いやいやいや

私はストラトフリークなんですが、

ふっと気を抜いたときにストラトを見ると

「オモチャみたいだな」って正直思うことがあります。

その大きな要因は、やっぱボルトオンのネックジョイントでしょうね。


よくもまぁ、レオ・フェンダーはこれを思いつき、

そして採用したなぁって感心しますわ。

そりゃ当時のギブソンやグレッチの人たちから嫌われて当然だな、と。

エレキギターもギターですから

伝統的なセットネックを採用するのが当然の流れでしょう。

そこにボルトオンを持ち込まれちゃぁ

「ギターを冒涜している」「便器の蓋」と言われてもしょうがないわ。

しかし、

このボルトオンがその後のエレキギターの発展の元となったわけですよね。

このオモチャっぽいギミックがエレキギターのカッコよさでもあり

生産性に貢献し、バリエーションも増え、

そして音も悪くないんですから。

いやいやいや、ホンマにレオ・フェンダーって天才だわ!


ボルトオンギター第一号は今で言うテレキャスでしょ?

このテレキャスがエレキギターの原点かつ標準として

今でもプロからも愛されているんですよね。

私が若い頃はよく

「テレキャスは難しいギターだから止めとけ」

って言われていましたが、

今は一番エレキギターらしいエレキギターって評価されてる。

ボルトオンでっせ!?


あと、ストラトがオモチャっぽいのは、

あのデカいピックガードでしょうね。

そしてピックガードにピックアップなどのパーツが全部ぶら下がっている。

「ストラトの音はプラスティックのピックガードの音」と揶揄する人がいますが、

完全に否定は出来ませんねぇ(笑)

テレキャスもリアはブリッジプレートの音だと言われてるし。

でもね、

レスポールやES335とか、これぞ正当派!ってのも

トラディショナルな系譜でスゲーカッコイイんだけど、

エレキギター独自のカッコよさの系譜って

テレキャスからストラトの流れで確立したと私は思っています。


ただね、ただ、

私が未だに信じられないのは、ムスタングとジャガーの人気ですね。

私が若い頃はそんなギター使ってる奴いませんでしたよ。

グランジの影響ですかね?

あと、あずにゃんって奴?


グランジの奴らがムスタングとか使ってるのは知ってましたが、

ただの反骨心で「ワザと有り得ない選択」としてムスタングとか

使っていると理解していました。

グランジ好きの友人がジャガー(フェンダージャパン)を買ってましたが、

「どこで買ったん?よく手に入ったなぁ、そんなん楽器屋で見たことないわ」

って言った覚えがあります。

確か、奴もわざわざ楽器屋で取り寄せたって言ってたような・・・。

1990年代前半くらいの話です。


申し訳ないけど、私的にはそこらへんのギターこそが

オモチャっぽく見えるし、ビザールでござーるって感じですわ。

すんません。