前書き

 なんか絵を更新すると「正常なログインを取得できません」とか怒られる。

 絶望した! 絵の更新できないのに絶望した!

 なので、今回は小説更新です。危うく一ヶ月更新なしとかなりそうでした。

 絶望した! 更新しない自分に絶望した!

 いや、マジすみません。

 絶望先生は、時々ネタがわからなかったりして、買うべきかどうか迷う。でも、先生は好きだ。後、小森ちゃんが好きだ。

 以下本編。



 前略。母さん、ついでに天国の父さん。

 今のこの状況は、一体どういうことなんでございましょうか。

 万年チョコは母さんしか貰っていないようなこの俺が、義理チョコすら貰えない、そんな俺が、何故今、チョコを持った女の子に追われているのでございましょうか。

 

 話は、今朝まで溯り。

 二月十四日チョコレート会社の陰謀の日、バレンタインデー。俺は、いつものように学校に向かった。

 モテナイ俺には、バレンタインなんて関係なかった。

 しかし……。

「武さん……これ」

「べ、別にアンタの為に、作ったんじゃないからね! こんなの義理チョコなんだから!」

「大好きです」

 と、まぁこんな感じで次から次へとチョコを渡しに来たのだが……。

 ありえない事態に、俺は怖くなって逃げ出した。

 これ、なんてドッキリですか。

 女の子はチョコを持ったまま追ってくる。

 別に貰ってもいいのだが、なんか怖い。

 ドッキリなら、そう言ってくれ。早く言ってくれ。

 そんな事を考えながら、俺は逃げる。逃げる。

 だが、彼女達は愛のパワー(?)というもので俺を追っかけて追いついたのだ。

 俺は、とうとう捕まった。

 俺は、仕方なしに苦笑いでチョコを貰う。

 それが、女にしてみれば凄く嬉しいらしく次の年もチョコを渡す為、俺を追っかけた。

 去年以上に気合入っている彼女達。

 一体何がどうなっているのか、何の冗談なのか、夢オチでもなければ、ドッキリでもないって、じゃあ何だよ! みたいなこの状況。

 俺にはわからない。

 でも、とりあえず怖いので、今年も逃げる。

 良かった事といえば、足がちょっとだけ速くなったことだ。

 でも、そんなの嬉しくネェ。

 もう逃げ続けるバレンタインは嫌だ。

 頼む、誰か俺を母さん以外にチョコをもらってなかった頃に戻してくれ。

 暑い夏の日。

 僕は、こんなに暑い日に彼女をデートに誘った。

 行った先は、映画館。

 涼しいし、ちょうど観たい映画があったからだ。ちなみに、僕のじゃなくて、彼女の。

 そして今、ぼくらは映画を観ている。

 それにしても…………。

「ふっふっふっ、良くぞココまで来たチャレンジャー!! 今日こそ貴様らを闇に葬りさってくれるわ!! はーはっはっはっ」

 スクリーンの中の怪人が言った。

 そう、僕らは今、戦隊物の劇場版を観ている。

 何故、戦隊物!? 嫌じゃないけど。

 ふと、彼女を見ると、両手の拳を強く握り締め、映画に魅入っている。

 僕は、スクリーンに視線を戻した。

 ああっ、なんかいつの間にかチャレンジャーピンクが捕まってる!!

 マズイ、これじゃ手が出せない。

 どうするんだ、チャレンジャー!!

 んっ、何か来た。

 あれは、チャレンジャーブラック!?

 おおっ、ブラックがピンクを助けた。ナイスだ、ブラック。

 やったぞ、よし反撃だ!!

 ……とまぁ、僕もいつの間にか魅入っていた。

 ここからが、チャレンジャーの反撃なのに……。

 気づくと彼女は寝てるじゃないか。

 小声で起こす僕だが、彼女は熟睡で起きない。

 でも、このままじゃ彼女が悲しむ。

 どうするよ?

 どうするよ?

