イスラム教徒が9割以上の国で!?と思うかもしれませんが、ここダッカでも売春産業が存在します。
わたしが毎日使う通勤路の縫製工場が立ち並ぶ場所には、ベンガル語や英語でHOTELと書かれた所謂売春のための連れ込み宿がいくつも存在します。また夜にアパートの近くのレストランで食事をした後、ひとりリキシャに乗って帰宅しようとすると、リキシャをこいでいる男性から「ボス、女性はいりませんか?いい子知ってますよ」と声をかけられたりします。
さらに売春する女性自身が夜街角に立っていて、直接声
をかけられたこともありました。(勿論、無視してリキシャに乗って帰りましたが)
彼女たちが売春をするようになったきっかけはさまざま。
田舎から縫製工場で働くために出てきて、最初は親戚の家や女工同士が一緒に住むアパートで暮らします。そんな彼女らに「縫製工場よりももっと稼げる場所があるよ」と声をかけて来る輩がいて、その誘いに乗って住処を変えて売春をはじめてしまうパターン。
夫が働かなくなり、あるは借金をつくり、どうしようもなくなって家族を養うために仕方なく売春をはじめてし
まうパターン。
母親が売春婦で、その娘が10代になった頃には売春を取仕切る連中に手懐けられ、いつの間にか売春婦にさせ
られてしまうパターン。
彼女たちは一日に何人もの男性と相手をしなければならす、そしてそこで稼いだお金も売春を取仕切る連中
にことごとく吸い上げられてしまうという過酷な状況です。また彼女たちの子どもがいた場合、親が売春婦だとい
うことでいじめにあったり、さらに娘なら上記のような危険な目に合わされています。
世界最古の職業とも言われ、世界中どこに行っても存在するといわれる売春。ここバングラデシュでもこの職業
自体が無くなるということはおそらく無理でしょう。だとしたら欧米の一部が行っているような国がきちんと
産業として認め、そこで働く女性たちに対してヘルスチェックなどきちんと保護する政策をとるほうが現実的な
のかなあと考えたりもするのですが、それもこの国では限りなく不可能に近いのかなあ~。
(ダッカ駐在員 小嶋淳史)
今朝通勤途中で象を見かけた。背中に草木をたっぷりと乗せて、ゆったり、ゆっくりと歩いてきた。小さい道なのだが、私立学校の通学バスなどで特に朝方は交通量があるので、象の後ろには何台かの車が連なっていた。