不審な男 | ちょっち、「代表取締まられ役」が考えたこと。

不審な男


  わ~かれたのさ~、ズンズンチャ

背後から男の妙な歌声が聞こえてくる。

  あなた~、ふんふんふん、ふ~ん

どうやら歌詞を知らないようだった。それにしてもなぜずっと私の後をついてくるのだろう、どんな奴なのだろう、と思い、少し歩くスピードを落とした。

私を追い抜いた男はニット帽をかぶり大きなヘッドフォンをつけていた。