日本の救助隊が帰国するため桃園国際空港に向かうと、 税関職員全員が総立ちになって敬礼し、
空港でごった返していた出入国客全員が、拍手で見送った。
空港内に日本の救助隊が帰国の途に就くとのアナウンスが流れ、空港中が拍手をした。
さらに、機内でも同様のアナウンスが流され同じように拍手を行った。
台湾中部大地震の時、最初に駆けつけたのは、日本の救援隊だった。
地震発生当日に到着して、
台湾側が用意したホテルを丁重に断り現場に直行。
日本隊は最新のハイテク機材を使うだけでは無く、
例え生存が絶望的な現場でも遺体を収容するまで休まず作業を続けた。
余震が続く中、命懸けで遺体の収容作業を行う日本隊に、
被害者の家族が、作業の中断を申し出た事もあったが、
日本隊は手作業中心で除去を続けた。 その姿は、被災地に多くの美談を残した。
311の時、李登輝元総統は「台湾大地震の恩をこれで少しでも返せたか…」と、
台湾の救助隊が東日本大震災の被災地へ向かった報を聞いて思ったという。
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入口アーケードから奥の倒壊建物L棟を見た状況 | 隣接建物屋上から見た倒壊状況 |
【台中奇蹟マンション】 第2中隊が担当した台中奇蹟マンションは、1,2階が座屈し地下2階まで陥没して、東側隣接建物に寄りかかって倒壊していた。現地対策本部からの情報によると、居住者21名が未確認となっているとのことであり、傾斜した外壁のベランダや手摺を足がかりにして最上階11階まで昇り、確保ロープを地上まで展張して、ベランダ開口部から進入して各室内の検索活動を行う作戦を取った。この現場はすでに軍隊も入っており、協同でこの活動を行うこととなったが、日本隊は、要救助者の情報に基づいて、地階に陥没していた1、2階部分、2階から4階、8階、10階、11階部分を重点に検索活動を行った。9時40分地下2階部分で女性の要救助者1名を発見した。情報によると2階にいた居住者であり、陥没によって床・天井に挟まれながら、地下2階まで落下したという悲惨な状況であり、社会死状態となっていた。コンクリートと鉄筋を破壊しなければ救出困難な状況であったが、最初は地下2階から、次いで地上部分から削岩機等を使って救出路をつくる活動を行った。この現場には、15時30分台湾の李登輝総統が視察に来られ、待機整列した日本隊に日本語で激励の言葉をかけられた。 午前中、地階で発見した要救助者の救出は、持参した削岩機やストライカー等の破壊器具だけでは困難を極めたことから、18時30分重機が必要との判断により、救出を断念しなければならなかった。以降、第2中隊は、各小隊が交替で各階の再検索活動を続行し、25日0時をもって活動を終了した。 |
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小休止して救出方法を検討する救助隊員 | 李登輝総統の激励 |
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台中奇蹟マンション倒壊現場 | 確保ロープ伝いに各階室内に進入、検索実施 |
24日は、大規模な建物倒壊現場で昼夜を通した救助活動を敢行し、台中王朝マンションで男性の要救助者1名、台中奇蹟マンションで女性の要救助者1名をそれぞれ発見し、また、韓国チームに対し、作業環境の安全確保と資機材貸与等の協力を行って、同チームによる生存者の救出活動の一翼を担った。 |
【台中王朝マンション倒壊現場】
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いい話だなあ@shinjihi 台湾大地震の際に救助活動を終えた日本の救助隊が帰国するため桃園国際空港に向かうと、 空港内に日本の救助隊が帰国の途に就くとのアナウンスが流れ空港中が拍手をした。... http://t.co/DOFnioQi
2012/11/29 19:40:50