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京介くんお誕生日おめでとー
ボルさんが更新停止作品のキャラをお祝いしてくれそうにないので今回もこちらでお祝いですー
©Voltage
アナタのトナリでワタシは
with 中西京介
〜HappyBirthday2023〜
★
《ダーリンは芸能人》二次創作短編
20XX年4月14日午前4時―――。
カーテンの隙間から射し込む月の光にふと目を覚ました。
一日ごとに暖かくなっていくものの、夜はまだ寒くて。
隣にある素肌の温もりを求めてさらに京介くんに密着すると、彼が愛用するコロンの幽かな香りと汗の匂いが鼻腔をくすぐる。
―――日付が替わるほんの少し前に仕事を終えて帰ってきた彼に、時計の短針と長針が一番上で重なると同時にお祝いの言葉を述べた。
「もう祝ってもらうような年でもないけど。 でも、ありがと」
照れくさそうにそう言った彼。
アナタが生まれてきてくれたからこそ私たちは出会えて、愛し合えたの。
だからアナタのお誕生日は私にとっても、とてもとても大切な日。
他にもお誕生日のプレゼントは用意してあるけど、その前に私を受け取って……。
最後のセリフはかなり恥ずかしかったけど、そう言って彼に抱きついた。
普段は言わないとんでも言葉に戸惑った様子の京介くんだったけど、すぐに抱きしめ返してくれて。
そして、そこから始まった甘い時間。
そのままベッドになだれ込んで何度も愛し合い、二人分の汗がシーツを濡らした。
頭の中が白く爆ぜるたびに思う―――あなたがいない世界なんてもう考えられない、と。
あなたがいないと私は生きていけない、と。
何度めかの絶頂を迎えた私はそのまま彼の胸の上に倒れ込むようにして眠ってしまった…ようだった。
推測のカタチでそういうのは、記憶がそこからプツリと消えているから。
無我夢中で彼を求めて、もう何も考えられなくなって………。
そんな風に激しく交わっていたときは気付かなかったけど、春の宵はまだ肌寒い。
京介くんの温もりを求めるように寄り添うと、それに呼応するかのように頭を撫でられた。
「…海尋……気が付いた?」
「……ん…」
あんなに激しく求め合ったことが何だか急に恥ずかしくなって、一層と彼の胸に顔を埋める。
そして、私は願う。
神さまがいるのなら、お願い、私をこの人の隣に居続けさせてください―――と。
〜 end 〜