二次元のカレに逃避中♪

二次元のカレに逃避中♪

主に、SNSアプリの乙女ゲームについてのレポ、および携帯恋愛ゲーム《ダーリンは芸能人》(LoveDuetを除く)をベースとした妄想2次小説を書いてます。




   ご来訪ありがとうございます。

   現在、このブログでは


     ラブラブ《ダーリンは芸能人》をベースとした創作2次小説(妄想シナリオ)

          なお、 《ダー芸LD》は、京介くんのキャラ設定がこれまでの彼と違いすぎる

          いうことを聞いた(黒い、らしい…笑)ので手を出してません。

          そのため、《ダー芸LD》しか知らない方は恐らく当創作に出てくるキャラたちと

          イメージが合わないかもしれないことをご了承の上、お読みください。

     ラブラブSNSアプリ版《ダーリンは芸能人》のイベントレポ

                            (ただし、気に入った分のみ)

           →ただし、両方ともヒロインの名前は伏字ではなく固定です

     音譜【アリスマティック社アプリ】攻略の好感度レポ

     音譜私個人の呟き


    をこちらで載せてあります。






すみません、現在アメンバー申請の受付を停止させていただいてます。

アメ限記事はほとんどが二次創作ものであり、また、夢小説にて鍵なしで公開しておりますので、

興味のある方は、ご足労かけますが夢小説HPへお越しくださいm(u_u)m


ペタが廃止されたせいか、またまた業者からの『いいね』が増えたために停止させていただきます。

いろいろと変更してしまい、申し訳ありません。


Twitter:にいのみ☆ひだか

リア用とは別にとりました。プレイ中に思ったことや掲載中のお話のことなど、呟きます。

リア垢の方は相変わらず科学系リツイート大量生産中w


新年明けました🎍


ご無沙汰しております。


今日こそは今月こそは今年こそはお話を進めたい…とは思いつつダラけてしまい…orz


こんな私ですが今年もよろしくお願いします。


by にいのみ☆ひだか




3G停波で4Gに対応してなかったガラケーが使えなくなり、保存してたファイルはもう開けないのではと思っていましたら。

ガラケーに挿さってたSIMカードは回収されなかったため、暗号化されたswfファイルを開くことができました。

よかったー\(^o^)/


さて、《ダーリンは芸能人♡LastScandal》京介くんお誕生日イベのレポです。保存しそこなって抜けてるところがあり、当該箇所を補完しているため内容が異なってることがあります。ご了承ください。
 

 

《ダーリンは芸能人♡LastScandal》

2014BDイベント

〜中西京介〜




4月14日……。

世界で一番大好きな人がこの世に生まれた大切な日。

この日をとびっきり楽しく過ごしてもらいたくて彼をデートへ連れ出したけれど……。


「あ、降ってきちゃった。天気予報は大丈夫みたいなこと言ってたけどね」

「う、うん……」

(しまった……雨になるなんて、予想外……)


出鼻をくじかれてちょっぴり動揺する私の頭に、今日の計画を立て始めた時のことが蘇ってきた。


✠✠✠✠✠✠✠✠


「きょー、す、け、くん」

「どうしたの?○○ちゃんがそんな風に俺のこと呼ぶ なんて珍しいけど。何か企んでる?」

「ふふっ」


京介くんの誕生日の数日前、私は夕食を終えてソファーでくつろぐ彼に近づいた。


「あのね、この3つの封筒から1通を選んでくれる?」


背中に隠していた封筒を差し出すと、京介くんは面白がるように口端をあげる。


「やっぱり何か企んでんだ。

 いいよ、じゃあこれにする」


京介くんが1つ選んだところで私は慌ててそれを引き抜く。


「これね、了解です」

「選ばせておいて中身は見せてくれないわけ?」

「うん、これはサプライズにしたいから」


私は封筒を開けて中に入っているメモを確認する。


「ここか……ふむふむ、分かりました」

「何それ。

 ま、○○ちゃんが何か考えてるんだったらそれに乗っかるのもいいけどね」


したり顔で頷く私を見て、京介くんは呆れたように笑っている。

彼が選んだのは『横浜 デート』 と書かれたメモだ。


(他の2つももちろんいい場所だったけど横浜でデートってロマンチックで素敵だよね)


近づいてきた京介くんの誕生日。

いつも私を楽しませてくれる京介くんのためにサプライズを散りばめ、お祝いをしたいと考えていた。


(よーし、頑張らなきゃ)


メモを胸に当てながら京介くんを見返すと彼は薄々感づいているような笑みを浮かべているのだった。


✠✠✠✠✠✠✠✠✠✠


(張り切って プランを立てたのに着いた途端に雨が降ってくるなんて)


