《 音のユニットを組み合わせるのが楽しいアプリ 》
今回紹介するのは【Looptastic HD】
音のパーツを組み立てて、ボリューム調整、パンニング(音の左右)、エフェクトをかけるなどして、楽曲に仕上げていくことができるアプリです。
リアルタイムで音を調整しながら録音する、DJスタイルです。
パソコンで音源製作をしている方なら、「Ableton Live」をイメージしてもらえるとわかりやすいでしょう。
《まずは、音量の調整で遊ぶ》
【画面構成】
音のブロックを、画面上部に並べていきます。
この例では、左側にベースやドラムといったリズム隊を、右側にリード音源を並べています。
中央は、SE的なサウンドを置いてみました。
【音量調整しながら、音のバランスを決める】
音のブロックが、最下部にあるときはミュート状態。上に向かってスライドさせると、音が鳴り出します。
ゼロから作曲していくと言うよりも、音の素材を並べて、鳴らしながら楽曲を構成している。という手順になります。
たとえば、
- シンプルなドラム音源をONにする
- 4小節ぐらいループさせたら、ベースのボリュームを一気に上げる
- リード音源なども付け加えて盛り上げる
《エフェクト》
ブロックに対して、エフェクトをかけることもできます。
【フランジャー】
上記の例では「フランジャー」を使っています。
原音(エフェクタをかける前の音)にもよりますが、
うねったような音、洞窟の中にいるような音などになります。
「ジャーン」みたいな音に、ゆっくりとエフェクトをかけてやると、
印象的なイントロ部分を作ることができますね。
ほかにも、一定の周波数を削る「カットオフ系」のエフェクタなど13種類が用意されているので、いろんなパターンで遊んでみました。
《2種類の録音方法》
音のブロックを並べて、徐々に音を追加したり、急に音の種類を切り替えたりすれば、
何となく楽曲らしい雰囲気になってきましたので、録音してみることにします。
【録音】
録音した音源は、パソコンに接続してiTunesで管理したり
Wifi経由でエクスポートすることができます。
また、音だけでなく「操作」を記録することもできます。
【操作を記録】
こちらの記録ボタンを使えば、音量の調整や、エフェクトの操作を全部記録してくれます。
いったん記録して、再度微調整しながら上書きすることもできます。
《外部のサウンドを取り込む》
ここまでは、アプリの中に組み込まれた音源を使ってきましたが、
オリジナルの音声ファイルを使うこともできます。
上記の例では、
メインメニュー(最初の画面)に戻って
[ More ] → [ Audio Paste ] を使っています。
今回はKORG「iKaossilator」で作ったループ音源を取り込んでみました。
《まとめ》
音源製作アプリでありがちな、「急にアプリが落ちる」といった問題も発生しませんでしたし、タッチの感度などにも問題ありませんでした。
「Ableton Live」のような、パソコンのDAW(Digital Audio Workstation)に比べるとモノ足りない部分もあります。
できた楽曲に対して、全体的にエフェクトをかけたり、カット&ペーストできるなど、
マスタリングする機能があればもっと良かったかもしれませんね。
ただし、「楽しく音を組み上げる」という点では、かなりポイントが高いアプリとなっていました。
パソコンのDAWよりも、断然楽しんで音を組み上げる事ができます。
いろいろ理屈を考えずに、とにかく気に入った音のブロックを並べて遊んでいるうちにが曲が組み上がる。といった感じでしょうか。
[GOOD]
- 楽しい、手軽にダンスミュージックを製作できる
- 外部音源との連携(インポート / エクスポート)が手軽
[BAD ]
- できた音源をマスタリングする機能がほしい
アプリ名 | 開発社 | Sound Trends LLC | |
価格 | 1300円 | アップデート | 2011-11-20 |
対象年齢 | 学生~大人 | カテゴリー | ミュージック |
言語 | 英語 | OS(サイズ) | iPad 互換 iOS 3.2 以降が必要 |