鈴木おさむオフィシャルブログ「放送作家鈴木おさむのネタ帳」Powered by Ameba-2012012511010000.jpg

こないだの冬休み、メキシコから帰って来てからもう一日だけ休みを貰いました。

どうしても行きたい所があったからです。
実家です。
千葉県房総の実家。

目的は二つ。
一つは、妻と一緒に墓参りに行きたかった。

二人で一緒にはしばらく行けてなかったので。

妻は今年厄年。そして僕は前厄なんで。

僕は一年に二回は行くようにしているのですが・・・
なんか気持ちスッキリするし。

２５歳位から急に行き出したんですよね。墓参り。

そんで、もう一つは、ある人に会うため。

そう、元カリカ林です。

９月に芸人を辞めて、実家の林景荘という民宿を継ぎました。

芸人という夢を３４歳で諦めて、新たな人生のスタートを切った。

林の実家と僕の実家は車で２０分くらいの所にあります。

林の実家、林景荘は小さな民宿。

６組泊ったら満員。

数年前に、日本の秘湯を守る会に認定されてしまい、結構混んでるらしい。

だけど、ご両親二人でやっている民宿。

林は芸人と言う夢と、親がやっている民宿を捨てておけない・・という思いに挟まれて揺れたんでしょう。

自分が継がなきゃなくなっていくわけだし。

で、林に連絡を入れずに妻とアポナシで訪れました。
海と山に挟まれた所にあります。

結構山の中。

行くと、丁度、その日、民宿はお休み。

正月がかなり忙しかったので休みを取っていた。

最初はご両親しかいなくて、林本人はどっかに遊びに行ってるとのこと。

もしかして会えないか・・・と残念に思ってると、離れた所から声が。

彼はたき火をしていたのです。

いいね、ザ・田舎の正月。

つなぎに泥だらけの長靴。
民宿のおじさん。

その時に、なんか安心しました。

そう言えば、芸人を辞めると告げる一年前から、なんか林は苛立っていたというか。

目が息詰まっていたというか。

だけど、そこにいた林は、なんかフリ切れていて、スッキリ出来ていて。

もしかしたら芸人を辞めて、まだ迷っていたらどうしようと思いましたが、スッキリしている感じでした。

そして、この民宿を自分でやっていく！という決意を感じました。

僕は林が芸人をしていた時に、シガーのあるバーに行ってました。

僕も彼もシガーをたまに吸っていたから。

だから彼に、メキシコで買ってきたシガーとテキーラをおみやげで渡し、５分ほど話したら帰ってきました。

５分で十分でした！！

彼は僕にとって親友です。たった５分で、なんか全部分かったと言うか。

今は、それ以上離さなくても分かっていると言うか。

とにかく、今の彼の決意が理解できたと言うか。

人生ってそれぞれ。

でも、３４歳で新しく人生をスタートさせた彼がいる。

芸人と言う夢を諦めたけど、それを背負いながら、東京を離れて生きている彼がいる。

なんだか、凄くやる気をもらっちゃいました。

林は言ってました。芸人を辞めたことを後悔はしてないが、自分がテレビを付ける時に限って、カラテカ入江が出ている（笑）。

その時にちょっと悔しくなる・・・と。

林と入江も凄く仲が良かった。

林が引退を決めたあたりから、入江のテレビの露出が凄く増えた。
林の夢の欠片を入江が貰ったのかな・・・なんて思ったりして。

夢はおもしろい！！

林に会いに行った時、妻も一緒にいました。

妻にとって、林は元芸人の先輩。そして夫の親友。

僕が林と話しているのを、なんか嬉しそうに見ていてくれました。

そして帰りの車で、一言「良かった・・・」と呟きました。

カリカ林よ！！林景荘をもっともっとでかくしろ！

それが君に与えられた次の任務！！

皆さんが、最近、何かにパワーを貰えたことってありますか？

誰かの言葉、行動、映画、番組？？

教えてください。

****************************************

「芸人交換日記～イエローハーツの物語～」
太田出版より　大好評発売中です★
↑ご購入はコチラから

鈴木おさむメールマガジン
↑ご登録はコチラから

民宿？？