動揺して立ち尽くしてしまう私の耳に京介くんの飄々とした声が届く。


「そこの売店で傘売ってたから買ってきた。

 ほら入って」

「あ…ごめん……。 私ったらぼーっとして京介くんにそんなことさせちゃうなんて」

「そんなこと?」


京介くんはふっと口元を緩めて、掲げた傘の下に私を引き寄せる。


「こうして堂々と○○ちゃんの肩を寄せて歩けるなんて、こんなラッキーなことはないんだけど」

「京介くん」


優しい眼差しと頼もしい仕草に胸がキュンとしてしまう。


(あいにくの雨だったけど、でも京介くんとのデートならどんな天気でも楽しいのかも)


そんなことを思いながら目的地まで相合傘で移動するのだった。


✠✠✠✠✠✠✠✠✠✠


「え、こんな風になってるんだ。

 一度来てみたいと思ってたんだよね」

「ふふ、よかった」


地球上の様々な自然を体感できる新しいタイプのミュージアムに私たちは来ていた。


「野生の動物の生態を紹介するシアターに海中を映し出すモニターか…。このミュージアムにいるだけで世界旅行ができる感覚だな」

「そ、そうなんだけど…」

「ん?どうしたの?」

「えっと…京介くんの手……」


カレの手はミュージアムに入った後もずっと私の肩におかれていた。


「ああ、別にいいでしょ?せっかくのデートなんだし」

「でも……」


平日でそこまで人はいないしお互い軽く変装もしているけどドキドキしてしまう。

案の定……。


「ねえ、あれ、京介くんと○○ちゃんじゃない?」

「うそっ?!」


ひそひそ声が耳に入ってきて固まってしまう。

しかし京介くんは私の肩に手を置いたまま、小声で話をしていた女の人たちの方へ振り返った。


「あれ、気づかれちゃいました?秘密のドキドキデートっていうテーマの撮影中なんです。

 黙っててもらえると助かるな……」

「あ…」


京介くんに微笑みを向けられて、女性たちは頬を染めながらコクコクと頷く。


(相変わらず、かわし方が上手……)


感心しながら横顔を見つめていると京介くんは口角を上げて、私に向き直った。


「そこ、入ろっか」


✠✠✠✠✠✠✠✠✠✠


「うー、すっごく寒かった」

「突風も想像以上だったね」


京介くんに手を引かれて入ったのは極寒の地を再現した部屋。

室内の温度はマイナスでブリザードに吹き付けられた。

 逃げるようにして部屋から出ると京介くんの髪が乱れていることに気づいた。


「京介くん、髪の毛ぐしゃぐしゃだよ」

「それは○○ちゃんも一緒」

「えっ」


慌てて髪を抑えると確かにボサボサになっているのがわかる。


「全くしょうがないな…。ボサボサ頭でも可愛いけどね」


京介くんは片手で自分の髪を押さえながら、もう片方の手で私の髪を整えてくれた。


(やっぱり、さりげなく優しい……)


当初考えていたロマンチックなデートは少し違う感じになっているけれど、京介くんが笑顔を見せてくれることの方が嬉しい。


(そろそろかな)


私は腕時計をちらりと確認して京介くんの手を取った。


「京介くん、今度はこっちのスクリーンを見てみない?」

「うん?…いいけど」


急に歩き出した私に戸惑い気味の京介くんを大型スクリーンの前に引っ張ってくる。


「ここは海中の映像が流れるスクリーンか……。確かに 海の中を散歩してる気分になれるね」

「うん。座ろう」


京介くんにスクリーンの前のソファに腰を下ろしてもらい、私は後ろを振り返る。

背後にはミュージアムのスタッフの人が立っていて◇◇さんですよねと口パクで確認をしてくれた。

コクリと頷くとしばらくして流れていた映像とBGMが別のものに切り替わった。


「あれ…ここって海中以外の映像も見れるの……って、これ、マジ?」


首をかしげた京介くんの目がみるみるうちに大きくなっていく。

いまスクリーンに写っているのは私と京介くんが初共演したドラマ収録時のオフショット。

本番前の京介くんの姿が主題歌とともに流れている。


「これ、メイキング映像にも入ってないショットだよね。どうやって集めたの?」

「あの時の撮影スタッフさんにお願いして映像をもらったの。2人が初めて共演した作品だから、いい思い出になるかって思ったんだけど」

(私も時々出てくるのはちょっと恥ずかしいけど…)


