「お子さんは、

将来、運動機能に麻痺(まひが

出るでしょう。」


脳性麻痺の原因は

分娩24時間前後の低酸素による

脳のダメージだと思います。」

 

 

2013年、30週3日。

出生体重は1856g。


早産で産まれた息子が

NICUを退院する時、

私は医師から、このように説明を受けました。





 

 

出産時の低酸素…。

 

 

おなかの中では順調に、大きくなっていたのに。

出産寸前まで、

赤ちゃんは元気。と、医師は言い続けていたのに。

 

 

分娩を機に

あっという間に小さい体は低酸素になってしまい、

息子は「障害児」となりました。

 


障害児になったきっかけは、

きっと一瞬の事だったのだと思います。


でも

息子の障害児(者)としての人生は

これら死ぬまで続きます。


あっという間に

人生は激変し、転落するのだと思いました。







 

出産て怖い。





そう思いました。

 

 

 

 

 

 

 







はじめまして。

私は「産科医療補償制度を考える会」のメンバーで、

個別審査で補償対象外となった子供の母です。

代表の中西さんにブログをお借りして、

数回に渡り、

当事者としての思いを書かせて頂こうと思います。

 

 

 

 

 

息子の出生についてですが、

思い返しては涙が出ます。

8年経った今もです。

 

 

分娩の事を思い出したり、人に話をしたりすることは

辛すぎて、ずっと逃げてきました。






産科医療補償制度を申請したのは

申請書の受付期限である

5歳の誕生日の1週間前で、

30週の出生なので

「個別審査」でした。


結果は

補償対象外でした。



「血液ガスの値が(当時の)補償対象基準に満たない。」

「低酸素要件に満たない」という事で

対象外となっています。



 

 脳性麻痺児をもつ、

多くの親が

医師に麻痺が残ると宣告されるとき、

「脳の酸欠(低酸素)で麻痺麻痺が残った」

と説明を受けるでしょう。




そして、実際「障害児」となり

産科医療補償制度に申請をするのですが、


産科医療補償制度では

「あなたの子供に

分娩時の低酸素は認められない」

と言われてしまい補償をしてもらえない

ケースもあるのです。







 

産科医療補償制度は、

出産の「もしも」に備えて

全妊産婦が登録をする制度だと、

分娩機関から説明をされ、

皆、登録証に記入をします。



でも

いざ出産した子供が

脳性麻痺児になっても、


(補償の対象にならない場合は)


紙切れ1枚で

“あなたの子供は補償の対象外”で、

サヨウナラ✋です。









個別審査の結果には

長年、苦しんできました。


それは、

個別審査の審査基準が

おかしいと思ってきたからです。



しかし

個別審査の当事者は

28週から32週という

限られた人数です。


気持ちを打ち明けられる人が

周りにいませんでした。



何度も主人に

息子がされた個別審査の事を

説明し、

理解を求めましたが、

「何回言うんだよ、もう終わった事だろ!」と、

いつも喧嘩になりました。






産科医療補償制度は

「脳性麻痺児家族の救済措置」を

目的の1つとしていますが、



結婚して10年。


私達夫婦が唯一、

家庭不和になる原因は


息子が受けた

「産科医療補償制度の個別審査」の

話をする時だけでした。







長くなりましたので

次回に続きます。





最後に



産科医療補償制度は

補償金のことばかりが注目されがちですが、

それだけではありません。


 

産科医療補償制度で

補償対象になった子供には

「原因分析」が行われます。


分娩で脳性麻痺になってしまった

原因が調べられます。


これは、「産科医療の向上」に繋がり

分娩で、脳性麻痺児になる子を

将来的に減らす事に繋がります。



下記のリンク産科医療補償制度について

とてもわかりやすいので、

クリックして読んでみてください。

(補償金が税金ではなく、

もとは妊婦への出産一時金から出ている事も

わかりやすく書いてあります)






 





 

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