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米国デフォルト(債務不履行)の危機!! 



® Dan Nguyen @ New York City

こんにちは、
【シークレットマネークラブ-和僑-】の柳田厚志です。


2週間のご無沙汰でしたが、
いかがお過ごしでしょうか。


私たちは、先日まで
S氏とともに、アジア各国を周ってきました!


非常に刺激的で、
アジアの熱を感じた今回のレポートは
随時させていただきますね。


今回のS氏のメッセージは、
前号でお約束した下記の質問への回答です。


私もこのニュースを見たとき、
かなり浮き足立ちました。
あなたは、どう感じたでしょうか。


そしてS氏の回答は―?


早速ご覧ください。


【質問】
こんにちは! 後少しで、プロジェクトWAKYO開始ですね^^
ドキドキしながら、毎日を過ごしています。
さて、この度問い合わせをさせて頂いたのは、アメリカの経済についてなのです。
ロイター通信によると、 8月2日まではアメリカは債務不履行に陥らない、
と報道されているようなのですが、ロイター通信記事↓
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21128620110516
裏をかえせば、8月2日以降、債務不履行になり、破綻する、という噂を聞きました。
真偽の程は分からないのですが、もし、万が一、アメリカが破綻なんて事になってしまったら、
Sさんが得意とされている、 アメリカ不動産への投資に影響が出るのではないか、 と不安を感じました。
もし、何かお考えをお聞かせ頂ければ、幸いです。
お忙しいところ、恐縮ですが、どうぞ宜しくお願い致します。



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http://www.facebook.com/note.php?note_id=243857258960567


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米国デフォルト(債務不履行)の危機!!
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みなさん、こんにちは、Sです。


先日、「米国デフォルト(債務不履行)の危機!!」
というニュースが世界中を駆け巡りました。


僕のところには、連日、
このニュースについての質問のメールや電話がたくさんきました。


「ドル建ての預金や生命保険は解約した方がいいんでしょうか?」

「アメリカに保有してる不動産をどうしたらいいんでしょうか?」

「アメリカが崩壊すると、その国債を世界一保有している中国経済はどうなるのか?
自分が保有している中国株を売却するべきか?」


など、ほとんどの質問は、
自分の保有する資産にどのように影響するのかというものでした。


自分の資産に関わる問題ですから当然と言えば当然ですが、
みんなちょっとしたプチパニック状態のように思えました。



® MSVG


しかし―


まず言いたいのは、
少し落ち着いて、冷静に考えてください、ということです。


まず、今回のニュースはどういうことなのか簡単に説明します。


米国では法律で借金の上限が決められています。
つまり、その上限を超える国債は発行できないということです。


現在定められている連邦債務の上限は14兆3000億ドル。


その上限に達した今年5月16日から、
米国政府は、いっさい国債が発行できない状態にあります。


今は、急場しのぎで何とかやり繰りしていますが、
それも8月2日までしか持ちません。


というのは、8月3日以降に既存の米国債の償還期限を迎え、
5000億ドルもの資金が必要なのです。


これを解決するには、
現在、法律で定められている連邦債務の上限を8月2日までに引き上げ、
新たに借金できる枠を確保することなんです。


実は、米国政府はこれまでもずっと、
借金がMAXになるとこの上限をその都度引き上げ続けてきたんです。


― 何の意味もない上限設定 -


だとは思いますが・・・。
しかし、今回はちょっと事情が違うんです。


今、米国は、日本と同じねじれ国会になっていて、
すんなりと法案が通らない状況なんです。


民主党 VS 共和党
米国の上院ではオバマ率いる民主党が多数派になっているものの、
下院では、野党である共和党が多数を占めています。


この2大政党の激しい対立により、
オバマ政権(民主党)の連邦債務上限の引き上げ要請を
議会下院の多数をしめる共和党が断固として拒否しているのです。


フランスの新聞などでは、
今回の米国のデフォルト騒ぎを


「米国債がデフォルトするとしたら、それは経済的(市場原理的)な理由からでなく、
 議会のばかげた論争の結果としての政治的な理由からである」


として“政治デフォルト”などと言っています。


このように、世界の投資家や金融関係者は冷静で、


「米国内の州政府に関しては、実質的なデフォルトの可能性はあるだろうが、
 連邦政府はデフォルトになることはない」


と見ているようです。
実際、その証拠に、米国債の価格動向は安定しており、
投資家もデフォルトのリスクをほとんど意識していないことがわかります。


それに対して日本人は、


“米国デフォルト懸念 = アメリカの崩壊・ドルの崩壊” 



大変だ!!となってしまいがちのようです。


今回、デフォルトが起きる可能性があるということで、
格付けを下げるかもしれないなんて言われてますが、
それでも米国債の格付けはAAA(トリプルエー)最上級です。


それより我が国日本を心配しましょう。



® beve4


米国の財政赤字はGDP比で約70%
一方、我が国日本の債務残高のGDP比は約200%


いかがですか?


