三戦

中国は2003年に人民解放軍政治工作条例の中に「輿論戦」「心理戦」「法律戦」という「三戦」と呼ばれる作戦を付け加えてます。
この「三戦」を頭に入れておくと、最近の中国の動向が理解しやすくなります。

まず「輿論戦」とは「中国の軍事行動に対する大衆および国際社会の支持を築くとともに、敵が中国の利益に反するとみられる政策を追求することのないよう、国内および国際世論に影響を及ぼすことを目的とする」としている。

次に「心理戦」は、「敵の軍人およびそれを支援する文民に対する抑止、衝撃、士気低下を目的とする心理戦を通じて、敵が戦闘作戦を遂行する能力を低下させようとすること」

そして「法律戦」は、「国際法および国内法を利用して、国際的な支持を獲得するとともに、中国の軍事行動に対する予想される反発に対処すること」ということです。

つまり今回の反日デモはこの「三戦」を総動員し、また生活に困窮する人民の不満をうまく利用し、「魚釣島は我が領土である」ということを世界中にアピールした、いわば情報戦なわけです。

そして日本で良い人ぶって「過去の戦争を総括しろ、恨みを持たれてもしょうがない」「中国を刺激した石原が悪い」と言ってるのは、大マヌケにもこの「三戦」に加担しているのです。
そしてどさくさの人権救済法案の閣議決定。笑うに笑えない。


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よい日本人

よい日本人となるには、つねに天皇陛下・皇后陛下の御徳を仰ぎ、又つねに皇大神宮を敬って、忠君愛国の心を起こさなければなりません。
父母に孝行を尽くし、師を敬い、友達には親切にし、近所の人にはよく付き合わなければいけません。
正直で、寛大で、慈善の心も深く、人から受けた恩も忘れず、人と共同して助け合い、規則は従い、自分の物と人の物との分かちをつけ、又世間のために公益をはからなければなりません。
その他行儀をよくし、物を整頓し、仕事に骨折り学問に励み、体の健康に気をつけ、勇気を養い、堪忍の心強く、物に慌てないようにし、又倹約の心がけなければなりません。
かように自分の行いを慎んで、よく人に交わり、世のため人のために尽くすように心がけるのは、よい日本人になるに大切なことです。そうしてこれらの心得は真心から行われなければなりません。
終わり

修身の教科書 三年生

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これを初めて読んだときは軽く衝撃を受けた。
というのも「学生らしくふるまえ」「立派な大人になれ」「よい社会人になれ」と言われることはあっても「よい日本人になれ」と教育されたことは一度もなかったからだ。

子供の頃からへそ曲がりで天邪鬼と言われた自分は上記のことを言われてもピンと来なかった。
学生らしくと言われても何が学生らしいのか分からなかったし、よい社会人と言われても、じゃあプライベートでいる時はどうなんだ?と変な疑問を持ってたし、立派な大人と言われても、具体的な説明を聞くと、言葉使いがどうとか、服装がどうとか言われ、そんなのはただのファッションだとしか認識してなかったし、他人から舐められないようにあるものという認識しかなかった。
せいぜい他人に迷惑をかけず、自分の言動に責任を持てば何とかなるだろうと思ってはいた。

また「いい人」と言われても「誰かにとって都合がいい人」くらいしか思ってなかったし、そのくせ虚栄心が強く、いつも誰かに愛されたい、認められたいと怯えていた。
仕事や趣味に熱中し、人からチヤホヤさてるときは良かったが、1人になった途端にふと「本当は自分は何者でもないんじゃないか?」という恐怖にかられ、発狂してしまうことすらあった。
そしていつもわけのわからないものにイライラし、読んでいた本も「へんな日本人」という類のタイトルのついたものばかりだった。
何でこんな本を読んでたかというと、何てことはない。自分アゲのために周りは対したことないということを確認したいという卑屈な根性からだった。
しかし皮肉にもそのドス黒い卑屈な根性は唯一自分を支える楔となり、誰かから「いやいや日本人は本当は凄いんだよ」と否定されると全力で反論していた。それによって自分が消えてしまうのを恐れていたのだ。
まるで凧糸の来れた凧がフラフラと当て所なく彷徨うかの如く。

