ハンドワイアード化 + トーンカット+マスターボリューム増設
という大改造したGretaですが、
やっぱちょっと音が気に入らない。
歪が荒い。
たぶん、歪みすぎなんだと思う。
古いラジオをイメージしたアンプだからでしょう。
「敢えて安いスピーカー」「金網」「歪みすぎ」
から連想できます。
ダイブン、真空管アンプ回路がわかってきて慣れたので
最後、もういっちょ、改造したるかってことで
結局、私の好みの歪はマーシャルに行き着くので
なんとかマーシャルっぽい音は出ないかのう
と思案し、
いっそプリ部全部マーシャルの回路をブッ込んでやろうと
考えました。
Gretaは、プリアンプ部すべてハンドワイアード化したので
作業的には簡単です。
回路的に理論的かどうかは不明です。
こうなりますね。
パワー部は結合コンデンサを0.022uFに戻し、
Gretaオリジナルの回路・定数まんまです。
さて、プリ部ですが
入力抵抗は68K、
初段のカソード抵抗はマーシャル伝統の2K7、
バイパスコンデンサは0.68uFのフィルムが標準ですが、ここだけ1uFの電解(スプラグATOM)に変更しました。
プレート抵抗は100K、
途中で、470K抵抗と470pのハイパスフィルターを挿入、
2段目のカソード抵抗は10Kという
マーシャルそのまんまの回路をぶち込みました。
Gretaオリジナルよりシンプルな回路となりました。
こんな感じですね。
いつでも元の回路と載せ替えれるように、別個で組み上げました。
重要な結合コンデンサーは、とりあえずは手持ちの
オレンジドロップPS 0.02uFとマロリー 0.022uFを使いました。
将来的にはマスタードかSOZOにしたいです。
そして、使えなかったCTS カスタムポットを
もったいないのでなんとか使えるよう
絶縁ワッシャーを手に入れました。
シャフトもシャシーに接触しないようになっている優れものです。
さて、音ですが
まず、なぜか音量が結構下がりました。
まぁ、電圧が低いんですかね?
それともCTS カスタムポットのせいかな?
なんにも計算せずに、ただブッこんだだけなので
これくらいの弊害はしょうがないでしょう。
ノイズは相変わらずほとんど無し。
よしよし。
音は、、、よくなった!
確かにマーシャルぽいです。
非常に艶やかな音です。
それに太い音だ!
明らかにAC4TVより太くなったぞ!
それなりに低音も出るし、高音域の伸びがいいねぇ。
これは大成功です!
ただ、またまたあまり歪まないアンプになってしまいました。
フルテンでもブースターかけないとキツイですね。
でも、非常に素晴らしいクリーン音です。
そして歪も低音が潰れずに良くなったよ。
これでClass5買う必要がなくなりました、マジで。
AC4TVもいらなくなっちゃった(笑)
このplexi gretaの方が明らかに音が良いし、ノイズも少ない。
真空管は、
プリ部の12AX7には、手持ちのグルーブチューブのR3、
パワー部の12AT7には、JAN Philips 12AT7 NOSを復活。
最初、Philips NOS管はノイズの原因だったけど、
エージングでノイズは全く出なくなりました。
せっかくエレハモゴールド買ったけど、
音は段違いにビンテージ管の方が良いわ、、、。
これは認めざるを得ませんね、、、。
ちなみに、
もっと歪を強めようと、
例えば2段目のカソードにバイパスコンデンサ入れたり
他の抵抗やコンデンサの定数いじったりしたけど、
元のままが一番良かったです。
もはや完成されたマーシャルの回路です。
変にいじらないのが一番ですね。