3店交換について考えてみます。

3店交換とは、ホール、客、換金所の3か所を経由することで実質的な換金を可能にしているシステムです。多くの批判がここに集中しています。

簡単に図解してみました。

黄色にしている換金所を主役にみていきます。

換金所とホールは法律上は別会社ですから、それぞれが利益を上げなくてはなりません。

会社、企業の目的とは利益を上げることですから。

ホールから見ていくと、換金所から景品を仕入れます。多く存在する等価の店舗で考えると、
ホールは景品交換所から同じく等価で仕入れていなければおかしくなります。（原価率100％）
その理由は後で説明します。

仮に100円で仕入れたものを客に100円の景品として渡すわけです。
通常の商売ではありえませんが、ホールはこれでも営業できます。なぜなら負ける客がいるからです。図でいうところの右側の遊技者です。100というお金が90になってしまいましたという図です。

このサイクルがある限り、ホールはやっていけます。他にも自販機などの収入もあるでしょう。

次に主役の換金所を見ていきましょう。

客が景品をもってきました。等価なので、100円の景品をもらって、100円を渡します。
ここでは利益はありません。

で、ホールは減った景品を補充しなければなりませんから、ホールに景品を納入するわけです。

通常なら、100円で自分のところに帰ってくる景品ですから、150円なり200円なりで販売したいですよね？

古本屋なり質屋が100円で買い取ってくれる商品を、100円以下で販売していることは通常ないでしょう？

ところが、ここで利益を乗せてしまうと、ホール側で矛盾が生じます。

仮に150円で仕入れたとすると、ホールは150円で仕入れたものを100円の価値のものとして渡していることになります。こんな商売は通常存在しません。

他の遊技者から利益を上げているから、できなくはないでしょう。
でも何のためにそんな無理な取引を継続する必要があるの？という話になるでしょう。

通常のビジネスで考えると、自社で調達するなり、もっと安い仕入先を探すでしょう。

なので、ここの突っ込みを避けるために、原価100％という形で仕入れをしているのではないか？
というのが私の見解です。真相はわかりませんが。

図は原価100％で仕入れた場合にしていますが、この場合、換金所はどうやって利益を得ているのでしょうか？

まとめます。

①原価率が100％であると仮定した場合、換金所は利益を得ることはできない。換金所はそもそも何故会社組織としているのかという矛盾が生じる。

②原価率が100％未満であると考えると、換金所は利益を得ることができるが、ホールは赤字で景品交換することになる。ホール側は他から利益をとることはできるが、そもそも何故こんな無理な取引を継続する必要があるのか？と税務署から疑義を持たれる。

さらにこれに利益がでなくても発生する消費税もありますよ。
ホールや交換所は課税対象事業のはずですから、来年から８％になる消費税も払わなければなりません。

どちらにしても、等価というのはどこかで破たんしている仕組みなんですよね。
全国的に等価をやめさせようとしているのは、こういった動きもあるからではないでしょうか？

3店交換の謎