久しぶりに通った新宿ガード下には、いつものお爺ちゃんに代わって花が置かれていた。
一瞬立ち止まり、理解した。
なぜだか分からない悲しさが込み上げてきた。

花以外にも食料も供えられていた。誰が手向けた花なのだろう。誰が置いていった食料なのだろう。生前彼に手を差し伸べている人はいたのか?死んでから何かをしてあげても本人には何も届かないのではないか?自分も同じだ。生前は何も出来なかった。いつも素通りしていた。

いつ亡くなったかは分からないが、ここ数日雪が降るほど寒かった。

お腹空いてたかな…寒かったかな…何かできたんじゃないかな…色んな後悔が込み上げてきた。もう遅いのに。

私は自分のことをエゴイストだと思う。自分が悲しくならないように何かできることがないか探している。
せめて、自分の目に映る、手の届く範囲で何かできることはないだろうか。