カエルがつなぐ夜の窓 | Smile the First 店長日記

我孫子は、とても緑ゆたかなところです。土も水もたくさんあります。農業が盛んな町の出身の私には、ほっとできる土地です。


毎日通る日の出通りは、利根川の土手に並んで走る、畑と田んぼに挟まれた一本道です。朝の空気はみずみずしさにあふれ、夕方は、ゆっくり静かにカーテンが閉まるような静けさに包まれていきます。


日の出通りに出る前の畦道は、季節感にあふれた、大好きな場所です。季節はもちろん、一日のなかでも、時間によって、風景が見せる表情はまったく違います。


4月の朝。宇宙を感じる青い空。私も宇宙の一部だと感じる朝でした。エネルギーに満ちた空気。車の窓をあけて深呼吸すると、土のにおいがしました。

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ひと月後、4月の終わりの夕暮れどき。水を張ったばかりの田んぼに西日が。雑木林も、奥に見える女子大の校舎も、電信柱も、みんな、やわらかい陽光につつまれていきます。

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GWも終わった朝。植えられて間もない、まだ小さな苗が、きれいに並んでかよわく風になびいています。


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日が暮れてから帰るときは、車の窓を開けて、カエルの大合唱を聞きながら帰ります。


9つ違いの妹が生まれたばかりのころ。田んぼに面した寝室の窓を開け放すと、天然クーラーの夜風と一緒に、にぎやかすぎるほどのカエルの鳴き声が、窓からいっせいに入ってきたものでした。


カエルの大合唱をきくと、いつも、あの、夜の窓から入ってくる鳴き声と、真っ暗だけれど、安心感に包まれた夜を思い出すのです。