心理「臨床」的なものの見方、ってなかなか、説明するのが難しい。
でも、この小田嶋隆さんの論評.....の内容というより、論じるあり方。
これって、すごく「臨床」的なんだな〜。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/174784/032900137/?P=1
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句〜世間に転がる意味不明」
「佐川氏証人喚問視聴記」2018.3.30
小田嶋さんのエッセイの材料となった佐川さんの国会証人喚問って、
世間もネットも、かなりざわざわしてたみたいだけど、
ばたばたビンボーのにゃんは、視たくっても視るヒマなかった。
だいたい、家にテレビ無いし。
聞いてる?NHK集金員さん、法律云々談義お断り。
にゃんは、司法と裁判所に、すっかりまるっとぜつぼ〜しているのだ。
ともあれ、この「はっきり言ってしまえば私(小田嶋)の作り話」ってのが、
「臨床」家の姿勢とぴったり、といえるほど、通じてる。
あ、河合隼雄さんの「ストーリーメイキング」ってのと、
もちろん関わってもくるんだけど、ここをいま深めると話しがムダに広がるので、禁欲。
新たな事実が出なかったとか、そんなこと、まったくのところ、想定内。
だいたい、新事実が出てくるのを期待していた人って、いたのかなあ?
佐川さんと籠池さんって立場がぜんぜん違うし。
視るべきものを視せた、映し出されるべきものが映し出された。
録画していた人も、けっこういるだろう。
この動画記録、学問的にも価値ある資料となることは間違い無し。
そもそも、カウンセリングってのは、
内容の詳細を聴き取る、つまり「客観的事実を正確に確認する」ための
「事情聴取」とは全くちがう。
もっと相互的なもの。.....薬師寺議員とのやりとり場面は、優れたサンプル。
カウンセラーが相手の方から聴き....ヒアリング....取ろう、感じ取ろうとするのは、
言葉になっていない気持ち、思い....いかり、いらだち、なやみ、かなしみ...などなど。
それらには、もちろん、本人にも、
まだ言葉にできてなかったり、気づいていないものがたくさん含まれている。
「世界を動かしているのは、真相ではない。
われわれの心を動かすのは印象であり憶測であり予断であり不安だ。」
佐川さんの国会証人喚問は、すごく意義があった、とにゃんは思う。
森友学園に投下された税金と、この問題の究明のため国会で費やされた税金とを、
数字(のエビデンス)で比べて鬼の首をとったみたいに騒いでる人たち、いるなあ。
たくさんの国民が、佐川さん証人喚問劇場を鑑賞した経験は、時限爆弾。
〈こころの臨床〉の機微って、ほんとに分かりづらい。
数字で表せるエビデンスの世界と、〈こころの臨床〉は、
かな〜りちがう世界なんだ、ってことが...ね。