首をかしげざるをえないソフトバンクによるスプリント・ネクステル買収
2012/10/12
早い話、ソフトバンク株主のカネで、余り見込みのない北米携帯市場に於いて博打を打つ……
それがソフトバンクがスプリント・ネクステル(ティッカー:S)買収でやろうとしていることです。
現時点ではソフトバンクがスプリント・ネクステルの全部を買収するのか、
それとも3分の2の株式を支配しようとしているのかは、明確ではありません。
買収額は買収の条件に応じて、150億ドルから250億ドルになると思われます。
スプリント・ネクステルは全米第3位の携帯電話オペレーターですが、
そのトラックレコードは芳しくありません。
因みにクリアワイヤーの売り上げ規模は13億ドルです。
なお、米国の携帯電話市場は殆ど成長していません。
AT&Tの過去10年間の売上高成長率は3%、ベライゾンは5.5%、スプリント・ネクステルは-4.5%でした。
だからソフトバンクは米国市場の急成長を見込んで今回の買収を企てているのではありません。
外国企業は米国の通信事業に投資して、酷い目に遭っています。
一例としてドイチェテレコムはTモバイルに投資したのですが、その結果は芳しくなく、いまTモバイルを処分しようとして苦労しています。
同社のTモバイルへの投資は結局、100億ドル近い評価損を計上する羽目に陥りました。
TモバイルはメトロPCSと合併交渉中です。
スプリント・ネクステルはiPhoneへの投資負担が重く、外部からの資本注入を必要としていました。
つまり今回のディールはソフトバンクにとって「got to do」なディールではないけれど、
スプリント・ネクステル側にとっては「must do」なディールだっというわけ。
ソフトバンクがスプリント・ネクステルと買収交渉 痛いカイシャにチョッカイ出してるな(笑)
2012年10月11日20:58
ワロタ。
ソフトバンクが米国のスプリント・ネクステル(ティッカー:S)と買収交渉に入っているらしいです。
スプリント・ネクステルというのは(僕も加入者だけど)結構、痛いカイシャなんだな、これが。
最近ではここやここに記事にしてますので、ご笑覧あれ。
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