可用性とは
まずはじめに「可用性」という、IT業界でよく言われる言葉についてまとめておきます。
DBを含むシステムにおいて、安定したサービスレベルを供給する事が難しい理由は後日書きますが、
障害が起き難くシステムが安定稼動することを「可用性が高い」と言い、
逆に障害がよく起きたりシステムがしょっちゅう止まったりすることを「可用性が低い」といいます。
どんな企業の、どんなシステムにおいても、当然ながら可用性は高い方が良いとされるわけです。
よく止まったり、問題があるようなシステムは企業活動に悪影響を及ぼしますから、それは当然です。
例えば自動車業界であれば、買ったばかりの新車が急に故障で止まったり、建築業界であれば買ったばかりのマンションが傾いていたりすれば恐らくリコールなり、損害賠償なりの対応を供給側はする必要があるはずです。
しかし、DBを含むシステムではリコールなり、損害賠償なりの対応を迫られることはありません。
納品したばかりのシステムが止まったとしても、確かにもの凄く怒られたり、次回から発注してもらえなかったりといった事はあるかもしれませんが、仕様書・設計書通りに作ってさえいれば損害賠償とは基本的になりません。
身も蓋もない事を言ってしまえば、まだまだDB周辺システムの業界としての成熟度が低く、システムエンジニアのレベルも低く、ITへの投資額が低い事が自動車業界や建築業界との決定的な違いで、だからこそ損害賠償といった対応を迫られることがないわけです。
もし損害賠償を請求するようなことだらけになったら、多くのシステム構築系企業は倒産してしまうでしょうから。
だからこそ高い可用性を誇るシステムがなかなか存在しないわけです。
そもそも高い可用性を維持するためには、
1. 業界としての成熟度が高い
2. 人的な技術力が高い
3. システムにかけるお金が高い
が必要だと僕は思います。
とはいうものの、上記1と3はすぐに解消していくことは困難でしょう。
しかし2の項目は何とかなるはずです。
ちょっとした知識や工夫により、人的な力によって可用性を向上することは可能だと僕は思っています。
次回以降、その施策について、僕が思うところをまとめていきたいと思います。
■可用性まとめ
可用性とは
DBシステムで可用性が低い理由
可用性と予算の関係性
DBシステムの高可用性構成概要(Active/Standby) その1
DBシステムの高可用性構成概要(Active/Standby) その2
DBシステムの高可用性構成概要(Active/Active) その1
DBシステムの高可用性構成概要(Active/Active) その2
スタート!
皆様、はじめまして。
sliderman です。
僕は現在、IT業界の中でもあまりメジャーとは言えない(?)データベース周辺に特化した仕事をしています。
そうですね、立場は中盤。一番働かされているような年代ですね (*^.^*)
そんな僕は他の業界の事は全く知りませんが、いまさらながらにしてIT業界のとりわけデータベースを含むシステムに対して不思議に思う事があります。それは、
安定したサービスを提供し続けるシステムがほとんどない
という事です。
少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、僕が知る限りではそれが事実です。一般の方でもわかるようにいえば、IT業界においてデータベース周辺を含む各種システムは驚くほど品質が低い、と言えばイメージがしやすいでしょうか。
例えばブログの更新が遅かったり、インターネットショッピングでボタンを押したらエラーが返ってきたりする事ってありませんか?
またよく言われるのですが、マンションや家、ビルのような巨大な建築物は大抵の場合、予定通り建設が完了したりしますが、IT業界では予定通りシステムがリリースされる事が実はあまりなかったりします。
なぜなんでしょうか?
なぜ安定したサービスを提供し続ける事が出来ないのでしょうか?
当ブログではこの「なぜ」の部分を明らかにしていくと共に、安定したサービスを提供し続けるための施策を提案していくつもりです。
どうぞよろしくお願いいたします![]()