幼い頃の
誰も居ない家と 何も無い空が 嫌い 。
だから
みかんは
あなたの 手を しっかりと 握って 歩いて行きたいの
階段のきしむ音に 眠ったフリを した 。
みかんは 眼を閉じて ずっと 待っている
あなたを
何年も待っているから 服も着替えられない 。
いつかの 未来 今に 真実が 明けるでしょうから
船に乗って はるかな岸を 目指すの
いにしえ古の 言の葉が 呼んでいる
その声が 呼び覚ます
他愛の 無い お話を しましょ
すぐの過去を 消し去って それがすべて
わたしたちは 遠いちょっと昔 手を つないで よく 遊んだ
輝きに あふれ めいいっぱいの 愛に 満ちて
生きて い た
時々は これで いいのかしらん なんて思ったりもしたけども
あなたを 信愛し
みかんの たわごと戯言を 信じられるかしら
叫び声だと しても
あなたが 手を放して行ってしまう瞬間を 視てしまったの 。
残ったのは 抜け殻 。
ハカイされたような 、 わたしたちに できることはね
すぐに 来て
会えるんだからね またすぐに
あなたを 待っている
そこら辺の 世間を ぶらついて
もう 手を離さないでね
今度こそ 今こそ 逢う時