少し前に、医療目線の事例紹介を中心にした講義が行われた。

 

参加者からの質問で、先生に媚びを売るようなものも見られた。

「目から鱗の講義でした」

 

は?

 

事例紹介で何で目から鱗?

もっと言葉を選ぼうと思ったわけです。

 

さて、それとは関係なく、本題。

 

その事例紹介の中でこうも述べられていた。

 

「どうしても運転がしたいのですか…

わかりました。私が責任を取ります。通勤路のみ運転をしてもいいです」

 

これは非常に難しい。

 

人情的な話をすれば優しさが見える。

 

しかし、現実問題、認知症と診断された方の運転中の事故が後を絶たない。

その中で、狭い範囲とは言え、運転してもいいものだろうか。

 

もちろん、認知症自体には罪はない。もっと言えば、その症状を発症している方々に大抵、罪はない。

 

でも考えてほしい。

自分の愛する子供が認知症ドライバーに轢かれたら?

僕は多分許さない。

ドライバーも許可した先生も。はく奪する権利を持たない国も。

 

でも認知症が大好きな介護者はもろ手を挙げ、嬉々揚々と言っていた。

 

「いやー、素晴らしい先生もいたものですね!」

 

あなたには利用者より大切な存在はいないのですか?