日が短くなった。


そろそろ、秋が終わり

長い東北の冬が来る。


秋は

色が入れ替わり

あっという間に

モノトーンの世界に

わたしたちを連れて行く。


日照時間が短いことが

鬱に関係あると読んだことがある。


人生の半分ほど昔の今頃、

イギリスにいた。

気候は岩手に似ていた。

色のない冬も私にとっては

日常の冬。


しかし、東京生まれ、東京育ちの

友だちは

この色のない冬の世界をとても不安に

感じていた。



色がない冬が人の心に影響しているのだと

学んだ。



太陽がのぼり

光が届く。



太陽の恵。



あたしたちの心にも

四季が存在し


色のない世界の冬があり

その期間は

なかなか進みにくく

見るものもさみしく感じとる。

ちょっと寒くて

自分は1人なんじゃないかと

孤独感に苛まれ

焦りが生まれ


でも

その寒さがあるから

太陽の光りの大切さを感じとり


春の色が見えた時に

喜びが溢れて止まらない。


雪が溶けて

小川の流れの音を感じ

川が流れる姿に喜び

水の存在を感じる。


また

その水面に太陽の光を感じ


生を感じる。


季節が移ろうように

あたしたちの心も移ろいがあり

感じていく喜びがある。


今、冬を感じている人も

まもなく春がくる。


ひとつの季節が流れているように

あたしたちの心も

過程をいつも紡いでいる。


大丈夫。

あなたも私も自分の人生の過程を紡いでいる。


今で終わらない。

また、始まる。