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Kokegurashi(こけぐらし)

「道ばたに生える、苔の気持ちを考えてみる」
愛知県豊田市旭地区から
身近なものの大切さをかみしめる穏やかな暮らしかた、
「こけぐらし」な日々を発信しています。

先日の記事でも言いましたとおり、

 

昨年は、身の回りの環境が

 

大きく変わった年でした。

 

 

 

 

その一番の原因は、仕事を辞めたこと。

 

それを起点にして、長年の夢へと歩き出した一年。

 

 

 

 

「変化」はこわい。

 

先がどうなるか、分からないから。

 

 

 

 

こうして時間が経ってみてから振り返れば

 

この一年は、自分らしさという観点で

 

人生がごろっと好転した、そんな一年だったと思う。

 

 

 

 

 

けれど会社を辞めるという選択をするまでは

 

お金や立場、様々な観点から

 

自分の思い描いた道に向かって

 

人生を一変させることなんて、

 

もう二度とできないのだと思い込んでいた。

 

 

 

 

また、そういう選択をしてしばらくは

 

少々の不安にかられたりもした。

 

 

 

 

けれど時間が経ち、

 

今置かれている環境になじんでくるにつれ

 

当時の諦めや不安といった感覚は去り

 

こんなにも穏やかな気持ちになっている。

 

 

 

 

あのとき自分の中に起こった

 

あの「選択」ただ一つで

 

僕の人生は、自分らしさを取り戻した。

 

 

 

 

思えば路傍に生えているコケも、

 

「胞子」として生まれたあとのしばらくは、

 

自分の居場所を探して漂う時期がある。

 

 

 

 

そのあとは自分の育ちやすい環境に定着し

 

少しづつ大きくなってゆく。

 

育てない場所には決して定着することなく。

 

 

 

 

「コケ」に生まれたそのこと自体は

 

どうにもできないのだけれど、

 

その後の人生については

 

自分で環境を選択するということは

 

コケというちっぽけな生き物の中でも

 

当たり前に行われていることなのだ。

 

 

 

 

そしてコケは、自分らしい人生を歩んでゆく。

 

誰の目にも触れなくても、

 

それはこの上もなく幸せな人生だ。

 

 

 

自分らしく生きること。

 

そのために「選択」すること。

 

 

 

それは誰もが当たり前に持っている

 

資格なのかもしれない。