
プリ部にはよくあるSovtekの12AX7WA、
パワー部にはTADのECC82が使われていました。
TADってなんじゃ?と調べてみたら
Tube Amp Doctorという大層な名前のドイツの選別会社で、
真空管自体はチャイナ管のようです。
そう悪くはないのかな?
でも、selectedとは書いていなくて、standardって書いてあるから
通常品のようです。
まず、真空管を何にするか検討するため、
AC4TVに使っているGroove TubeのGT-12AU7を引っこ抜いて
こいつのプリ部につけてみました。
ゲインがダイブン減りまして、フルにしてやっとハードロックくらいです。
音質はかなり良くなりましたね。歪の粒が細かくなりました。
でも、音量はさほど落ちませんし、ヴォリュームとゲインが別なので、
プリ部に12AU7を使うメリットはあんまりなさそうです。
今度はGT管をパワー部に移し、パワー部のTADをプリ部に移したら
さらに良くなりました。
つまり、TADが良くないようですね。
このTADが、「歪が荒いのではなく、音割れっぽい音」の原因のようです。
ということで、こいつのパワー部にはGT-12AU7に決定。
後はプリ部をどうするかです。
12AX7のどれかにするか、はたまた12AT7にするか。

で、
Groove TubeのGT-12AX7-R3に交換しました!
人気のハイゲイン管です。
私は別に更なるゲインが欲しいわけではなく、歪の質を向上させたい。
皆さんのレヴューを見ると、高音が落ち着いて低音がよく出るというので
こいつのちょっと耳障りな高音がカットされることを期待しての選別です。
GT-ECC83も人気なんですが、高音寄りになるらしいので逆効果です。
GT-12AX7-R2も気になるのですが、まずは無難にR3で。
で、
音はなるほど、低音が明らかに増え、私のハードロック魂を充分に刺激します!
高音の耳障りな部分が消え、とても良い感じですね!
ただ、歪が細かく非常に上品です。だからかちょっと物足りないかも。
確実に音質が向上して一般的な「良い音」なんですが、
ワイルド、ラフなイメージはないですね。
やっぱり適度に暴れ具合が欲しいところ。
R2を試してみたい・・・。