透析のない世界をめざす委員会

透析のない世界をめざす委員会

日本では、毎年約40,000人もの人が新たに透析療法を恒久的に受けなければならない状況にあります。そして、維持透析患者さんの数は、年々増加し、今や33万人にいたっています。決定的な治療薬はないのですが、対策法はあります。

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                腎臓病で困らないために 006

 

【毎週月曜日発行】 presented by 『透析のない街をめざす委員会』

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 透析のない街をめざして、さまざまな情報を、一般の方にわかりやすくお伝えし、今なお、増え続けている透析にならずに、健康長寿をめざしていきましょう。

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最近の腎臓関連ニュース

 

腎臓病が「世界的流行」に

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・・・腎臓病の患者数は、世界で85000万人に至るとされており、腎臓病は世界的な流行病となってきていると報告されています。国際腎臓学会の会長である、David Harris博士らは「腎臓病が世界的に蔓延してきている」と述べています。腎臓病は、自覚症状がみられることが少ないために、知らないうちに進展しやすく、その結果、腎不全や透析に至るだけでなく、脳卒中や心筋梗塞などの命の危険にさらされる確率が、ぐんと高くなります。

 

▼「腎臓病ってなんだ?Q&A

 

◇【Q:タンパク尿が軽度であれば、自覚症状がなければ、経過をみるのがよい】イエス (YES) or ノー (NO)  ???

 

【ポイント解説】タンパク尿が軽度であっても、持続してみられる場合は要注意です。風邪や過労で、一過性にみられることはありますが、それらが落ち着いてからの、再検査でも、タンパク尿が指摘されれば、放っておくことは危険です。

 

 ただ、注意しなければいけないのは、通常の健診では、尿の検査は試験紙で行われます。試験紙では、尿の中のタンパク質の濃度で、+(プラス)になったり、±(プラスマイナス)などの判定がなされます。健診の際に、あまり水分をとっていなかったり、検査のための尿の量が少ないと、偽陽性といって、異常がなくても、ひっかかることがあります。

 

 この場合も、放っておかずに、適切な医療機関で、詳しい「定量検査」を受けましょう。そうすれば、濃い尿であっても、異常がないかどうかが、はっきりします。

 

【正解】ノー (NO)

 

▼「透析にならないためのヒント」

 

◇【血圧コントロール】

 皆さんは、家庭で血圧を測っていますか?

 

 よく、病院や診療所では、測ってもらうことはあると思いますが、実は、家庭での血圧がより大切なのです。また、腎臓病があると、腎臓病や糖尿病がない方と、目標となる血圧の数値が異なってきます。

 

 一般的に、腎臓病の方は、ない方と比べると、より低めにコントロールがなされていなければなりません。これは、なにより、ご自身の腎臓を守るためなのです。

 

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                腎臓病で困らないために 005

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▼最近の腎臓関連ニュース

 

太れば太るほど、腎機能は低下し、死亡のリスクも増加する

Bit.ly/2KgajP0

・・・肥満は、慢性腎臓病(CKD)の有無にかかわらず、腎機能である糸球体濾過量(GFR)の低下や死亡のリスクが増大することと関連することが明らかにされました。米国のAlex R. Chang博士らが、40ヵ国のデータを分析したところ、肥満の指標であるBMI値、ウエスト囲、ウエスト身長比とGFRの低下や死亡との関連を調べました。年齢、性別、人種、喫煙に関係なく、BMI値が30を超えるとこれらのリスクが増していた。そして、これまでと同様で、標準体重よりも少し上の、BMI2530のリスクが最も低かったという結果でした。

 

▼「腎臓病ってなんだ?Q&A」第四問

 

◇【Q:糖尿病が腎臓病の最大の原因である】イエス (YES) or ノー (NO)  ???