 どうするーー?!(ライフカード風)

 ひとまず落ち着きたいが、なかなか落ち着かない。 

 前のおじさんが、ブッブッブッブーーーとまるでブタの鳴き声のようなオナラをした。

 そのオナラの匂いで、熟睡していた彼女が目覚めた。

 起きた彼女はスクリーンを見て、

「やだっ! いつのまにか、ブラックが出てるじゃない! ああ、私のバカ、バカ、バカバカ! ブラックの登場シーンを見逃すなんて!!」

 映画館なので、あくまで小声で彼女は叫んだ。

 とりあえず、彼女がブラック好きなのは分かった。

 よく分かった。

 確かに、格好よかったし。ピンク助けるシーンとか。

「しかたない、もう一回見るわよ」

 彼女が呟く。

 マジか!

「あっ、寝ちゃった私が悪いんだから、料金は私もちだからね」

 ……いや、そういう問題? 別にいいけど。

 そんなこんなで、僕は

「劇場版チャレンジャー~ピンクとブラックとレッドのドキドキ△関係!? 巻き込まれ体質の不幸なブルーは、今日も苦労が耐えない! 空気なイエローとグリーンは、目立つ為孤軍奮闘!? がんばれ、めっちゃがんばれ~」

 を二回観ることになった。

 まぁ、楽しいからいいけど。

 こうしてデートは、同じ映画を観るのであった。

 いつもどおりの朝だった。
 いつもどおりコーヒーを入れた。
 インスタントで、あまりおいしくないやつだ。
 それから、いつもどおり新聞を読んだら、ちいさな記事に彼の写真が載っていた。
 記事には、彼が交通事故にあって死んだ事が載っていた。

 車道に出たボールを拾おうとして、道路に出た少女が車に轢かれそうになり、それを庇ったのだそうだ。
 そして、驚いた俺が新聞から目を放せずに居ると、
「うわっ、マジで死んでんの俺」
 とか、のんきな声が後ろから聞こえてきた。
 俺が降り返ると、そこには新聞に載っている彼が居た。
 彼は、俺の仕事の相棒だ。
 半分体が透けて、壁が見える。足はちゃんとある。
「えっと、幽霊なのか?」
「みたい」
 彼はのんきに答えた。
 死んだって言うのに、なんでこんなのんびりしてるんだ。
 っていうか、
「本当に死んだのか?」
「っぽい」
「……」
「……」
 ああ、これはきっと夢なんだ。
 そうに違いない。 
 夢なら、醒めてくれ。

 彼の葬儀に俺は出席していた。
 あれは、夢ではなかったらしい。
 俺の後ろで、彼は自分の葬儀を観ている。
 複雑な感じだ。
 彼は、ここにいて、その彼を俺は送っている。
 で、後ろには当の彼が居て。
 こんがらがってきた。
「自分の葬儀でるなんて、結構レアじゃねぇ」
「…………」
 とりあえず、なんでそんなのんきなんだよお前。


お題提供元 207β

http://sanko.nobody.jp/index.htm

お題内容

5/俺はコーヒーを片手に、朝刊で彼の死を知った。


絵を更新しようとしたら、なんかエラー出たので、とりあえず、お題終わらせようと更新。

とりあえず、お題終わらせたけど、適当すぎで、ごめん。

 俺は、彼の事をよく知らない。
 正直言うと、名前も知らない。
 俺が、彼に関して知っているのは三つ。
 ひとつは、住所。近所だしな。
 もうひとつは、職業。同僚だからな。
 そして最後のひとつは……。

 数時間で変わる第一印象

 いたって平和な小さな街の交番。
 それが、俺の勤務先。仕事はほとんどない。
 たまに迷子とか落し物で人は来るが、それ意外はめっきり仕事は無い。
 暇だ。
 初めての交番勤務で、俺は退屈していた。
 これがずっと続くのかと思うと、少しうんざりしてきた。
 俺と一緒に勤務している相棒は、楽しそうにそば屋の出前のチラシを見ていた。
 ああ、そういえば、もう昼だ。
 俺は、コンビ二行ってパンを買ってくることにした。
 俺がコンビ二から戻ると、彼はざる蕎麦を食べていた。
 箸の持ち方が我流な俺と違い、彼は正しい持ち方で食べてる。
 ちゃんと左手も使って食べてる。
 というか、食べ方がなんか綺麗だ。
 普通に食べてるはずなのに、何かが他の人と違う。
 育ちいいのかもしれない。
 あー、なんか俺の苦手なタイプかも。
 育ち悪いし、俺。
 仲良く出来そうにないな。

