この連載の最後に、公認心理師国家資格化達成した某金権団体御用組合の陰の実力者αさんたちのヒアリング・ヴォイシズへの向き合い方が暗示される文章を、ご紹介します。

2011年の学会機関誌に掲載された当時、会員だった方が感想を綴られたものです。

 

2008年にオーストリアで開かれたHV[ヒアリング・ヴォイシズ]の世界大会に参加して、大勢の快復した精神病患者との出会いがあった。

彼らは普通の人以上に普通に見えた。

その大会にいっしょに参加したα[(仮名)本文では実名が記載]さんは、ニュースレターに書いた大会の報告記録の中で、彼らが快復の体験を話すのを聞いて、最初、ワーカーが彼らの替わりに話しているのかと思ったと書いている。

なぜなら、日本では精神病患者は見ただけでこの人は精神病患者だなという感じがするのだが、彼らはそういう感じが全然しないからだと書いている。

さらに、その理由として、日本と違って、彼らは単剤、少量の抗精神病薬を飲んでいるからじゃないかと書いている。

それを読んだ私はがっかりした。

彼らは抗精神病薬なんて飲んでないし、第一、精神科医療のお世話にさえなってないのに、普通の日本人というのはその程度のことしか考えることができないのかと思った。…

 

この方は、精神医療被害者支援の国際組織「マインド・フリーダム [Mind Freedom International : MFI ]」の日本のチェアパーソン(代表)を務めるお医者さん(精神保健指定医ではありません)です。↓

http://www.mindfreedom.org/photos/tsuyoshi-matsuo-mf-japan.jpg/view?searchterm=Japan(じつはこの方もBlues Catを名乗るねこ友達。)そして彼は、この文章を機関誌に載せた後にほどなく、「(仮称)弱者との共生学会」を「脱退した」と仰っていました…。

 

どうやら、淵下さん(公認心理師推進派運動組織のリーダー)にとって、ヒアリング・ヴォイシズは、「医療モデル」化したときにのみ、容認(むしろ患者さんの監理に利用)できると、考えておられるようなのです。

淵下さんがかつて交流報告をした、浦河べてるの家の在り方も、あくまでも医療モデルであることに変わりはありません。

 

ヒアリング・ヴォイシズの本質は、改めて言うまでもなく「社会モデル」に立脚しています。

 

ここにも、「(仮称)弱者との共生学会」の言ってることとしてることの不一致が、まざまざと明らかになっています。

 

もっと言えば、

(仮称)全心共の人たちの(「自我の防衛規制」により「否認」された)本音は、

患者さんが普通になること・治癒することを、信じたり期待したりはしていない、のです。

 

さらにもっと言えば、

患者さんが治癒しないところに、自分たちの専門性の存在意義、地位の安定した存続が保障される

ということ…………

 

それこそが、「公認心理師(=医療心理師)」を推進して来た人たちの

「裏」のさらに<裏>の顔......。

 

第一ペルソナ<臨床家=セラピューティックな場に在る「取次」者>でもなく、

まして第二ペルソナ<正当な労働利権を勝ち取ろうとする運動体>とも違う、

第三の…いえ真の顔が、

このたびのSLAPP訴訟を立てたことによって、自ずから暴き出されたのです。

 

(この項目終わり)