 

【ポイント解説】我が国のCKD患者、1330万人のうち、糖尿病性腎症(DN)の患者数は、1割にも満たないことが明らかです。しかし、DNを含む、糖尿病性腎臓病(DKD)の患者数は、もう少し増えます。しかし、糖尿病患者が現在、推測で約1000万人ですが、通院患者数は328万人にとどまっており、DKD患者の正確な数は不明です。

 

 ただ、重症の糖尿病患者は通院し、比較的軽症の糖尿病患者が未通院の多数を占めることを考えると、CKDの定義に該当する患者数は、やはり一部と考えられます。このような現況からも、まずは、軽症の糖尿病あるいは腎臓病患者の通院を促す取り組みが如何に重要であるかがわかります。

 

 それと同時に、「糖尿病がないから腎臓病にはなりにくい」という考えは、まったく的外れということにもなります。実際に腎臓が悪くなる人の大部分は、糖尿病以外にあるのです。その詳細は、これから、詳しく、とりあげていきたいと思います。

 

【正解】ノー (NO)

 

▼「透析にならないためのヒント」第二回

 

◇【体重コントロール】

 皆さんは、ご自身のベストの体重を知っていますか? 一般的には、国際的な標準指標であるBMI(Body Mass Index:体格指数)22であることが標準とされています。BMI=体重kg(身長m)2で、計算して、求めることができます。

 しかしながら、この体重は、筋肉量や体脂肪の量を考慮していません。ですから、個々のみなさんのベストの体重は、必ずしも、BMI=22とはいえません。

 ただ、腎臓の立場からみると、体重が多いと、腎臓で処理しなければいけない老廃物の産生量も増えます。ですから、ちょっと、ベストの体重をオーバーしているな、と思ったら、食事に注意して、ゆっくりと減量することで、腎臓に優しい体型になることができます。

 特に、気になる方は、最近は体の組成がわかる体重計が数多く販売されていますから、それで、毎日、セルフチェックすることも、とても大切です。

 

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                腎臓病で困らないために 004

 

体の中の大切な2つの「豆」があります。

それを守って、透析を予防するための情報です。

 

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 透析のない街を本気で、めざすさまざまな情報を一般の方にわかりやすくお伝えし、今なお、増え続けている透析にならずに、健康長寿をめざしていきましょう。

 

▼最近の腎臓関連ニュース

 

腎臓を保護する目的で、尿酸値を低下させる薬の投与が初めて推奨される

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・・・日本痛風・核酸代謝学会が、昨年に『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版(2019年改訂)』を刊行しました。尿酸というと、多くの方が痛風の原因として認知されていることと思います。しかし、尿酸値が高い(高尿酸血症)ことは、動脈硬化の原因にもなります。

 欧米では、痛風を合併しない高尿酸血症に対する薬の使用を推奨していませんが、今回の改訂されたわが国のガイドラインでは、腎障害を有する患者に対して、腎保護を目的に尿酸値を低下させる薬を使用することを「条件つきで推奨する」との指針を示しました。

 日本では、痛風患者は急増しており、100万人に達しています。一方で、症状は出ないうちにも、高尿酸血症が続くことで、腎・脳・心・血管病の原因や増悪させる因子であることを、しっかりと認識しておき、もしも、尿酸値の高値が続くようであれば、食事の注意と共に、場合によっては、薬剤で腎臓の保護を行っていくことも、大変重要といえます。

 

▼「腎臓病ってなんだ?Q&A」第三問

 

◇【Q:日本人の成人の約7-8人に一人の割合で腎臓病患者がいる】イエス (YES) or ノー (NO)  ???

 

【正解】イエス (YES)

【ポイント解説】現在、日本には約1,330万人の慢性腎臓病(CKD)患者がいるといわれています。これは、成人の約7-8人に1人にあたる数です。日本に限らず、先進国でも同様の割合で、CKD患者がいます。2018年の国際腎臓学会においては、世界では約8.5億人がCKD患者であり、パンデミック(大流行)な状況にあるという発表がなされました。

 また、日本ではとくに、高齢化の加速や生活習慣病の蔓延により、CKD患者数とその予備軍を合わせると、全国民の半数以上の7000万人が該当するともいえます。このような蔓延の背景には、健診を受けても、尿の軽微な変化が、経過観察とされるだけで、CKD予防に活かされていないという現実があり、この『透析のない街をめざす委員会』では、腎臓病の特効薬がない現状では、最も効果のあるCKD予防を、これまでにない取り組みで進めてまいります。このメルマガを継続購読いただければ、どのような新しい試みが進んでいくかを、つぶさにご理解いただけると思います。

