別れの春の日に | Smile the First 店長日記

出会いと別れの春。皆様にはどんな出会いと別れの春が訪れているでしょうか。

21日土曜日、Smile the Firstは臨時休業をいただきました。せっかくのご来店をいただいてがっかりさせてしまったお客様には本当に本当に申し訳ございませんでした。どうぞこれに懲りず、またのご来店をいただきますよう、深く深くお願い申し上げます。

臨時休業のわけは、息子の卒園式でした。私事で本当にすみません。

事情で父ザ・まさるが出席できないため、母ともこ、出席させていただきました。

開店とほぼ同時期の3年前の春、年少組に入園した息子。あっという間に迎えたこの春の卒園でした。

すっかり大人びた息子にくらべ、私はいまだに一日一日を送るのに精一杯で、卒園式といえども感傷的な気持ちになっている余裕がないぞ~・・・と思っていたのですが。当日になってみれば、正門にかけられた立派な文字の「第三十三回 卒園式」が目に入っただけで目頭が熱くなってしまうではありませんか[E:coldsweats01] 

後ろ髪をひかれる思いで、毎朝大粒の涙をこぼす息子を置いて保育園をあとにしたこと、お客様に息子の話をしているとついうっかり涙がこぼれそうになったこと、家では見せない凛々しい顔で腕まくりして大きな大きなティンパニを力いっぱい叩く姿に思わず感動の涙をこぼした演奏会のこと、笑いと涙でいっぱいのたくさんの思い出が浮かんできて、式が始まる前から号泣モード寸前。

誰よりも卒園式で息子の姿を見るのを楽しみにしていたザ・まさる。父母会会長として最後の務めを果たすことができないのも残念そうでした。朝のうちに駅に向かわなければならないザ・まさるが「園の正門の前で写真を撮るぞ~」と突然の発令。あわてて出た息子はネクタイを忘れており、私は口紅をひくのを忘れており、ザ・まさるにいたってはスーツにカジュアルシューズという、全員が間の抜けたイデタチ。

まあ、いつもの感じではありますが、ザ・まさると私も、親として、ひとつのステージを卒業しましたということで、はい、パチリ。

さてそれでは、ということで車に乗り込み、ザ・まさるが車中で、「卒園証書もらったあと、振りむいてお母さんに向かってなんか言うらしいじゃん。お母さんになんていうの?おとうさんにだけ教えてヨ」。「うん、イイヨ」と息子がザ・まさるに耳打ち。

すると、ザ・まさる、顔を覆って泣き出してしまいました。

「ちょ、ちょっとちょっと[E:coldsweats02] そんなすごいコト言ったの???」

ザ・まさるはただただうなづくばかり。「これは泣くよ~[E:crying]」と言いながら目が真っ赤なのでした。にやりと笑いを浮かべる息子。

その後も電車のなかでザ・まさるは涙涙だったとか。

ザ・まさるが息子から聞いた言葉は

「おとうさん、おかあさん。いつも えがおで つつんでくれてありがとう」。

うわ~、これは泣ける~。いいんだよ、いいんだよ、おかあさんこそ、きみがいてくれたからがんばれたんだ、おかあさんこそ、ありがとうって言いたいよ~!!とその場で泣き崩れそうなコトバ。

すごい言葉が出てくると身構えた私に向かって、証書を高々と掲げたあとに息子が言った言葉は「おかあさん、いつもいっしょにあそんでくれてありがとう」でした。

いえ、あ、はい、こちらこそ。

・・・?。うれしいけど、顔を覆って泣くほどではないような。。。?

深夜、ザ・まさるとの会話に微妙な違和感を感じて、やっとわかりました。息子がザ・まさるに耳打ちした言葉は、卒園児と在園児がエール交換のように言葉をつなげていく詩の朗読で息子が担当した言葉。あ~、勘違いしたのか~。大笑いして、そして、また涙した一日でした。