今日は山ちゃんの耳の病院でした。
脳波の検査で山ちゃんがどこまで聞こえているのかを脳で調べる検査です。
耳からの検査は聞こえていなくても聞こえているような気がしたりでボタンを押してしまったりするので
本当はどこまで聞こえているのかを調べることができる検査です。
脳波なので検査中は動いてはいけません。
じっとしていれば良いんだけど、じっとできない時は眠剤を使いますねって言われていて、
眠剤を使った時の山ちゃんの豹変っぷりはもう母さんの手には負えない珍獣になるので、母さんとしては飲んで欲しくなくて、山ちゃんにじっとするんだよってかたく言って送り出しました。
しかしというか、やはり彼はじっとなんて出来なくて、眠剤を飲まされていました。
一時間後に帰ってきた山ちゃんは泣いていたけど、珍獣にはなっていなかった。
あれ?飲まずに出来た?って思ったら、ほんのほんのちょっとだけなめる程度飲んで寝たらしい。
なので、眠剤を少ししか飲まなかったから一時間で薬がきれたみたいで平和に終わりました。
そして診察室に呼ばれると、思いも寄らない結果が。
山ちゃんの左耳は全く聞こえていなくて、今までは成長したら手術をすれば治ると言われていたのだが、今回の検査で手術をしても治らないという事がわかりました。
がーん。
ついこの間山ちゃんに
「山ちゃんの左耳はきこえるようにはならないの?聞こえるようになりたいんだけど?」
って言われて、
「大きくなって手術したら聞こえるようになるよ」
と母は答えてしまったのよ。
山ちゃん、この会話忘れてるかなー
覚えてるかなー
忘れてくれ!
先生には今日まで、手術すれば聞こえるようになるって言われていたから、不便になったら手術をすれば良いんだなって、選択肢があるという安心感があったけど、選択肢がなくなってしまった。
ショックではあるが、まぁ右耳が聞こえているから良いとしよう。
先生には右耳の中耳炎や聴こえが悪くなる事がないかを気をつけるように言われました。
そうだよね、右耳に支障がでたら山ちゃんは頼るものがなくなっちゃうもんね。
右耳はちゃんとずっと聴こえていてね。
帰って夫に伝えると、山ちゃんは色んな事を抱えていて可哀想だなって言ってました。
確かにね、山ちゃんの先天性の病気は次から次へと湧いて来る。
こういう事があるとまた初心を思い出す。
障害と向き合うってなかなか難しいけど、なにより今山ちゃんは元気に生きているから、それがなによりも嬉しいことだから。
いつも私達に人間の基本的な事を教えてくれる山ちゃんに感謝しないと。
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