不穏なタイトルである(笑)。
仕事柄、中学生の書いた文字をよく見る。
この仕事を始めて16年になるが、年々汚い字を書く生徒が増えているような気がしていた。
私が目に触れる文字(文)は中学生の国語の答案や作文だが、これが乱雑で読めないものが多いのだ。何とか苦労しながら読み取ろうとするが、ほんとうに疲弊する。
日記やメモ書きなら自分に向けたものなので、どんな字を書いてもご自由に、だ。
しかし人間、普通に生きていて、それ(日記や自分用のメモ)以外の「文字」というものは、たいていは人に見せるためのものである。つまり「他人に何かを伝えるためのツール」なのだ。
なのに、どうにも判別できない文字を書く子供が多い。
その都度、上に書いたように「せっかくのキミの書いた文や解答が正しく読み取ってもらえずに、不当な評価を得ると悔しいよね。だから人に読んでもらう文字はもう少していねいに書いてはどうかな。」といった指導のコメントを入れたりする。
先日、小学校教師の従姉と話をしているとき、そんな話をすると従姉曰く、
「それね、幼稚園で文字を教えるようになってからよ」
らしい。
曰く、幼稚園ではえんぴつの持ち方までは教えない。どんなもち方でも書けたらOK、らしい(もちろん、そうでない幼稚園もあるかもしれないが)。いざ小学校に入って「さあ、字を書きましょう、鉛筆はこのように握ってね」、となっても「もう書けるもーーん!」と鉛筆の持ち方指導をしても聴いちゃいない。めちゃくちゃな握り方で、とりあえず「文字」らしきものを書くらしい。先生も何十人もの子供の一人一人をいちいち矯正し直す時間はなく、一度覚えた我流で書くので正しい字形は書けず、それがずーっと中学生になっても続く子が多い、ということなのだろうか。
(ひらがなの「か」と「や」を同じにしか書けない中学生も、結構いるのですよ、ひらがなですよ。ひらがな。)
私は学校外の学習の仕事をしている。つまり私が見る文字を書く子は、それなりに親御さんがお金をよぶんに払って学習させているので、その子の親が我が子の学習に無関心なわけではないはずなのだ。
PCやタブレットを使う授業が、コロナ禍からさらに増えたと思う。
が、テストや入試はいまだに自分の手で文字を筆記する。
せめて自分の子どもがどんな文字を書いているか、人に読めるのか、親御さんにはぜひ確認し、指導してあげてほしい。
文字くらい。あとで困るのは、まっさらな時期に「何となく」を教え込まれてしまったその子たちなんだよね…。
