私がストレスに晒された時、(特に、ちょっと強めのストレスに晒された時は、)いつも思い浮かべることがあります。
それは芽胞形成菌(がほうけいせいきん)です。
何を言っているんだ!
笑
近頃は、ダイニングテーブルを拭くのにも、水拭きだけだと「菌を塗り広げているだけ!」なんていうCMがあり、身近になったエタノール含有スプレーがありますね。
赤ちゃんの哺乳瓶では、昔から煮沸消毒といって、100度の熱湯でグツグツと菌を死滅させる方法があったりします。
でも、それでも死なない菌がいるんですよね。
そのうちの1つが芽胞形成菌(がほうけいせいきん)なのです!
カレーの食中毒で有名なウェルシュ菌とか、あと破傷風菌なんかがそれに当たるんですけどね。
芽胞形成菌は、菌にとって環境が悪くなった時や、菌にとって毒性のある化合物に触れた時に強力なバリアーを張るわけです。
スターウォーズでいうシールド!
子どもの鬼ごっこでいう「永遠バリアー」!みたいなものですよね。
芽胞形成菌は、例えば100度の中で、もうダメだーー!となったらそのシールドを張り、その中に自分の遺伝子を複製します。
で、成長することはなく、最低限の状態で (動物でいう「冬眠」のようにして)過ごすわけです。笑
で、菌が死に絶えたかに見えても、環境が自分にとって好都合になると
「ふはははははは!!!」
と芽胞という名のシールドから再度、芽を出し、復活するわけです。
ななな!なんてしぶといのっ!!
この芽胞形成菌は、厄介ですので、医療の現場でもエタノール消毒なんかじゃダメで 「高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)」っていう滅菌法などを使って死滅させるんですよね。
人間の肉眼では全く見えない細菌ですら、ピンチの時は、ここまでして自らを守るわけです。
人間も、もっと自分を守るべきなんじゃないかと思えてくるのです。
そうすると ストレスが強い時は、
「芽胞形成!芽胞形成!笑
最高の成績をあげられなくたっていいじゃない。今は、最低限のやるべきことだけをやっていこう。コンディションの良くなる時に備えて。」
っていう気持ちになるんですよね。
で、やがて環境が良くなる時が来たら
芽胞形成菌みたいに 「ふはははは!!」とか言わなくてもいいですから、今度は自分の最高のパフォーマンスをみせれば良いんじゃない??って思うわけです。
この考え方を、高校生の時の自分に教えてあげたいです。笑
この 芽胞形成の術を使うと大抵ストレスの波を越えられました。
でも、時にさらなるストレスが襲いかかってくることが、人生にはあるんですよね。
神様の意地悪っ
人生のオートクレーブじゃぁーーー
と言わんばかりの攻撃を受ける時があります。
もうこうなると完全に死滅させられちゃうクラスの攻撃なのですが、菌と違って実際にオートクレーブに入れられてしまうわけではありません。
そして、菌と違って、人間ですから多かれ少なかれ選択肢があります。環境を変えることを自ら選択して自分自身を守ることだって出来るわけです。周りの人に助けを求めることも出来ます。
(これは人間ならでは!)
菌の芽胞形成術と 人間の選択する力、周囲に助けを求める力 で ストレスは乗り越えて行きたいなぁと思います。
細菌にそんなこと教わるなんて、思ってもみなかったですけどね