この町に潜在する、住民それぞれの個人的な「思い」。
表に出さなければいつか消えていく僕自身の思い。
実は町の資源である、こうした「思い」を表現したい。
天井を眺めながら、そう思った。
多くの人が抱く、もどかしい感覚。
けれどもそれぞれ、微妙に違う感覚。
それを表現する上では
ビジュアルも文面も、
見る人、読む人が自分の経験に置き換えられるように
できる限り抽象的であったほうがいい。
そうした時に思いついたのは、やはり「苔」だった。
苔は声を出さないから
決して感情を表に出すことはない。
苔は動かないから
自由に振る舞えないもどかしさがある。
そこに重ねる言葉は
なるべく簡潔で、分かりやすく、
けれども主語は抽象的で
読む人が自分の経験に重ね合わせられるような
余白を持った、「詩」にしよう、と思った。
そしてこけぐらしは現在のような
コケ写真と詩をメインにするスタイルに
変化していったのです。
そしてこけぐらしは
ひたむきに思いを綴り続けるのです。
明日もまた、抽象的に。
おわり
苔の気持ちに寄り添う詩、
「コケ詩」を配信する
「こけぐらしfacebookページ 」。
一編の詩に共感されましたら
ページへの「いいね」や
記事をシェアいただけるとうれしいです<m(__)m>