ただ、違うのは米国債の約50%を海外の債権者が持ってることです。
それに比べて日本は、約95%以上を国内の債権者が保有している。
海外の債権者はわずか5%未満なんです。


とにかく、今回のデフォルトは避けようと思えば、避けることができるのです。
米国にとってもメリットは少ないはずです。
米国議会の子供じみた意地の張り合いで、
世界経済の混乱を誘発することがないように願います。


とは言うものの、
常に最悪の事態は想定しておかなければいけません。


最悪の結果、米国のデフォルトが起こったとしましょう。
それも、最悪の最悪を想定しましょう。


「ドルが崩壊、ハイパーインフレが起き、通貨ドルの価値は大暴落」


この時、米国不動産市場はどうなるのでしょう??


まず、すでに保有してる不動産に関しては保有し続けるということです。
僕の投資法は、キャピタルゲインではなく、
インカムゲインを狙う投資手法なので、
不動産の価格が暴落しても、保有し続ければいいのです。


いづれ不動産価格は戻るからです。
これは不動産を購入するときに、
必ずプラスのキャッシュフローがでるようにしているため保有し続けられるのです。


むしろ、米ドルが崩壊して1$=50円なんてことになれば、
ローンの支払いを米ドルの家賃収入から支払わず、日本円で支払いますが。(笑)


そして、デフォルトして身軽になった米国は、
尋常じゃないスピードで復活するでしょう。


例えば、月に1000万円売り上げがある会社があるとします。
しかし、1200万円の支出があるために、毎月200万円の赤字。
その1200万円の支出のうち500万円は借金の返済。
この借金が無くなったとすれば、
支出は 1200万円 ― 500万円 = 700万円で、
いきなり毎月300万円の利益がでる会社になる。


借金という重い足かせを外した米国という巨人を想像してみてください。


不動産価格もその復活劇に伴って、グングン戻ってくるでしょう。
日本はバブル崩壊後、やっと20年前の不動産価格に戻りました。
まさしく、失われた20年ですね。


そして、さらに不動産を買い増す絶好のチャンスです。
もちろんこれは、ドン底の時に買うんです。
当然、日本円という信用ある通貨(今のところ)は円高になってるはずです。
かなり有利な条件で米国不動産を買える状況だと思います。


僕なら、買えるだけ買います(笑)



® Anosmia


ロシアでは、ロシア危機の後、
大富豪がたくさん生まれました。


それは、外貨(米ドル)を保有してたロシア人が、
崩壊したロシアの通貨ルーブルにより二束三文になった不動産を
米ドルで買いまくったのです。


そして、ロシアは復活。
不動産価格も急上昇。
大富豪の誕生・・・。


ま、夢みたいな話はさておき、こういう可能性もあるということです。


単純なシュミレーションでしたが、
実際は、いろんな世界の経済事情が複雑に絡み合って、
ここに書いたように単純ではない世界情勢になるとは思いますが、
米国という国が消滅して無くなってしまうことや、
米国から人がいなくなってしまうことは考えにくく、不動産は必要なのです。


米国不動産投資につきましては、
また詳しく『プロジェクトWAKYO ※注』の中でお話しさせてもらいます。


いずれにしても、世界恐慌だろうが、米国崩壊だろうが、
どんなことが起こっても、安心していられる投資手法をお伝えしようと思います。


今こそ、インテリジェンスを持って、情報を読みとるんです。
今回お伝えしたいのはこちらです―。


“リスクが怖いのではなく、リスクを知らないことが一番怖い”



では、また次回。


S


※注:『プロジェクトWAKYO』は「シークレットマネークラブ」が提供している有料プログラムです。
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―知らないことがリスク。


これはまさに、私自身も実感しました。
今回、S氏とともに、アジアを1週間周りましたが、
アジアの国々や、不動産について
大変な誤解をしていることを感じました。


現場に行き、自分の目で見て、
肌で感じて、現地の人と話をする。


そうすると、アジアの国々に対する
印象が180度ガラリと変わりました。


今回のアメリカのデフォルト騒ぎも、
根っこは同じですね。


アメリカやアメリカ経済について
肌感覚で理解できないと、
なかなかどうして、マスコミ報道に踊らされてしまいます。


あなたも、自分がよく知ってる分野については、
誰かに何かを言われても、動じないはずです。
それはS氏の言う、「リスク」を肌感覚で知っているからですね。


では、どんな物事に対しても
現場で理解しないと行けないかと言うと、
それが理想ですが、現実的には難しい面もあります。


だから、インテリジェンスの出番です。
インテリジェンスを駆使すれば、
アメリカやアメリカ経済について肌感覚でわからなくても、
リスクをリサーチし、最悪を想定してみれば、
とるべき対応も変わってくる事でしょう。


その応用力こそインテリジェンスではないでしょうか。


あなたもぜひ、今回の記事に対して、
インテリジェンスを発揮して考えてみてください。


よろしければフェイスブックをお持ちの方は、
今回の感想、自身の考えをお願いします!


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今後、S氏にも今回のアジアツアーについても
記事を書いていただこうと思います。


それではまた。
良い週末をお過ごしください。


柳田厚志