実家の母に初めて

感情抜き、事実のみの説明で

 

産科医療補償制度について話をし、

我が子が30週出生の為

「個別審査で対象外」という

話もしました。

 

 

 

 

 

第一声。

 

 

 

「保険金の未払い」と同じね。

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ、予備知識ゼロの一般人からすると

そういうイメージか。

 

 

 

 

イメージがわかり易すぎて

一気に世に理解された時が

 

 

急に怖くなりました。

 

 

 

 

 

 ■政府広報オンライン 制度の説明

 

 

 

 

12月24日

「産科医療を考える親の会」代表である中西が

厚生労働省で副大臣に

お会いすることが決定しました。

要望書を提出いたします。

 

 

 

 

 

また、同日

産科医療補償制度の審査機構にも

要望書を提出いたします。

 

 

 記者会見も予定しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上記リンクに

一般公開されている産科医療補償制度についての

説明を貼りましたが、

 

 

そもそも産科医療補償制度とは何か

の説明を

今回は最初にさせて頂きます。

 

 

産科医療補償制度とは、

出産時のトラブルにより、

“脳性まひ”という障害を負うことになった

赤ちゃんとその家族に対し、制度の下、

補償金の支払いを行い、

原因分析・再発防止に取り組む制度です。

 

 

 

補償金ばかりが注目されがちですが、

それは違います。

 

 

産科医療補償制度で

補償対象となった子供に対しては

 

 

「脳性麻痺になった原因の分析」が行われ、

再発防止に貢献しています。

 

この原因分析が沢山行われることにより、

将来、分娩で脳性麻痺を負ってしまう子供たちを減らす事が出来るのです!

 

 

逆に言うと

産科医療補償制度の対象にならないと

 

さようなら✋と、

そこで縁は切れてしまい

脳性まひを負った原因は調べられません。

 

 

 

 

 

産科医療補償制度は、

全妊産婦の99%が妊婦の時に

登録しているものです。

 

病院から妊娠22週頃に、

以下のような説明を受け

産科医療補償制度の登録証にサインをします。

 

 

「万一、分娩トラブルで

赤ちゃんに麻痺(まひ)が残ってしまった

場合、補償金が出る制度だから

念のため登録しておきましょうね。」と。

 

 

保険のようなものですね。

 

 

 

 

その保険金となるお金の出どころはどこか。

それは健康保険から出産時に支払われる

「出産一時金」から出ています。

 

 

 

 

しかし、いざ28週という週数を超え

出産をし、

出生のタイミングで重い障害が残っても、

 

 

審査機構が定めた基準があり

そこで対象外とされると

補償はされません。

うちの子供も、それです。

うちの場合は28ー32週出生の子がされる

「個別審査」をされ補償対象外とされています。

 

 

 

しかし

“先天的な要因が無く

28週を超えても

脳性まひを負っている場合、

それは

99%が分娩時の要因によるもの”と

医学的に解明されています。

 

28週を超えれば

未熟児ゆえの未熟性から

ほぼ脳性まひを負わないのです。

 

 

 

これは当の

産科医療補償制度の審査機構がHPにも

書いており、

 

私もHPで

これを見た時

 

“え、じゃあなんで

個別審査で多くの子を補償対象外としてるの!?”

と、理解不能でした。

 

 

でも、

今も個別審査は行われています。

 

 

 

 

来月1日に産まれた子から

「個別審査の医学的根拠はなく、

意味がなかった」として

やっと個別審査は撤廃になり、

個別審査をされていた部分は、

審査なしの

無条件補償と変わります!

(今月31日に産まれた子が5歳になるまで

今後5年間は個別審査は続けれらます)

 

 

 

 

でも、きっと多くの方が

 

 

医学的に

未熟児の未熟性からの脳性まひ児が起こらない

28週以上の子供たちにも

わざわざ個別審査を設け、

対象外を出してきたのには

わけがある。

 

と思う事でしょう。

 

 

 

 

 私も

 

“補償金の運営がギリギリの状況下、

しっかり補償対象の事例を選定し、

適切な補償金の運営が

ある故の

苦肉の策”だと思ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

ところが、

 

 

“脳性麻痺児と家族への補償金に充てるため”と

審査機構が

保持している余剰金は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

635億円

 

 

 

 

 

あります。

 

 

いやいや

減ったんです、これでも。

 

 

 

1000億円あったこともあるそうで、

メディアに幾度となく取り上げられています。

 

 

 

 

 

 

余剰金が問題視される度、

多くの分娩機関が

子供たちの為に適正に支払われるべきだと

声を上げてくれたそうです。

 

 

 

 

 

言い方が悪いですが、

長年の「余剰金のため込み」

があるのならば尚更、

 

もっと早くから

問題視する声に耳を傾け、

多くの家族の不服の申し立てにも

寄り添って対話をして欲しかったです。

 

 

 

 

 

 

私が

代表の中西さんに、この親の会に誘われた時、

 

中西さんはこう言いました。

 

「我が子の補償金の問題じゃ、もはやないのよ。

脳性麻痺児の為に

声を上げていかないといけないと思っている。」と。

 

 

 

 

最初は、補償金も高額ですし、

私も同じ立場でしたので

「そんな、キレイごとじゃないやろ!」

と思いました。

 

 

 

でも親の会の運営をやっていくうちに、

私も同じ気持ちになっています。

 

 

 

 

脳性まひ児を育てる当事者ゆえ

産科医療補償制度への気持ちも、

育児の過酷さも両方わかります。

 

これまで

 

産科医療補償制度のことを

悪いように書いてしまった

部分もありますが

 

 

実際

産科医療補償制度は、

脳性麻痺児とその家族にとって

救いでもあります。

 

どれだけの脳性麻痺児と

そのご家族が

産科医療補償制度に救われたかも

想像がつきます。

 

そして分娩を機に

脳性麻痺児になる子供を減らす

ということにも

貢献をし、

産科医療の向上も果たしてきています。

 

 

 

 

 

それゆえ今は

純粋な気持ちで、

 

 

更に

脳性まひ児とその家族にとって

有意義になって頂くよう

対話のチャンスであり、

この機会を逃さず

きちんと

お願いしなければと、使命感にかられています。

 

 

 

 

 

 

※こちらの記事はYahooニュースにもなりました
 

 

 

 

③は

個別審査撤廃を知った日

 

を書きます。