スタッフさんと私が雑談したり、休憩中、椅子に座ってリラックスをしている自然な姿のカレ。

京介くんは片手で口元を隠すようにしてそれらを眺めている。

 そして最後に……『HappyBirthday KYOSUKE』の文字が浮かび上がった。


「……っ」

「京介くんお誕生日おめでとう。喜んでもらえた?」

「うん…かなり照れくさいけど。でもすごく嬉しいよ」


京介くんは軽く髪をかきあげた。


「このスクリーンに映像が流れるようにしてくれたわけ?」

「そうなの」


私は後ろにいるスタッフさんを振り返りながら微笑む。


「特別なメッセージをスクリーンに映すサービスがあるって知ってお願いしておいたんだ。しばらくの間、他のお客さんが入ってこないようにもしてもらってるんだよ」

「そっか……」


京介くんは顔を赤らめながら私を見つめる。


「色々考えてくれたんだね。何か計画しているなって 雰囲気は感じてたけど」

「ふふ。まだまだあるから楽しみにしててね」


すると京介くんは私の手を握りながら耳元に顔を近づけてきた。


「うん、○○ちゃんのサプライズ、期待してる」

「わっ」


かすれた声で囁かれて急に頬が熱くなる。


(もう…!ちょっと前まで照れくさそうにしてたのに……)

「も、もう行かなきゃ。待ってる人たちがいるんだし」


クスッと笑う京介くんの手を取って立ち上がるのだった。


✠✠✠✠✠✠✠✠✠✠


ミュージアムで楽しい時間を過ごした私たち。

しかし 外に出てみると雨が本降りになっていた。


(予約をしてるホテルまで 景色を見ながらゆっくり 移動って考えてたけど……)


「まいったね。相合傘したかったから傘1本しか買わなかったし。でもホテルってすぐそこでしょ?タクシー使う距離でもないしね」

「うん、そうなの」

「よし。じゃあ強行突破だな」

「えっ?」

「行くよ」


京介くんは傘をさすともう片方の手を私の腰に回す。


「!?!?きゃ、きゃーっ!」


そして雨の中に飛び込んだ。


✠✠✠✠✠✠✠✠✠✠


「ははっ、結局かなり濡れたね」

「うん。途中でもっと雨足が強くなるなんて……。

 ごめんね、計画通りに行かなくって…色々と迷惑かけちゃった」


駆け込むようにしてチェックインしたホテルのスイートルーム。

濡れた髪をタオルで拭きながら京介くんを見上げるとポンと頭に手を置かれる。


「なに言ってるの。俺は○○ちゃんとならハプニングも大歓迎。かえって楽しいよ」

「京介くん……」


胸がほんわかと暖かくなる。


「あの、シャワー浴びてきて?冷えると良くないから」

「そうしようと思うけど…でも、○○ちゃんが先でしょ。女の子なんだから」

「ううん、今日の主役は京介くんだから。私は全然待てるし」

「けど……」


京介くんはそこで言葉を止めると部屋を見回す。


「ここってスイートルームだよね」

「うん、そうだけど」

(お誕生日だから豪華な方がいいと思ったんだけど…)

「バスルームも広くて2人でも十分 入れそうだよね?

 で、同棲している俺たちは恥ずかしくある必要も全然ない」

「え?それって……」


京介くんが艷やかな光を放つ目を細める。


「そういうこと」

「わっ、京介くん、ちょっと待って…きゃっ」


けれども、抵抗も虚しくバスルームへと連れ込まれてしまうのだった。


✠✠✠✠✠✠✠✠✠✠


(ふぅ……今日は私が京介くんをドキドキさせたかったんだけどな)


シャワーを浴びた後、顔を火照らせながらベッドに体を預けていると京介くんが口元を緩めながらバスルームから出てきた


「どうしたの、そんなに疲れるようなことがあった?」

「も、もう……!」


バスルームでのことを思い出してますます顔が暑くなりそうだけど、私は頭を切り替えて立ち上がる。


「まだまだ誕生日のサプライズは続きます。

 これを見てくれる?」

(確かめたから大丈夫)


窓際に近づき、カーテンを思いっきり上げる私。

窓の外には輝く夜景が広がっていた。

高層ビル群をバックにホテルの近くにある観覧車が色鮮やかな光を放っている


「わ…」


さすがの京介くんも驚いた様子で窓辺に近寄ってきた。


「もしかして…雨止んでる?」

「そうなの。雨の上がった後だから余計景色が輝いて見えるみたい。天気が味方してくれたみたいで本当に嬉しい」


満面の笑みで横を見上げると京介くんはふっと声を漏らす。


「あ……わたしったら……」

(興奮しちゃって恥ずかしい)


