最初にジャランとコードを弾いた生音はというと、

「生音デケェ!」

次に、

「ネックの振動がアメスペと同等以上だ!」

そして

「倍音の量が凄すぎ!」

最後に

「音硬てぇ!」

でした。


まず、異常に生音の音量がデカイ。ボディ重いのにね。

これまでにない大きさでした。

まぁ、2週間くらいしたらアメスペの1.5倍くらいの音量に落ち着きましたが。

今では「ちょっと生音大きいね」って位です。


そして、組み上げ直後にもかかわらず、ネックの振動がすごかったですね。

アメスペの1.2~1.3倍くらいあるんじゃないかな?

この瞬間、良かったぁと胸をなでおろしました。

この後、調整を重ねてもネックの振動に変化は大差ありません。

この振動系はネックやボディの好素材の組み合わせによる本来のものであったわけで、

ネックとボディの質を求めた結果であったと思われます。

目的は達成されたと思っております。


そして倍音の量。

こいつは凄い。アメスペの1.5倍くらいある。

アコースティックっていうのかな?

経験者の声を聞くと、Musikraftのネックの特徴なのかもしれません。

これぞカスタムショップクラスだろうと私的に納得。

つまり

「鳴る」=「振動」+「倍音」と定義するならば、

カスタムショップのギター弾いたことないけど(笑)、

カスタムショップレベルのストラトだ!と

今回の目的は達成されたと思われ、マジで良かったです。


コードを弾けば、今回こそマジで「リバーブいらず」の響あり。

厚い倍音によって非常に音のレンジが広い。

一音一音の厚みがあり、つまり「音が太い」わけです。

ただ、

当初は音が硬かったですね。

ホント、アッシュの音です。

1週間あたりでダイブン硬さが減り、一ヶ月過ぎた頃から木のトーンが

かなり感じられるようになりました。

つまり、狙った音が偶然?にも出るようになりました。

今回のコンポーネントは一応成功と言えると思います。

よかった(´▽`)


おっと、アンプ出音ですが、とりあえず付けたテキサススペシャルからは

非常に素直な音が出ます。生音そのままです。

ちっとも癖はありません。意外でした。

サーキットにこだわったせいか、とても抜けた音で大満足だし、

このストラトとのマッチングは良さそうです。

リアの音がこれまでで一番良い。

リアなのに太いよ?

一言で表現すれば、非常に「ラウド」なストラトの完成です。

そしてハーフトーンは篭るけど

アルペジオではクリアーに抜けるので

使えますね。



しかーし、

もちろんこのニューストラト、

私の好みレベルでも、完璧ではありません。

確かに私がイメージした54年ストラトの太くてラウドな音に近いと思います。

しかしいざ音を聞いてみたら、決して好みバッチリではありませんでした。

ちっとも私がイメージする「ビンテージサウンド」では無いのです。

逆にアメスペの良さが再認識できました。

リッチーの音に近いのはアッシュのニューストラトです。

荒々しくもクリアーな高音と低音が両立しています。

だけどアメスペのアルダーのような「重低音」は出ません。

「ゴーン」という低音は出るけど、「ズーン」がない。

また、高音もアルダーボディのアメスペのような繊細さはありません。

ニューストラトは非常に「ブライト」であり、アメスペは「ダーク」なんですね。

倍音の量の差かな?


実はもはや私も「ビンテージサウンド」にかなり嗜好が傾いたような気がします。

あらあら(笑)


アメスペとニューストラトを引き比べれば、確実に大きな差を感じます。

次元が違うとまでは言いません。

音色はアルダーのアメスペの方が好き。

ただニューストラトの鳴りは凄いよ。

でも同じベクトル上にアメスペがあるので、少々鳴りが負けても

やっぱアメスペって良いわ。

私的に充分で、かつ適度な鳴りでロック的です。

なんとなく、鳴りゃ気持ちいけど、鳴りすぎても良いってわけでもないな、と。

ニューストラトはクリーン専用になるかも。

まぁ、ニューストラトのおかげでそれがわかっただけでもかなりの成果ですね。

ていうか

アメスペも弾き込んでるんで、かなり良い音です。

VOXの安物アンプとキャビから、充分良い音が出てます。

当初に比べたら物凄い音質の進化を遂げています。

ただ、音質はニューストラト、かなり良い。

特に音抜け、凄すぎ。