 数時間後、好きなアニメで意気投合。


お題提供元 207β

http://sanko.nobody.jp/index.htm

お題内容

4/育ちは良いのかもしれない。彼は綺麗に食事をする。

 本編とは関係のない、後書きです。

 長い、長い、長い、中身がないという内容なので、読む方は頑張って。

 読まない方は、スクロールして、この記事を無視してください。

 さて、後書きの前に前回展開の都合上で紹介できなかった、ダイアのキャラ紹介を。

 

 ダイアンサス・ローザンセ(エリックと同じか、少し下)

 好きな食べ物:不明

 嫌いな食べ物:不明

 特技:家事全般得意そう。

 名前の由来は、両方とも花の名前。

 ダイアンサスの花言葉は、深い愛情。
 ローザンセの花言葉は、同情からはじまる愛。

 できるだけ、両方のイメージになるようキャラ付けしました。(ダイアンサスは上手くいったと思うけど、ローザンセは……)

 性格付けに困った子であったのは、確かです。

 アクアと違うタイプで、エリックが惚れそうな子ということで、こうなりました。

 主要キャラの方が、いろいろ手のかかる子が多いです。

 カイトとか、アリスタ姉様の方が圧倒的に書き易いよ。二人とも、分かりやすいから。


 さて、本題のあとがき。

 この話の製作期間は、一年ぐらい。

 本当は、去年の夏からアップ予定だったんですが、書き終わらなかったので、今年の三月からになりました。

 とりあえず最後まで書ききって、週にアクアとエリックで二話づつアップという形にしてました。

 何故書き終わるまでアップしなかったというと、設定が結構かわるからです。

 最初は、エリックがアクアに亡き妹を重ねるとかいう話だったんですよ。(妹の代わりにしか見られてないみたいで、アクアがかわいそうだということで、ボツ)

 この話を書こうと思ったきっかけは、人魚姫の王子様サイドを書こう。王子様の心中を書こうでした。

 つまり、エリック編がメインでした。

 アクア編は、いきなりエリック編だけあってもわけわかんないから、人魚姫編も作るかと思って製作。

 結果、連載のところの記事数がすごいことになりました。一気に増えました。

 記事数が多くなったのと、更新期間が約半年にも及んでしまったのは、元々一話として考えていた話を二話に分けたところにあります。

 一話そのまま載せると、ここにアップしてある二話分が一度に更新されることになります。

 そうなると、長いのが続く=重たいのが一ページに一気に表示=ブログ全体が重いという結果になるのです。

 なので、この更新期間の長さとなりました。

 多少、更新日が前後したりしましたが、ちゃんと全部アップできて良かったです。本当。

 一時期は、筆が進まなかったり、どう展開すればいいのかわからなかったりしました。

 大体そういうシーンは、絶対カットできないようなシーンばかりで、本当困りましたよ。

 そんなこともあり、終わらないかと思ったんですが、意外と終わりました。

 ちなみに、特に難産だった場面は、

・アクアとエリックが月見草を観にいくところ(どうすれば、話し全体がだれないのかと考え、結局バスケット全部林檎エピソード投入)

・アクアがエリックの婚約を知るシーンとその後のアクアとエリックの行動(アクアに帰れといわれ、大人しく帰るエリックとかも居ました。帰っちゃ駄目な気がしたので、ああいう形に)

・ダイアとエリックの祭のシーン

 です。

 意外と、最終話とかはすんなり行きました。

 あっ、でもアクア編の最終話は、ちょっとだけ難産だったかも。

 軽い気持ちで、元があるからすぐ終わるだろうという気持ちで書き始めましたが、すぐに終わらず、意外と苦労したこの話。

 とりあえず、書ききれたので良かったです。

 最後までお付き合いくださった方、ありがとうございました。