思わず視線を落とすがそのまま彼の腕の中に収まるように引き寄せられる。

耳たぶに京介くんの息を感じた。


「今日いろいろ楽しいことがあったけど、一番嬉しかったのは俺のために頑張ってくれる○○ちゃんの笑顔を見られたことかな」

「京介くん…」

「……ありがとう」


顔半分振り返ると切れ長の美しい瞳がすぐ目の前にある。

その瞳に魅せられているうちに少しずつ2人の距離が縮まるが……。


「あ、ちょっと待ってもらってもいい?」

「ん?」


首を傾げる京介くんの腕から抜け出して、枕の下に置いていた3つの封筒を取り出す。


「あの、これが今日最後のサプライズプレゼントだから選んでもらえたらなって」

「3通の封筒か……最後にこれに戻ってくるわけね」


京介くんは唇の両端を上げた後、真ん中の封筒を選ぶ。


「これは開けてもいいの?」

「どうぞ」


ドキドキしてる私の目の前で京介くんは封筒の中のメモを取り出す。

そして目を見開いた。


「『キス 3回のプレゼント』」

「あ、それか…。

 そうなの、恥ずかしいんだけど……」

(でも喜んでもらえそうかなって思って書いたんだよね)


京介くんは赤面する私の方に身をかがめてくる。


「かなり嬉しいな…じゃあよろしく」

「う……」


心臓が早鐘を打つのを感じながら彼の両頬に手を添える。

そっとおでこに口づけると愛しい気持ちが溢れ出してきた。


(お誕生日おめでとう……京介くんが生まれてきてくれたことが本当に嬉しい……そして今一緒に入れることが……)


そんな思いを込めながら頬に唇にキスを落としていく。

かすかな音とともに顔を離すと、至近距離で京介くんと目があった。

京介くんは私の手に自分の手を重ねながら優しく目を細める。


「○○ちゃんの思い、すごく伝わってきた気がする。俺、いま世界一幸せ者だね」


京介くんは私の顔を引き寄せ、唇をそっと重ねた。


(あ……)


角度を変えて触れ合うたびに彼の熱い気持ちが流れてくるような気がして胸の奥が甘くしびれた。

そのうちに釘付けは 深さを増していって……。


「んっ……」


思わず胸にしがみつくと京介くんはふっと笑いながら唇を離した。


「ごめん、つい夢中になっちゃってさ…。まぁ、そうさせたのは○○ちゃんなんだけど」

「も、もう、京介くんってば…!」


赤くなる私を楽しそうに眺めながら、京介くんはふとベッドに視線を移す。


「そういえば他の2通の封筒にはどんなプレゼントが書かれてたわけ?」

「それは…」

「かなり興味あるんだけど」


京介くんはニッと笑うと2通の封筒を開け始める。


「きゃー!!!他の2つは秘密なのにー!」


しかし私の手の届かないところで京介くんはメモを読み始めた。


「えー、こっちもなかなかいいな。お、こっちも是非 プレゼントしてほしい」

「だ、ダメ! ラストのプレゼントは1つだけなんだから」


すると京介くんは私の首筋に手を置いて顔を覗き込んでくる。


「ふーん、ダメなの?今日は俺の誕生日なのに?」

「う……。

 わ、わかった。いいよ、お誕生日だから…」


甘えるような眼差しに勝つことはできない。

真っ赤になりながら頷くと京介くんは満足げに口角を上げる。


「○○ちゃん…かわいい」


そして私たちはゆっくりとベッドに倒れこむのだった……。


✠✠✠✠✠✠✠✠✠✠


そして甘い夜を過ごした翌朝…。


「ん…」


カーテンの隙間から差し込む朝日を浴びて目を覚ます。


(朝だ…えーっと京介くんは)


隣を見ると京介くんは気持ちよさそうに寝息を立てていた。


(綺麗な寝顔……)


微笑みながらバスローブを体に巻き付けて窓際による。


「外、すごくいい天気 そうだけど……わぁ!

 京介くん、京介くん!ね!起きて!?」

「……ん…、○○ちゃん…?夜の続き……?」

「ち、違うよ!ね、窓の外、見てみて!?」


私の体に手を回してキスをしようとする京介くんを押さえながら窓を指さす。


「え…?