 そして、現時点で腎臓の働きが低下しつつある方にも、まだ低下はしていないが、その危険性がある方にも、直接に、そして具体的に、参加いただけるようになります。

 

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                腎臓病で困らないために 003

 

体の中の大切な2つの「豆」があります。

それを守って、透析を予防するための情報です。

 

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▼今日の「豆」つぶやき

 

 上に『体の中の大切な「豆」』などと、あちこちらに、「豆」というキーワードが出てきます。

そろそろ、説明をしておきましょうね。実は、腎臓のことを、通称「豆」と呼びます。腎臓病対策で、駅前や商店街で、マスコットとして豆の形のゆるキャラを見られた方もいらっしゃるかもしれません。

そうなのです、正常な腎臓は、まさに美しい「豆」の形をしています。

でも、腎機能が低下すると、その形に変化が表れてきます。ひどい場合は、エコーの検査でみつけることさえ、難しいくらい小さくなってしまうこともあります。子 

腎臓病治療の難しさは、他の臓器の病気に対する検査方法が圧倒的に少ないということもあります。そのため、エコー検査はとてもとても大切な検査なのです。

ただ、沈黙の臓器と言われるように、詳しい医師などが、丁寧に調べないと得られる情報が治療や診断にいかせません。先ほどの、大きさの変化も、通常は、10年から30年くらいかけてゆっくりと変化するものが大半ですから、軽微な変化を見逃さない観察力が要求されます。

 

▼最近の腎臓関連ニュース

 

腎疾患にも遺伝子診断は有用なのか?

Bit.ly/2Gsrla4

・・・3,000名以上のいろいろな慢性腎臓病患者さんを対象として、エクソーム解析という最新の遺伝子診断を行った。結果は診断確定率は、10%未満であった。米国・コロンビア大学のEmily E. Groopman氏らの研究結果で、権威あるNEJMで発表された。

 癌などは、遺伝子のタイプが発症や薬剤の感受性・抵抗性に大きく関与が知られているが、腎臓病は多くが、後天的な、つまり、生活習慣に関わるものであり、今の遺伝子診断法で本当に役立つのは、遺伝子の腎臓病でしょう。もっと、大規模な研究成果が蓄積されると、多少は腎臓病になりやすいかどうかが判断できるようになるかも知れません。

 

▼「腎臓病ってなんだ?Q&A」第二問

 

◇【Q:日本では透析患者が30万人以上いる】イエス (YES) or ノー (NO)  ???

 

【正解】イエス (YES)

【ポイント解説】日本透析医学会の統計調査によると、20171231日末時点の透析患者数は、334505人となっています。

 ここでいう、「透析患者」とは、多くは、少しずつ腎機能が低下し、最終的に、注射や薬での治療(保存的治療といいます)では、腎臓が頑張りきることができなくなり、代わりの治療(腎代替療法といいます)としての透析治療、わかりやすくいうと「人工腎臓」が、生きていくために欠かせない、そして、現在の医療では、継続しつづける必要がある患者さんたちを意味します。

 実に、人口100万人あたり透析患者数(有病率)は2640人で、国民378.8人に1人が透析患者という状況です。

 

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                腎臓病で困らないために 002

 

体の中の大切な2つの「豆」があります。

それを守って、透析を予防するための情報です。

 

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▼最近の腎臓関連ニュース

 

BMIが慢性腎臓病の短期予後を決定か(続)

Bit.ly/2M44eWV

・・・日本での(CKD)患者約26,000人を対象に、BMIと死亡率の関連を検討したもの。透析になる以前の段階の腎機能低下患者さんで、BMIの高値が生命の予後が良好となる可能性を示した報告。

 これまでも健康長寿は小太りに多いというパラドックスが言われてきましたが、腎機能に関しても、その可能性が考えられます。問題は、「栄養状態がいいこと」と「メタボ」の境界をどこに設けるべきなのか、そして、その理由を明らかにすることでしょう。

 

▼今週の「豆」つぶやき

 

 これから熱中症の危険がさらに増してきます。適切な水分摂取は、熱中症予防になるとともに、腎機能の悪化を予防することにもつながります。

 尿の回数・量や濃さに注意しながら、こまめに水分をとってくださいね。特に、いつもより尿の色が濃いなぁ、と思ったら、早めに水分補給をしましょう。

 

▼「腎臓病ってなんだ?Q&A」第一回

 

◇【Q:日本では透析患者が30万人以上いる】イエス (YES) or ノー (NO)  ???

