最初に掲げたブログのテーマとはかけ離れつつありますが（更新も全然してないし）、でも書きます。

１週間前に祖母が癌で余命１カ月だと分かりました。

祖母とは生まれた時から一緒に住んでいて、いつも一番におはようと言う相手でした。

祖母はもう何年も前から膝を患っていて、去年の夏過ぎから痛みが増したようでした。

まあ８０過ぎだから、当然くらいに思っていました。

祖母は月に１度、新宿のホテルで行われる歌のサークルに参加しています。

いつもは地元の駅まで車で送ったら、そこからは一人で電車で新宿へ向かっていました。

それが、ホテルまで車で送るよう頼まれることが多くなりました。

運転が得意ではない私はそれが若干面倒でした。時間帯も微妙で、送りに行くとヨガのクラスに間に合わないというのもイヤな点でした。

はい。心が狭いです。

『悪いね』と祖母に言わせてしまったこと。そう思わせてしまったこと。

今更、後悔しても取り返せないことです。

そのうち、腰や脇腹が激しく痛むと訴えたのは去年の１２月頃だと思います。

病院に行って帯状疱疹だと診断されました。

それでも年末におせちの準備をしたり、と働き者の祖母は変わらない姿でいるように思っていました。

年末の写真を見返すと、里芋の写真の奥でゴボウを切る祖母の手が写っていて、

一緒におせちの準備をすることがもうないのかと思ってしまいました。

１月に入って、更なる痛みを訴える祖母を病院に連れていくと、骨折していると診断されました。

高齢だから、ちょっとのことでも骨折してしまうんだと思いました。

その後、２回くらいレーザー治療だか何だかを病院でしました。

骨折はほとんど治っても、帯状疱疹の痛みは消えないようでした。

この頃から、祖母の食欲が細くなっているのが如実に表れてきました。

いまブログで振り返ってみると、どんだけ祖母に対してお座なりだったかを思い知らされます。

祖母の身体についての診断も、母からなんとなく聞いただけで、詳しく聞き返したりしませんでした。

だから、どんな骨折だったか、いつどんな治療をしたかわかりません。

１月の末、食も細くなり、朝クロワッサン半分、昼みかん、夜おかゆ＋ウィダーインゼリー

くらいしか食べられず、ベッドから起き上がることのない日が続きました。

そして、先週の木曜日、痛みの癒えない祖母を病院に連れて行って、癌が身体中に転移していて

手の施しようがないと診断されました。

振り返れば、予兆なんてそこかしこにあったように思います。

気丈な祖母が色んなことが出来なくなっていくのに、どれだけの思いをしたのだろう。

病気だと、理由があれば、いつのもように出来ない自分を慰めることもできたんじゃないだろうか。

子供や孫にご飯を作る、心配をする、歌を作る、庭をいじる、季節の花を玄関に飾る、猫に餌をやる、

知らない鳥を図鑑で調べる、毎朝お経をあげる、

３か月前まではどれも出来ていたことだし、私も家族みんなもまたすぐに出来るようになると信じていました。

寝耳に水。晴天の霹靂。

今週の火曜日から祖母は入院しています。

水・木と旅行に出かけた私は明日初めてお見舞いに行きます。

祖母の病気