 ………あっ」


遠くの空に大きな虹がかかっていた。


「すごい綺麗だね」

「うんちょっと遅れたけど、空も京介くんの誕生日をお祝いしてくれてるのかな」


すると 京介くんは 白い 歯を見せて笑い出した。


「そうかもね 、○○ちゃんがそう言うならそんな気もするよ」


クスクスと笑いながら虹を眺める私たち。

一緒に過ごした大好きな彼のバースデー、愛する人の笑顔に私も幸せな気持ちでいっぱいになっているのだった。



〜 end 〜


注意 当、二次創作小説(シナリオ)を初めて読まれる方は先にこちらをごらんください。

また、本ページに於いて㈱ボルテージ《ダーリンは芸能人》の画像を使用しております。

当該画像は無申告での使用許可の範囲内ではありますが、当サイトからの複製および転載を禁止します。




 緑閃光 -green flash- with 中西京介

《ダーリンは芸能人》二次創作短編








20XX年1月1日午前5時半ごろ、私たちはとある半島にある海沿いのホテルに到着した。

長年続いている国民的対抗型歌合戦に二人で出場した後に、京介くんはスタプロ所属のほとんどのタレントが参加するカウントダウンライブに出演してからのプチ旅行。

超過密スケジュールの中、二人して何とかもぎとった1日半だけの休日だ。


「京介くん、運転ありがとう。疲れたでしょ?」

「んー、大丈夫。
 それより日の出までどれくらいだっけ」

「えーっとね…。6時47分だって」

「まだ1時間以上あるかー」

「ひと眠りする?」

「いや、初日の出を見るために来てるのに寝過ごしたら洒落になんない。
 そういう海尋もひと眠りしたら? オレは起きてるから起こしてあげるよ??」

「私も大丈夫よ。 一昨日、爆睡してたから」

「あはは」


このホテルは全館が東向きのオーシャンビューであるため、水平線からの日の出をベランダや大浴場から眺めることが出来る。

そのため、毎年12月31日は満室になるのだとか。

かくいう私たちも予約解禁日に何とか押さえることが出来たのだ。


「ま、初日の出を見たら寝ればいいか」

「うん」


そうこうしてるうちに到着時はまだ暗かった空が薄っすらと明るくなり始め、曖昧だった空と海の境界が明確になってきた。

刻一刻と空の明るさが増してその色が変わり、やがて水平線から暖かな色が空に広がって少しずつ金糸雀色に変化していく。

そして…今年最初の太陽の光が私たちを照らした。

その次の瞬間。


「「あ……!!
  見た?!」」


二人で同時にそう声を上げた。

緑閃光、いわゆるグリーンフラッシュが見えたのだ。

ある条件下で見られるこの自然現象は時間にしてわずか1秒にも満たず、見ることが出来ると幸せになれると言い伝えられているところもあるくらいだ。


「すごいすごい、今年は良い事ありそう!!」


思わずはしゃぐ私とは反対に京介くんは一瞬で普段通りに戻っていた。


「…京介くん?」

「ん?」

「グリーンフラッシュ、見れた」

「そうだね?」

「見たら幸せになれるって聞いた」

「うん」

「……」


京介くんってば何とも思わないの?と思った時。

彼はフッと笑ったかと思うと柔らかく微笑んで、そっと私を抱き寄せた。


「…オレはもう十分幸せだよ。
 海尋と出会えて、想いが通じ合って、こうして抱き合える。 これ以上の幸せなんてないでしょ」

「…!」


そんな風に思ってたなんて…。

……ああ、そうね、私も十分幸せだったわ。

最初は優しさに惹かれて。

だけどその優しさの裏側にあった哀しみに気付いて。

もう本気の恋はいらないとも言われた。

それでも諦められなくて…。


「うん、私も同じ」


そう言って京介くんの背中に回した手で彼をギュッと抱きしめる。

出会えたことこそが奇跡、愛し合えることこそが幸福なのだと、改めてそう思った。

―――そうして明るくなっていく部屋の中で私たちはキスをして、太陽の光に照らされながらお互いを貪りあったのだった―――。


〜 end 〜

 

注意 当、二次創作小説(シナリオ)を初めて読まれる方は先にこちらをごらんください。




 あなたと始める物語は。ex.1

by 中西京介

《ダーリンは芸能人》二次創作






作詞を必ず完成させろと社長から半ば脅しのような念押しをされた上に、先に東京へと戻った愛優香との連絡を取ることを禁止され、念を入れてなのか連絡手段のスマホも取り上げられた。

彼女の側に居たくてつい作詞という苦手な仕事が疎かになってしまったことは認めざるを得なく、ただ、好きな時に連絡できないというのは結構身に堪えた。

それでも一磨や翔から助言を受けながら何とか割り当てられた分を完成させ、全員で南の島から東京に戻ってきたのは、あの騒動が起きて1週間が過ぎてからだった。


「あーちゃんのご飯、早く食べたーい」

「あゆちゃんが帰ってからマネージャーが買ってくる惣菜ばっかりだったもんなー。途中で飽きちゃった」

「確かにー。
 晩ごはん、なんだろー」


ウキウキと話す翔と亮太をガキっぽいとからかいながらも心の中では言ってる内容に同意する。

惣菜もそれなりに美味しかったのだが心に残るようなものでなく、対して、愛優香が作ってくれる食事は何となく優しい味がして、どちらかを選べと言われたら当然後者を選ぶ。

そんなことを考えながらいつものようにエレベーターパネルを操作して27階に上がり、キャリーケースを玄関に入れて愛優香の部屋に向かった。

みんなが同じように荷物の整理をするよりも先に共有スペースの部屋に向かったのはある意味滑稽だ。

が。


「……あれ?鍵、開いてないんだけど」

「ん?20時ごろに家に着くって連絡したぞ?」


一磨の言葉に不意に自分のスマホを取り出し、連絡手段であるLIVENETアプリを立ち上げる。

(…?)

