ゆうゆうのブログ

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娼年



松坂桃李に拍手。かわいい。きれい。よくがんばりました。


「おまえは昼の世界で生きていけるのに…」ってセリフが、終わり間際にありますが、それこそこっち系の映画、出なくても食っていける人なのにふりきった潔さにまず拍手。たしか、これ舞台だったのでは。NHKのスイッチ?対談スタイルので、出ていた気がする。舞台でもかなりエロティックで「このこ、こんな役やるようになったのか」とそのチャレンジングな姿勢と、番組のなかでの真摯な態度に驚いた。

それでも映画だ。売れ線できたといやらしく考え、あまり食指は動かなかった。ぎりぎりの時間と、ただ券のリミットがこの映画を選ばせた。タイトルが、いかにもすぎていやだったし。欲求不満のブス女とでもまわりから見られやしないかと気持ちハラハラ。


ほんとだ、彼がいたからある程度の成功がある。
しょっぱなのセックスシーンは桃李くんのおしりから始まるが、はぁがんばるねぇという感じ。



その短時間の営みにも桃李くんが相手を大事思う愛を感じて、しあわせを感じるセックスシーンになってた。エロスというより、やさしさの映画だ。



だれも否定せず、受け入れて愛してくれる娼年。たかをくくっていた生と牲の深みをしって、なお、彼は逃げず、もっと先を探求しようとする。表情がたまんないっす。やさしくて、あたたかい桃李くんの笑顔はファンじゃなくても癒しでした。そこに拒絶がない。それを求めるのは女たちもいっしょ。みんなかわいく見えた。寂しいとか満たされないとかであっても、たいていは男を買う勇気なんてない。そこを越えた彼女たちは、ある意味とても素直な人たちだ。それこそファンタジーだけど、江波杏子最高。さらに大好きな女優さんになった。
演出はたしかに何か所かで笑ってしまう。失笑。って感じで。音楽も古めかしい。さしかたも。でも桃李くんがいれば大丈夫。
乾いたことのない方、ひとりの生きづらさを感じたことのない方、愛に満ちたセックスの心地よさを味わったことのない方には多分に不向き、くそ映画だと思う。でもくそ映画といえたら、その人って実はしあわせな人かもしれない。とおもいました。