Fender Gretaのプリアンプ部にマーシャル回路(JCM800)をぶち込んだら

なかなかの音が出て満足でした。

しかし

全然歪みません。


それもそのはず

JCM800のプリアンプ部の増幅部は3段ありますが

Gretaには都合2段しか入ってません。

やっぱマーシャルアンプは歪んでナンボです。


そこでやっと重い腰を上げました。

長いあいだ構想を練っていたマイクロマーシャルの自作に

取り掛かろうと思います。

改造・自作初心者にとって大きな壁である

真空管ギターアンプの自作にチャレンジです。

それなりに改造・自作の経験を積んできたので

ここらでひとつの壁を乗り越える時期が来たのだと

思っています。


さて、作ろうとしているアンプは、

まず、出力は1~2Wで。

マーシャルの出力段はプッシュプルなので

マイクロマーシャルもプッシュプルでなければなりません。

Gretaのマーシャル化は所詮はシングルエンドでした。


出力管は何にするかですが、

候補は12AU7か12BH7になります。

VOX NighttrainとBlackster HT-1Rは12AU7のプッシュプルです。

Blackster HT-5が12BH7らしいですね。

今回は12BH7にします。

理由は、12AU7より12BH7の方が良い音がする気がするからです。

HT-1よりHT-5の方が評判が良いし、

あのケンドリックの小型アンプには出力管に12BH7を使ったものが

あるそうだし。


つまり

JCM800の増幅部3段 + カソードフォロア =12AX7 2本に

出力部は12BH7の1本でプッシュプルです。

出来るだけシンプルにしたいので

Fireflyのような位相反転回路のないやつ(Self-split push-pull)にします。


低出力のプッシュプルのマーシャルって需要あると思うんですけど

自作家で作ってる人が意外といないんですよねぇ。

別に回路にこだわりはないので

あったらそのまま使いたいんですけど。


制作にあたって問題は電源部です。

ロードラインの引き方がわからないので

各真空管にどれくらいの電圧を掛ければいいのかわかりません。

そして

リップルフィルターの電解コンの最適な値が計算できません。

また

インピーダンスってのが理解できないので

出力トランスにどれを選べばいいのかわかりません。

もちろん、電源トランスもよくわかりません。

これらは非常に大きな問題なのですが

わからないのはしょーがないので、既製品の回路図や

諸先輩方の回路図をパクって切り貼りして使います。

つまり

プリアンプ部はJCM800のモロパクリと

電源部は既出回路図のそれっぽい回路を参考にしたのと

合体させて

なんとか作ってみようということです。


無謀なのは承知なので、今まで二の足を踏んでいました。

パーツは少しずつ集めていました。

東京出張の時、時間を作って秋葉原に行って

トランスを買ってきました。

メチャ重かった!

ていうか、ラジヲデパートとかって本当に高架下にあるんですね。

迷いましたよ。

入ってみてさらにビックリ!

なんか露店の集合体みたいで別世界の雰囲気でしたね。