そういえばいつもなら短時間で付くはずの既読が未だに付いてないし、必ずある返信もない。

向こうの空港で送信してから数時間経っているのに。

不思議に思っていると、一磨がスペアキーで鍵を開ける。

開いたドアの向こうは真っ暗だった。


「愛優香さん?入るよ??」

「もしかして、あゆちゃん出かけてる?」

「うーん、でもみんな、今日帰るって送ってるよね?」

「オレも時間は入れてないけど夜帰るって送ったー」

「まさか、体調崩して寝てるとか」

「それなら何か連絡があってもいいと思うが」


リビングの電灯を点けて中に入るといつもと違って何だか寒々としている。

みんながみんな同じ事を考えていたようで、愛優香の痕跡を探そうとするけれどもう何日もの間留守にしてたような感じしかしない。

何だか嫌な予感がして思わず彼女のプライベートルームへと足を向けた。


「あっ、京介、勝手に入っちゃ」


翔が言い終えるよりも早くその扉を開けたとき―――部屋から愛優香の全ての荷物が消えていた。


「……え?」

「どういうこと?!」

「一磨、何か聞いてる?!」

「い、いや、全く…」

「ら、LIVENET!」


全員で愛優香にメッセージを送るも数分経っても既読が付かない。

何かがあってスマホが手元にない状況なのか通知がオフになっているだけなのか。

状況が把握出来なくて、兎にも角にも電話を掛けた。

すると…『お客様のご都合によりお繋ぎすることができません』と自動音声が流れた。


「なんで?!?!」

「京介のだけ?」

「一磨!」

「……オレのもだ…」


全員が順に掛けてみたものの同じ結果だった。


「…何が起きてる…?」

「一磨にも知らされてないって…」


訳が分からないこの現状に茫然としていた時―――。


「―――彼女には辞めてもらったわ」


背後からチーフマネージャーの信じられない言葉が聞こえてきた。


「えっ、なんで?!」

「ウソだろ…?」


オレも含め、みな一様に驚きの表情を隠せないでいる。

あまりにも突然の宣言にオレたち全員が狼狽えた。


「まさか、SNSのあれが原因…?」

「いやでも、あれはすぐに消されたし」

「元のヤツは消されたけどスクショされたのが拡散してるって言ってなかった?」

「あ」


SNS上でのネットトラブルの存在を多少は知っていても個々でのネットのやりとりは事務所に禁止されていたこともあって深く知る機会がなかった。

ただ、数あるネットトラブルの中でもデジタルタトゥーには気を付けろとは言われてた。

ネット上に一度挙げてしまうと元の投稿が消されてもそれより先にスクリーンショットなどで他の誰かのデバイスに保存されてしまうとデータとして残ってしまい、それをまたネット上に挙げてしまうと別の誰かが…と繰り返されるというデジタルタトゥー。

それは永久的に消えないことや炎上などに利用されるマイナス面がある。

いま現在あの投稿がどれだけ拡散されているのか想像もつかない。

しかし、そのことが愛優香を突然解雇するほどのことかと少し疑問もある。


「……一因はそれだけど、もっと大きな理由はこれ」

「!!」


チーフが差し出したタブレット端末を全員で覗き込むと、そこには愛優香の個人情報が晒されている画面があった。

誰もが驚きのあまり声を発するのを忘れるほど詳細に。


「住所と顔写真だけじゃなくて婚約破棄の時の話が挙げられているけれど、彼女に原因があるとしか読めない悪意ある内容なの。このままでは彼女もあなたたちも危ないと判断したわ」

「じ、じゃあ、あゆちゃんはどこに」

「……ごめんなさい、私にも分からないの」

「は?」

「どーいうこと??」


一斉に詰め寄られたチーフマネージャーは珍しく戸惑った表情を見せた。

いつもどんな時でも全て分かっているという風に堂々としている彼女が、だ。


「……前みたいに京介のマネージャーが勝手に動いた?」


亮太が思案顔でそう言った言葉にあの時の記憶が呼び起こされて心臓が嫌な音を立てる。

―――真剣になればなるほど誰かを傷つけると気付いたあの日、もう誰とも本気の恋なんてしないと思った。

上辺だけの恋を楽しめばいいと思っていた。

だけど毅然とした態度の愛優香に釘付けにされ、一緒に過ごす時間の中で彼女とはそんな恋はしたくないと思うようになった。

なのに。

今度こそはと思えるようになったのにまたオレの知らないところで…?

