今年4月に行われたイベント 【2人だけの桜デート】 のレポです。
書きかけの妄想小説は山ほどあるんですけど、全て途中でネタ切れを起こしてしまって。
ってことで、レポを載せるすることにします。
思いっきりネタバレありなので、ご注意ください。
選択肢は私が選択したものを掲載しています。
【2人だけの桜デートwith京介 step2】
翔
「じゃーん!」
撮影が終わったあと、私はWaveの楽屋に来ていた。
部屋に入った途端に、顔の前に翔くんからチラシを突きつけられる。
(わ、びっくりした!)
亮太
「じゃーん! って、子供じゃあるまいし」
一磨
「それより、○○ちゃん驚いてるだろ? ゴメンね、○○ちゃん」
主人公
「い、いえ。大丈夫です」
そう言いながら、チラシを受け取って見てみると、それは桜祭りについて書かれたものだった。
主人公
「あ…テレビ局近くの公園の…」
翔
「そうそう!桜祭り自体は毎年恒例らしいんだけど、ここまで大規模にやるのは、初めてなんだってー」
主人公
「へえ……イベントとか、色々やるんですね」
亮太
「猿回しとか出るんだよ?間違われないようにしないとね、翔?」
翔
「は?どういう意味だよ!」
そう言いながら、翔くんと亮太くんはじゃれ合っている。
私は京介くんの様子が気になって、皆に分からないようにチラッと見た。
京介くんは、全く話にのってこないで、ソファに座って雑誌を見ている。
(京介くん…桜祭り、興味ないのかな…?)
一磨
「○○ちゃんは見るの初めてだと思うけど、そこの桜、満開になるとすごい見事なんだ」
一磨さんは優しく微笑んだ。
主人公
「そうなんですか?」
一磨
「うん。樹齢何百年って桜の木が並木道になっていて、一面、桜だらけなんだ」
主人公
「うわぁ! …私、桜って大好きなんです」
すると、今まで黙っていた義人くんが言った。
義人
「恋の歌を…思い出す」
翔
「な、なんだよ、義人。急に……」
義人
「……万葉集」
翔
「へ?」
義人
「桜を好きな人と見れたら、こんなに花を恋しいって思わない…って意味の、歌があるから」
一磨
「あぁ、有名なのがあるよな。
あしひきの、山桜花、一目だに、君とし見てば、我れ恋ひめやも…だっけ?」
うわぁ…一磨さんってば博識~♪
亮太
「あー、びっくりした。義人の恋バナかと思った」
義人
「……それは、ない」
亮太
「ハイハイ」
(桜を好きな人と見れたら…か。 私、京介くんと一緒に見たいな……)
翔
「ねぇ、○○ちゃん。オレらでお花見やるから、来てよ!」
亮太
「義人の恋バナのあとで誘うなんて、反則じゃん」
義人
「だから…恋バナじゃない」
一磨
「冗談はともかく…ほんとにお花見一緒にやろう?」
↑え、冗談扱い?( ´艸`)
(…嬉しい! Waveとお花見できるなんて…でも、京介くんは来るのかな?)
さっきから盛り上がってる中で、京介くんが全く参加してこないのが気になった。
翔
「おいでよ? ○○ちゃん」
主人公
「えっと…」
京介くんのほうを見るが、相変わらず雑誌に視線を落としたままだ。
(京介くん、来ないのかな…お花見は京介くんとしたいけど…どうしよう)
一磨
「俺たちとだと、賑やかすぎてうるさいかな?」
(俺たちってことは…京介くん、きっと来るよね?)
主人公
「じゃあ、行きます」
翔
「やったー!」
亮太
「ほんと? 桜の中の○○ちゃんて、絵になりそうだよねぇ…
って、こういうのは京介の十八番だったっけ」
一磨
「そういや、京介。ひとりで、何やってるんだよ?」
京介
「ん?」
翔
「そうだよ、京介。○○ちゃんに失礼だろ?」
↑うーん、失礼にあたるのかなぁ??
一磨
「お前も参加しろって。お花見の話してるんだから」
京介くんは、ウーンと伸びをしている。
そして、こちらを見ると目がしっかりと合った。
(どうしよう…とりあえず笑っとこう……)
↑ちょっと、とりあえずって何よ、とりあえずってwww
ニッコリ笑ってみたけれど、無表情で返される。
(あれ?私、そんなに変だったかな……)
京介くんは、首をコキコキと鳴らしながら言う。
京介
「ってか、お花見の話って、俺も参加しなきゃダメ?」
(……え)
亮太
「出たよー、京介のあまのじゃく病が」
一磨
「お前、…関心ないことは、本当にノータッチだよな」
↑いや、アタシは一磨さんがいてくれたらそれだけで…♪
(…京介くん、お花見行きたくないのかな…)
突然、誘われたWaveとのお花見。
大好きな桜を、京介くんと見れる…そう、思って一瞬、喜んだのだけれど…。
京介
「別に? 興味なくても、仕事はちゃんとやってるじゃん」
京介くんは飄々とした態度を崩さない。
一磨
「それはそれだろ……」
一磨さんはあきれたように言う。
私はそんなやりとりを見て、だんだん不安になってきた。
(一緒に桜、見れないのかな…)
窓に目を向けると、遠くに桜並木が見える。
少し開き始めた桜の花がたくさん固まって、一面桃色のクレヨンで塗られたようだ。
その美しい景色を見つめながら、私はこっそりとため息をついた…。
~to be continued~