「風立ちぬ」「風に吹かれて」「風に立つライオン」「風の谷のナウシカ」「風の通り道」「風は強く吹いている」「風博士」「風と共に去りぬ」「風になりたい」「風の又三郎」・・・。「風」と付く題名や曲名を思いつくまま挙げました。命名者それぞれの「風」という言葉への思い入れがあるのだろうなと思います。受け取る私も想像力を掻き立てられます。

 「風」という言葉は私のイメージを豊かにします。「風」をイメージする時、私は心が開いてゆくのを感じます。風は流れ、変化をもたらすものですから、日常とは違う「何か」を予感させてくれます。閉じられ、変化のない日々が続くとき、「風通しが悪い」「風穴を開けたい」と思うのです。

 

                砂の上

 

         はげしい日ざしの下で

         風はこころよく頬をなぶる

         時間表に記されたすべての時間からの

         かりそめの解放

         砂の上に座り

         身動きひとつせず

         いまは

         失われるものを

         すべて

         失われるにまかせよう

         時間はいま

         風のように流れ

         風のようにこころよく

         頬にふれては

         すぎてゆく

 

 私の大好きな詩人、黒田三郎の詩です。「赤い鳥」というグループが、この詩人の「紙風船」という詩に曲をつけてました。今日、ブログデビューです。こんな感じで、「風」に触れていきたいと思っています。お付き合い、ありがとうございました。