不意にチーフマネージャーがオレの方を見たが彼女は否定するように首を横に振る。


「それは違うわ。彼がこの件に関与していないのは確認してる。
 私たちが居ない間に社長が動いたのよ」

「社長自身が?」

「ええ。でも状況を聞き出そうとしたけれど無理だったわ」


チーフはそう言うと深く息を吐いた。

この様子だと本当に何も知らないのだろう。

―――あの日、買い物に行くという愛優香についていって、市場では新婚の夫婦に間違われて有頂天になっていた。

極上の夕陽の見える場所にもう一度来ようと約束してくれたのも嬉しかった。

(愛優香…)

彼女のいろんな表情が浮かんでは消えていく。

やっぱりオレには本気の恋は出来ないのだろうか…?

(いや、もう諦めることだけはしたくない。愛優香は必ず見つけ出す)

オレは密かにそう心に決めたのだった―――。


〜 tobe continued〜



注意 当、二次創作小説(シナリオ)を初めて読まれる方は先にこちらをごらんください。




 あなたと始める物語は。45

〜 Break up with ... ~

《ダーリンは芸能人》二次創作





その日の16:45。

僅かな荷物を持って指定された便で大阪国際空港、通称伊丹空港に降り立った。

仕事でこちらに来る時は新幹線しか使ったことはないために、ここは初めて来た場所だ。

かの南の島を飛び立ったのが昨日の19時。

出張であちこち行ったことはあるけれどこんなに忙しない長距離移動はなかったなと軽く溜息をつく。

搭乗前に荷物は預けなかったのでそのまま到着ロビーの出口を通ると、そこにはチーフさんから提供された画像の人が待っていた。

私の珍しい名字は既に大勢に知られている可能性があるためにこちらから名乗ることは出来ず、「お世話になります」とだけ言って頭を下げる。


「大橋です。
 行きましょうか」


ペコリと頭を下げて名乗った彼は、それからくるりと向きを変えて歩き出した。

到着口のある2階から下に降り、ターミナルビルを出て駐車場へと向かう。

それから、大橋さんの運転する車は空港インターから高速道路に乗り、やってきたのは大阪の中心地の一つ、梅田だった。

車は多くの人が行き交う駅前を通り過ぎ、さらにまるで迷路のような道路を走ってからある建物の地下駐車場に入っていく。

しばらくして地下エントランスホール近くに車は停まった。


「こちらへ」


車を降りてから大橋さんの後を付いていき、エレベーターで何階だかに着いたあと、幾つかの扉の前で彼は立ち止まる。


「大橋です。 お連れしました」


扉が開けられて衝立の向こうに居たのは全く知らない人たち。

誰?と思う暇もなく設えられた席につくようにと言われた。


「姫榊愛優香さん、だね」

「はい」

「スタープロモーションの星だ」

「!!」


普段の何も無いときならともかく、生活サポートスタッフとして契約する時でさえ姿を現さなかったのだから今日が初めて顔を合わせたことになる。

元会社員の性なのか咄嗟に「お世話になっております」と頭を下げた。

まさかこんなところにスタプロの社長がいるとはという思いだ。

……でも、なんで?

もしこの騒動の原因となる私と会うのなら事務所に呼び出せば済むことなのにと内心で首を傾げた。

が、ある一つの理由が思いつく。

SNS上に顔を晒されてしまった私が事務所に出入りするのを外部に知られないため?

あらゆる憶測や批判に対して出来得る限りの対策を取るのは当然のことで、それの一つとして東京から離れたこの場所での面会になったのかもしれない。

社長は恰幅のいい体を少し前のめり気味にして続けて口を開いた。


「さて。
 単刀直入に言うが、本日付でサポートスタッフを解任する。これについての異論は認めない」

「………はい」


やはりそうなるか。

多少は予想してたことだけど最近はかなり楽しかっただけに結構堪えるな、これ。


「それと、こちら側からのお願いなのだが、暫くの間東京から離れてほしい」


そして、予想以上の要求。

東京から離れろ、とは。

でも、これはこれで仕方のないことかもしれない。

今回の騒動がいつ収まるのか分からないのだし、どんなに気を付けていても慎重になったとしても、何らかの形で綻びを見つける人はいるわけで。

更に言えば、暴露された住所は彼らのものと同じであり、マスコミ関係者には同じマンションに住んでいることはとっくにバレているはず。

となると、オーナーから提案されたもう一つのマンションに移るよりも彼らの周辺から遠く離れることが一番なんだと思う。

しかし、困ったな。

見知らぬ土地で準備期間もなく住居探しと再就職活動を同時になんて難易度が高い。

更に言うと、転勤した配偶者に付いてきての職探しならともかく、遠方から来たアラサー独身女子なんて訳アリと見做されて難易度爆上がりなのでは。

とは言ってもこれはお願いという名の決定事項なんだろうし、とりあえずどこかのウィークリーマンションに入るしかないか……と思っていたとき、スタプロの社長とは別の人が口を開いた。


