犠牲者の皆様のご冥福と、被災者の皆様のご無事をお祈り致します…。




テレビの映像に、ほんとに涙が出そうになる。
自然の力の大きさ。人間の無力さを痛感します。

でも、こんなときに協力し合おう、助け合おうとする人たちの気持ちがすごい。
世界各国の人たちが日本を助けようとしてくれてる。
そんな人たちの優しい思いや、周りのみんなに支えられて、何とかがんばってます。

みなさまもご無事でしょうか。さまざまな状況があると思いますが
手に手を取り合って、この急な災難、乗り越えてくださいませ。

私もまず目の前に起きてることを大切に。そして何か出来ることから、はじめようと思います。
ちょっとだけ愚痴。注意です。


ぼこーんとへこんでしまって、やりたいことやらなきゃいけないことに手がつけられない・・・。
何でこんなにことごとくスルーされるんだか・・・。
もう仕方ないので明日はあきらめることにしました。

って、何のことだかわからないですよね。すみません。

明日お休みで予定を入れてたんですが、1つが流れ
そのあとにありがたくお約束をさせていただいてたんですがこの時間になっても連絡が来ず・・・
もういいよ!なんて、拗ね拗ねモードでございました。

私の職場は土日の休みを取るのがめっちゃ大変で、やっと取れた休みだったんですよ。
流れてしまうのは仕方ないですが、連絡が来ない、っていうのはあんまりだな・・・と思って。
結局この時間まで、待ちぼうけして、「あきらめる」選択ですよ。ちょっと、悲しかった。
私にとっては貴重な日曜休みなのに。

そ・ん・な・わ・け・で。

日曜がぽっかり明いてしまったので、どうしようかなと思案中です。
世界の本田行こうかな。この気持ちでいったら本買いまくっちゃいそうだなwww

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

って、ここまで書いて、某方がお休みだという日記を読んじゃったよ!
や、でも、お疲れだろうしな・・・やっとのお休みだしな・・・
ブログを引っ越したので、そういえばUPしてなかった学パラをサルベージ。
コレより前はサイトにアップしてあります。当然のようにサンルです。





学パラ・6




【右手】




握り締められた右手が、異様に熱い。
耳元に響く呼吸が、やけに大きく聞こえる。
あまりにすぐ後ろにいるから、体温まで伝わってくる。
どうしよう。
体が、まったく動かない。

「お前、さ」
ビクッと体が震える。
声が、息が、耳の中から浸入してくるみたいでぞわぞわした。

「何ほかの男と、おれのこと見に来ちゃってるの」
「べ、別に見にいっ」
「誰、あいつ」
おれの言うことなんて、まったく聞く気がないみたいだ。
わけがわからない。
コイツはどうしてそんなこと聞くんだ。おれはどうして、こんなに頭がぐるぐるしてるんだ。

「友達、だよッ」
空いていたほうの手で、密着してくる体を振り払おうとした。
力いっぱいその体を突き飛ばした。・・・つもりだった。

それを、つながった右手が許さなかった。

倒れるそいつと一緒に、おれも倒れこんだ。
激しく本棚にぶつかって、本がばらばらとふってくる。
そのうちの一冊が、ごとんとおれの頭の上に落ちてきた。

「いってー」
思わず頭を抑えようとした、が、手が挙がらない。
気がついて、ぎょっとした。こいつ、まだ手を握ってやがる。
立ち上がろうとしてもうまくいかない。
おれはぐる眉の上に倒れこんだまま、起き上がることもできなかった。
「もういい加減手を・・・」
「うるせェ」
目が合った瞬間、ぐっとあごをつかまれた。
そのまま引き寄せられる。
眼鏡の向こうの青い目がじっとおれを見ていた。

「い、って。離ッ」
「黙れよ、クソガキ」
夜の暗い海のような青い目。その冷たい視線にとらわれて、言葉が告げなくなってしまう。

何だよ。
全然意味わかんねェよ。
悲鳴上げさせるようなことしたのはそっちじゃんか。

ぐっとにらんでやると、その金色の髪に月明かりがさしていることに気がつく。
前髪の一本一本がぱらぱらと見えるくらいの距離。
青い目にとらわれたまま、何もいえない。起き上がることもできない。
コイツと体の重なった部分がひどく熱いし。
握り締められた手と、つかまれた顎がぎりぎりと痛い。
・・・痛いのに。そこから伝わる温度を、ぬくもりさえと感じてる。

「お前」
顎をつかまれたまま、勢いよく引き寄せられた。
ただでさえ近かった距離が、ぐっと縮まる。
呼吸が、混ざり合いそうになるくらいに。
「もう2度とくんなよ」
「ッ」
心臓の音がどく、と波打った。
ぐるぐる眉毛の目がぎゅっと細められ、その口の端が笑う。
「今度あの男と一緒に来たら、許さねェ」
かさかさと乾いた、吐息みたいな声でそういうと、顎をつかんだその手をやっと放した。

「・・・手」
それでもまだ繋がってる、最初につかまれた右手。
「離してくれないと、立てな」
「返事は?」
またおれの言葉をさえぎって、生徒会長様は人をくったような微笑を浮かべた。
「ッ」
なんだよ。
返事なんかしねェ。
手を放さないって言うなら、噛み付いてでも・・・

「わ、かった」
なぜか勝手に言葉が出た。
なんてことだ。
おれだけ一人あせってると、ぐいっと手を引き寄せられた。
「明日も来いよ、図書室」
「なっ」
「来いよ?」
言うなり、ドンと突き飛ばされた。本棚に強く背中を打ちつけ、呼吸が詰まる。
ごほごほと咳き込むおれを尻目に、さっさと立ち上がるとそのまま歩き出していく。

「なんだよ!おれは絶対・・・」
行かねーからな!
そう叫んだつもりだった。けど、胸が詰まってうまくいえなかった。
背中を強く打ったせいだ。あいつ、容赦なくおれを突き飛ばしやがったから。

本に埋もれたまま、ぼんやりと宙を見上げた。
あいつの髪の色みたいな月が出ている。

汗ばんだ右手が、妙に冷たい。