フレットが如何に大事かは、説明する必要のないくらい当たり前。

擦り合わせだけなら、ショップなら一万円以下でやってくれるそうです。

だから絶対にプロに頼みましょう。


しかし、値段だけ考えると、工具をそろえるのに、そんなお金は掛からないようです。

かなり悩んだ挙句、工具を揃えてやってみることにしました (おいおい



HOSCOのサンディングブロック(定価1890円)と、専用のサンディングシート(#320、定価525円)

Rがついているので素人でも出来るかな?と考え、コイツがあるならと決心しました。

なんせフェンダージャパンは184Rですからねぇ。


 

同じくフレットクラウンファイル(定価3150円)、これは必ず必要のようです。

擦り合わせたあと、サンドペーパーでフレットを仕上げていくのですが、スポンジヤスリが便利そうなので、数種(数百円程度)買いました。

6000円くらいで、すべて揃います。

本当は、フレットの高さ確認用に、長くてシッカリとした正確な定規が必要ですが、

17㎝のアルミ製定規で挑みます (大丈夫かいな


まず、フレット、ナット、ネックジョイント部、ボディをマスキングします。

ボディとナットは外さずにしてみます。

ブロックにサンディングシートを貼ります。裏に糊がついていて非常に便利。

少々お高いですが、買ってよかった。

一番細かい#320です。やっぱり削りすぎは怖いですからね。

長時間覚悟の上です。

ナットの頂上を赤いマジックで塗ります。

これで削り具合がわかります。

では開始。

1~21Fすべて一気に削るのではなく、

1~9F、10~15F、16~21Fくらいに3分割して削る気持ちでやっていきます。

また、フレットの凹みをすべて消えるまで削るのが良いわけではないらしいので、

少々凹みを残すくらいでやってみます。

腕の重さを乗せるような力加減でいきました。

1Fが削り残しやすい、ということなので、意識的に1Fに力を加えて削ります。

おぉ?思ったより削れるぞ?

時々定規でフレットの高さの揃いを確認しながらでも、

10分程度で終わりました。

削った後のフレットの頂上の平面の幅は、1㎜くらいあります。

これを0.5㎜程度に丸めなければなりません。

そこでクラウンファイルが登場なんですが、これがうまくいかない。

なんかフレットが変形する・・・。

そう、サイズが合っていない、ちょっと小さかったようです。

ビンテージフレット用を買ったんですが、気になっていたのは、

ウクレレ、マンドリンと共用サイズと書いてありました。

あぁ、ミディアムサイズを買えばよかった・・・後の祭りです。

ていうか、また二度と使うことのない無駄なモノが増えた・・・ハァ。

仕方ないので、普通の鉄工用ヤスリで角を丸めていきます。

これは気が遠くなるような作業です・・・。

0.5㎜まで丸めるのはちょっと無理そうなので、適当に角だけ取って止めました

ここでマスキングテープをやり直します。


#400のスポンジヤスリで各フレットを磨きます。

もうヤケで、これで角を丸めるつもりで思い切ってやります。

次は#600~800のスポンジヤスリで、これまた力いっぱい磨きます。


ここら辺で、弦を張って、音を確認します。

ビビりは無さそうです。音詰まりもダイブン解消されています。


その次は、#1000のサンドペーパーで磨き、

そのまた次は、#2000のサンドペーパーを掛け、

最後に、スチールウール#0000 (最細目、くすみ・錆取り用)で仕上げたら、

まぁ、ピッカピカ

それになんか、フレット頂上もそれなりに丸まっていて

なかなか良さそうです。

総作業時間5時間くらい。

いやぁ、大変でした。


やっぱりプロに任せましょうね。