「仕事も新居もこちらで用意しますよ」

「…はい?」


更に更に予想外の提案してくれたその人の顔を、礼を失してると思う暇もなくマジマジと見た。

探すのに大変なその2つを何の縁もない得体の知れない人間に提供してくれるなんて、なんて奇特な人なんだろう。

何かの罠?と失礼極まりないことを考えてしまった。

それが顔に出ていたのか、その人は苦笑する。


「ああ、怪しいと思いました?
 私、こういう者です」


彼は上質そうな皮革の名刺入れから名刺を1枚取り出してこちらに差し出す。

それを、頂戴します、と受け取って書かれていた社名とその人の名前を見た。


「!」


苗字はオーナーと同じで、会社名は私が時折り手伝いに行ってた不動産会社の名前、そして名刺を差し出したその人の肩書きは取締役人事部長という役員だ。

つまりこの人はオーナーの義兄弟であり、直属ではないとはいえそこで働く者にとってはとんでもなく偉い方である。


「姫榊さんの働きぶりは兄からも義姉からも聞いてますので、うちに来ていただくに差し支えはありません」

「あ…ありがとうございます!」

「ただ、同じようにしばらくは非正規雇用となりますが」


渡りに船とはこういうことを言うのだろうか。

正規雇用ではなくても、福利厚生がしっかりしてる会社に継続して在籍させてもらえるのは本当にありがたい。

一つ職を失うのとほぼ同時に次の職を手にすることが出来るなんて、ある意味強運なのかしら?

サポートスタッフとしての仕事をしながら職探しは続けていたのだが、会社都合退職とはいえなかなか見つかるものではなかった。

前職に拘らずに職域を拡げても、だ。

全ての条件に合った職探しの難しさを考えると尚更にそう思う。

もっとも、非正規雇用とはいえオーナーのところとオーナーのご主人のところの待遇が良すぎて、それらを基準に考えてしまっていたから見つからなかった…というのもあったかもしれないが。


「住居と仕事を用意していただけるなんて、本当に感謝しております」

「いえいえ、こちらこそです」


そんなふうに言葉を交わし、後日、支社の方に出向いて改めて雇用契約を結び直すことになった。

それともう一つ。

部屋に残したままの荷物については、オーナー立ち会いのもとで引っ越し業者に梱包から運び出しまで全て依頼することになるそうだ。

本当に何から何まで至れり尽くせりだ。

突然の生活環境の激変にもかかわらず基盤が整えられていたことに安心している中、スタプロの社長が再び口を開いた。


「最後に」

「あ、はい」

「これが一番重要なことだ。
 いますぐ、一磨たちの連絡先は全て消してくれたまえ」

「……え?」


一瞬で頭が真っ白になって………理解が追い付かない。

みんなの連絡先を…消す?

茫然としている私にスタプロの社長は続けて言う。


「スタッフとしての契約を解除する以上、連絡を取る必要はないはずだからな。何らかの形で悪用されないとも限らん」

「!!私はそんなこと……!」

「君がと言ってるわけではない。ただ余計な接触をすることによって今回のように一磨たちの足元を掬うこともある」


社長の言葉にハッとした。

確かにいまこんな状態になっているのはカメラマンアシスタントの彼が何気なく載せた画像に端を発してるのであって。

スマートフォンが個人情報の宝庫と言われてる現在、出来るかぎりのリスク管理は必要で、私自身は余計なアプリを入れないようにとかセキュリティソフトを入れたりとかはしている。

が、サイバーテロリストたちは私たちの思いもつかない行動に出るし、その対策は一般人には難しいのが現状だ。


元は真っ当なアプリでも外部から悪意を埋め込まれてしまった結果、個人情報が抜かれてしまう事件だってあった。


そういうことを知っている以上、そんなふうに言われたら要求を飲むしかない…。


「わかり…ました」


私はアドレス帳を開き、彼らの連絡先をそれぞれ表示させると一度ブロックしてから削除していく。

彼らとの生活は1年にも満たなかったけれどとても充実してて楽しかった。

作ったご飯を美味しいと言ってくれたり、こちらの体調が悪いときには気遣ってくれたり。

ロケ先からお土産を買ってきてくれたり。

みんなのいろんな表情が浮かんでは消えていく。

そして最後に…。


(京介…くん…)


時々、子どもっぽい表情を見せたりしたけど、いつでも優しく微笑んでくれた。

誰よりも波長が合った。

いつの間にか大切になっていた人。

(こんなに突然会えなくなる日がくるなんて…)

私は、『アドレスから削除しますか?』と表示されたスマホの画面をタップしたのだった―――。


 〜 to be continued 〜