小学生くらいの時には、
食事中に背筋が曲がってると、
背中に長いものさしを入れられることもあった。
冬の寒いなんか、
「ひゃっ」
って声がでるくらい冷たかった。
でも、そのお陰で、
姿勢が良くなって、
大人になった今でも、
背筋をピンってするのが習慣になってる。
背筋を伸ばして歩くと、
歩き方が綺麗に見えるし、
気持ちもしゃんとする。
凛とする。
所作が自分の心を映し出す。
掃除をするのもそう。
その空間がしゃんとして、
気分がよく過ごせる。
そして掃除をすると、
無心になれるから、
さっきまで悩んでたことの
熱量が落ち着いたりする。
掃除をしながら考えてしまうのは、
すばやくやってないから。
ささっとスピーディーに、
でも丁寧に、
綺麗にすることに集中すると、
考える余裕がなくなる。
そうやって綺麗な空間にしていく。
凛とする。
自分の空間が自分を映し出す。
禅の本が好きで昔から読んでいるのだけど、
僧侶の人たちは朝から掃除をしたり、
規則正しい生活をすることで、
いつもフラットな心の状態でいられる。
そういう状態を自分で作っている。
私は僧侶ではないから、
ダラダラすることもあるし、
忙しい時には部屋も汚れる。
でも時間が出来たら、
綺麗な状態に戻れるようにする。
フラットで綺麗な状態に戻る。
それは空間も自分の心も同じ。
そして、そのきっかけは、
いつも、
凛とする。
背筋を伸ばすことで、
自分の心がしゃんとするのだ。
小さい頃は、
なんで姿勢にだけ厳しいのだろう。
そんな風に思ってたけど、
大人になった今ならわかる。
口うるさく言ってくれることが、
大人になって有難いと思える事もたくさんある。
気づけば私も子供に、
「姿勢が悪いよ」
「背筋伸ばしてね」
と言っている。
口うるさいかな。
なんて思う時もあるけど、
それは、小さい頃の母と同じなのかもしれない。
今日も凛としていこう。
(大晦日だから飲むけどな)