ただ憲法9条に代表される平和主義に対しては小学生の頃からその胡散臭さは感じていた。
親や教師から日本がアメリカと戦争で負けたことを聞かされ、何か日本は敗戦以来、重く巨大な十字架が背をわされてるような気がした。
いつも感じてたイライラというのが「日本人であることに誇りが持てない」ということには何となく自分でも気付いてはいたが、その原因が実は敗戦によるものじゃないかと気がつくようになるには随分時間が掛かった。

あるとき「なぜ戦争が起こるのか?」という子供の頃から疑問に思ってたことをテーマに研究してみようと思い、取り敢えず第二次世界大戦から調べてみようとネットで調べることにした。
やがてGHQの占領政策のことを知り、衝撃を受けた。何かとてつもない日本の事実が隠されているんじゃないかと思い、その禁断の扉をドキドキしながら開け、一つ一つ丹念に調べてみた。そこから教育勅語と修身の教科書に辿り着くまでに時間が掛からなかった。
その修身の教科書の最後にはこう書いてあった。

「よい日本人」

それは今まで教えられた「学生らしさ」「立派な大人」「よい社会人」とは何か違う印象を受けた。
うまくは言えないが、心の奥底にしっかりと根をつけ、何かを訴え掛けてるようなリアルな感覚があったのだ。
そして、今までボヤけてた日本人であることのアイデンティティに確かな輪郭が描かれるのを感じた。
それは誰が与えてるのかはすぐに分かった。

御先祖さまだ。

それは大和民族の矜恃であり、我々の先祖が護ってきた矜恃だったのだ。
そしてそれを大切にしようと心から思うようになり、子々孫々まで受け継ごうと思うようになった。
不思議なことにいつのまにか「人から認められたい」という呪縛からのがれ、自然と公益のために働きたいと思うようになった。

まったくGHQはとんでもないものを奪っていったものだ。
今の日本人は2つの病気に侵されてます。それは「個人主義」と「対米依存(事大主義)」です。
TPP推進派がよく口にする「内側に籠ってないで、外へ打って出ろ」というのは、個人レベルで言えば良いですが、国家レベルで言えば日本を空洞化させ、雇用を失い、路頭に迷う人達を増やすだけなわけで。
つまり生き残るためには日本なんてもう見捨てるしかないというのを誤摩化して正当化してるんですね。
おそらく年次改革要望書などのアメリカの要求を受け入れて得した新自由主義者がこんな世迷い言をほざいてるんでしょうが。

また「安い商品が手に入る」という消費者側のメリットばかり強調して、生産者側のデメリットはガン無視してる。
それは「成果が出せなければ、それはお前の自己責任だ」と言わんばかりで、つまり個人主義の理屈なわけです。

もう一つ日本人が忘れてしまってるもの。それはこの動画でも言ってますが「食料は最重要戦略物資」だということです。
アメリカそれどころか食料を戦略兵器として捉えてます。大東亜戦争のとき、米軍の蛙飛び作戦において、ラバウルだけは上陸しませんでした。なぜか?
日本軍はラバウルで完全自給自足体制を整え、さらに完璧な地下要塞まで作られていたんですね。

「腹が減っては戦はできぬ」とはよく言ったもので、食料自給率が低い国を侵略するには兵器なんぞいりません。
輸入をストップさせられてしまえばそれまでです。あとはもう言うことを聞くしかありません。

考えてみて下さい。日米開戦の理由はABCD包囲網によって、あらゆる資源の輸入をストップさせられ、完全に弱みを握られ、もう言うことを聞くしかないというときに、日本が絶対に飲めない要求であるハル・ノートを突きつけられた事を。

戦後。豊葦原の瑞穂の国の学校給食はパン食が主となり、子供達は毎年8月には「あやまちは繰り返しません」などとわけのわからないことを言わされてます。
普通は、あやまちを繰り返したくなければエネルギーや食料自給率を上げることを考えるのですが。
今の日本の食物自給率カロリーベースでも40%と、先進国と比較してもダントツで低く、とてもあの大戦を反省してるとは思えません。
悪いのは戦前の教育であり、アメリカに自由と民主主義を与えられたなどとプロパガンダを植え付けられたせいか、日本人の対米依存は深刻なものとなってます。


TPPはそんな日本へのとどめなのです。