今回は我が家の吸引カートをご紹介します。

実家から新居に引っ越すタイミングで介護方法やオペレーションを見直しました。

吸引器周りもより衛生的で使いやすくなるよう試行錯誤を繰り返して今の形に落ち着いています。

ポイントは3つあります。

・手早く吸引準備、片付けができる（準備、吸引、片付けまで2分以内で終わります）

・手入れしやすい（誰でも清潔を保てる）

・ミスを防ぐ

吸引器は1日に何十回も使う身近な機械であり、本人の命を守るものでもあります。

「いつでも清潔に、そして重大なミスを起こさないように」ということを新人さんにはお伝えするようにしています。

が、人がやることなので個人差、ミスが起きることを想定することも必要。

今の形が完璧ではないですが、そういった観点で作ることを意識しました。

吸引カート全体

以前ご紹介したように通し水はワンタッチで開く蓋付きです。このままでは水の量が少なくなった時に開けた勢いでひっくり返るのでカップホルダーの中にインしています。

手袋は手のサイズに合わせてMサイズとSサイズの2種類用意。

無地のスプレーには必ずラベリングを

ただの水や洗剤などのスプレーと混同することも無きにしもあらずなのでラベリングしています。うちではないですが実際に混同して大事故に繋がった事例があります。

複数のヘルパーさんや看護師さんが作業しますので、念には念をです。

電源コードは視界内に

カートをリビングに移動した後に電源コードをつけ忘れて予備電源も尽きたところで初めて気づいた、ということが実際にありました。その瞬間に停電や急な外出があったら詰みます

厳重注意をして注意書きのラベルを貼り、外す時はコードを引きずらずにカートの取っ手に引っかける等のアドバイスもしましたが再発したので、接続部分が視界内に入るようにしました。

もし忘れた場合は延長コードが宙にぶら下がっているという違和感満載の状態になるのでさすがに気付く。この形にしてからミスは一度もありません（これだけ対策しても忘れる猛者が現れたらまた考えます笑）

吸引カテーテルには日付を書く

夜勤が毎朝交換するのですがこれも忘れることがある。日付を書いているので日勤が気付ける仕組みです。

吸引カートの引き出し内には余計なものを入れず整理整頓

特にご紹介するまでもない内容ですが、こんな感じで収納。余計なものは一切入れない。

ちなみに右下の肌色のものは気管孔のフィルター。日中は呼吸器を付けないのでこれをペタッと貼っています。

アルコール綿入れはシンプルに

普通の食品用のタッパーにカット綿を適量詰めてアルコールを染み込ませています。

同じものが3セットあり、使い切ったら洗浄して乾燥。完全に乾いたらカット綿を詰めた状態でカートの中に保管し、使用するときにアルコールを染み込ませます。

ワンタッチで開けられたら便利だな〜と思って色々探したのですが、密閉できるタイプは種類が少ない。こちらを見つけて何度か使ってみましたが残りが少なくなると開けた勢いでひっくり返ってしまう。サイズも大きすぎるし、パッキンが付いているので洗ったり乾かすのに手間がかかることから我が家では本採用しませんでした。

長くなりましたがこんな感じです。

各ご家庭で色んな工夫をされていると思いますが、我が家のやり方もどなたかの参考になれば嬉しいです

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