ふと、気になって、別にそんな期待してなかったけど、見てみたら凄い良作だった。
セオドア・メルフィ
主な過去作/
「ヴィンセントが教えて教えてくれたこと」2014
「ジーサンズ はじめての強盗」2016
本作品は1959年から1963年にかけて実施されたアメリカ合衆国初の有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」成功を裏でを支えたNASAが誇る実際にいた三人の天才女性数学者 キャリン・メアリー ・ドロシーの物語です
彼女たちに共通していること それは
ずば抜けた数学者であること
そして有色人種であるということです。
(※個人的に黒人という言葉はあまり好きじゃないので有色人種と書かせていただきました)
作品の舞台となる1961年当時のアメリカはまだ色濃く人種差別が残る時代で、
トイレ、コインランドリー、図書館といった公共施設までもホワイトとカラードで厳密に区分されていました。
*LADIES、MEN、COLOREDと分かれています。
そして、当時のNASA(米航空宇宙局)も男性中心の
職場で差別意識がある場所でした。
今でこそ「はぁ?あのNASAが?マジで?」って
思いますが
肌の色の違いだけで成功のキャリアは望めない
そんな会社だったのです……
しかし、三人はそれぞれが与えられた役職と環境の中で自らの才能を存分に発揮していき
やがてNASAという巨大組織に深くこびりついていた差別意識を溶かしていきます
個人的に好きなシーンがあります。
主人公のキャサリンが誰にも解けなかった計算を瞬時にといて、それまで彼女を軽く見ていた男性たちが実力を認めていく場面です。
で、そのシーンがこちら!
それはまさに爽快の一言
やってたやたっよキャサリン あんたスゲよー
って劇場で拍手したくなるほど👏
時代が作った偏見や差別に屈せず、自らチャンスを作って道を切り開いていく女性の姿は見ていて清々しいですし、何よりカッコいいですよね。
2 情熱と覚悟が自分を動かし、人を変えていく
登場人物の中にメアリー・ジャクソンという女性がいます。
彼女にはNASAのエンジニアになりたいという夢があります。
そして、そのためには工学の学位が必要でした。
しかし、その学位を取得するための学校へ黒人女性が通うことは当時許されませんでした
そこで 彼女はなんと裁判所に通学の許可をもらえるように直談判をします。
(とんでもない行動力・・・・・)
で、そのシーンがこちら!
私はNASAのエンジニアを目指しています。そのためには白人の高校で学ぶ必要があります。肌の色は変えられません。だから前例になるしかないのです。判事、今日あなたが処理する案件は100年後に意義のあるものになるはずです
叶えたい夢がある 自分を変えたい やってみたいことがある
そう思ってはいても
家族のこと、友達のこと、上司のこと、今の生活のことを考えて
気持ちだけでなんとなく消滅してしまったり、
言いたいことがあるのにその後のことを考えてしまって言葉にできないことがあります
(俺はね)
でも夢を実際に叶えている人、もしくは目指している人は メアリーのように本物の情熱と覚悟を持って、実際に行動に移した人なんだろうなと感じました。
そういう人は時代、国に関係なく魅力的ですよね。
別にいい子ぶる訳ではありませんが
私が今継続してやっていること 好きでやっていること このブログもそうですが、しっかりコツコツと頑張っていこうと改めて思いました。
3 最後に
マーキュリー計画を成功へと導いたキャサリン・メアリー・ドロシーの三人は、その後人類初の有人宇宙飛行
アポロ計画に貢献していきます。
そしてキャサリンは長年のNASAでの功績を称えられて、2015年。オバマ大統領から名誉ある大統領自由勲章を贈られました。
また、本作『ドリーム』は2017年, 第89回アカデミー賞 作品賞・助演女優賞・脚色賞にノミネートされています。
さらに本国アメリカでは「ローグワン・スターウォーズストーリー」を抜き去り、全米映画興行ランキング一位を獲得。
その後も公開から11週連続でランキングトップ10入りを果たしています。
その勢いは止まるところを知らず、日本でも40億円を突破し、あの「ラ・ラ・ランド」を上回る興行成績を記録しています。
そんな超話題作の「ドリーム」
是非気になったら劇場へ足を運んでみてくださいね。
では
最後まで読んでいただいた方ありがとうございました🙏🤙