね、と
言って提案してくれたね
ひっくり返るほど
ゲラゲラ笑い転げていたのを思い出すよ
その後
親たちからお年玉もらって大喜びもしたね
でもお年玉をもらうと
家に帰る時間だったから
私は寂しかったかな…
子どもの頃の楽しいだけでない
その時間が終わる切なさとセットだった
お正月の思い出
たくさん話す間柄ではなかったから
その場を共有するだけだったけど、
あなたとは
とげとげした思い出が何一つない
形のない温かい気持ちになれる
思い出というプレゼントを
既にいただいていましたよ
電車の中で書いているんだけど
泣くのを我慢するのが精一杯
喉の奥が痛い
さすがに途中下車
感謝の気持ちでいっぱいです
出会いに心から感謝しています
今頃今世で出会った人たちや場所に
挨拶回りをしているかもしれませんね
生まれ変わりがあるならば
次は長生きしてほしいです
笑顔が溢れる温かい思い出を
ありがとう
出会って下さり
ありがとう