 

【正解】イエス (YES)

【ポイント解説】日本透析医学会の統計調査によると、20171231日末時点の透析患者数は、334505人となっています。

 ここでいう、「透析患者」とは、多くは、少しずつ腎機能が低下し、最終的に、注射や薬での治療(保存的治療といいます)では、腎臓が頑張りきることができなくなり、代わりの治療(腎代替療法といいます)としての透析治療、わかりやすくいうと「人工腎臓」が、生きていくために欠かせない、そして、現在の医療では、継続しつづける必要がある患者さんたちを意味します。

 実に、人口100万人あたり透析患者数(有病率)は2640人で、国民378.8人に1人が透析患者という状況です。

 

▼健診結果の読み方「豆」知識 その2

 

◇「尿潜血」に注目!

 たかが尿検査、されど尿検査です。そもそも学校健診から、ずっと行っているからには、検査を行うだけの意義と必要性があります。尿潜血が陽性(マイナス「-」以外)である場合、大きく分けて、3つの場合があります。今回は、その1つめをとりあげます。

 その原因とは、「腎炎の初期」をあらわしている場合です。正確に言うと、「腎炎」とは「糸球体腎炎」です。「糸球体」については、また詳しく、お話したいのですが、まずは、尿を常に作っている小さな装置(直径が、1mm5分の1)のことと理解しておいてください。

 そして、糸球体腎炎とは、その大切な「糸球体」に炎症が起きていることを示しているのです。糸球体腎炎にも、いろんな種類があるのですが、ゆっくり進むタイプでは、30-40年かかって腎不全になる場合もあります。一方で、進行の早いタイプだと、1週間から半月のうちに明らかに腎機能が低下し、放置すると腎不全や透析になることがあります。

 

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                腎臓病で困らないために 001

 

体の中の大切な2つの「豆」があります。

それを守って、透析を予防するための情報です。

 

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▼最近の腎臓関連ニュース

 

◇加糖飲料の摂取量が多いほど慢性腎臓病リスク増

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30591520

・・・飲料の場合、100mlあたりの糖類が0.5g未満で「ゼロ」などの表示が可能。それ以上はすべて加糖です。

 

▼「透析にならないためのヒント」第一回

 

◇【水分摂取】

 皆さんは、一日にどれくらい水分を摂取していますか?一般成人では、一日に1500ml程度です。それに応じて、尿量も一日に1500ml程度出るのがふつうです。

 でも、これは腎臓の働きが正常の場合です。

 もしも、腎臓の働きが低下すると、尿に老廃物を捨てる力(濃縮力)が低下します。そうなると、普通の尿の量では、体内の老廃物を尿に捨てきれずに体に残ることになります。

 

▼健診結果の読み方「豆」知識

 

eGFRに注目!

 最近は、健診の腎機能の項目にeGFRが記されている場合が増えています。

 eGFRとは、推算糸球体ろ過量(estimated glomerular filtration rate: eGFR)をあらわした数値で、年齢・性別・血清クレアチニン値から計算される数値です。

 簡単に言うと、自分の腎臓のはたらきが100点満点でどの程度かが示されています。

 

▼最新医療ニュース

 

◇三大死因に「老衰」が初ランクイン

https://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_384562_--_40378_--_3

・・・いろんな病気が治るようになってきているという結果ですね。でも腎臓病は治る治療法が本当に少ない。

 

◇高BMIが慢性腎臓病の短期予後を決定

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30496295

・・・メタボはよくないが、小太りの方が長命であるといわれてきました。今回も、BMIが高めで小太りの方が、腎臓にとってもプラスの場合があるかも、という報告です。