形跡~another side~

人生はほんの一瞬のことに過ぎない

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逆走

夏の終わりくらいに彼女から、「好きなのかどうかまだはっきり分からない。」と言われた。

気持ちを向けてくれているのは分かる。

けど、それが何なのかを真剣に考えられると、たまらなく不安になる。

おれは自分が好かれるような人間だとは思えないし、彼女が自分の気持ちに気付くということはこの関係が終わることを意味しているような気がした。


彼女に自分のことを知られるのが恐くて、どうしても自分から連絡を取れなかった。

最低限のこと以外、話す気になれなかった。

目を合わすだけでも自分のことを知られ、何かを見抜かれそうで恐かった

彼女との間に大きな壁を感じた。

自分で作っていると言うのに、彼女にも原因があるように思ってる自分が大嫌いだった。

そうしてまた自分の殻に閉じこもった。


1ヶ月と少し経った頃、彼女がおれのことを怒ってきた

大事な大会の前日にメールを送らなかったから。

些細なことだけど、それが彼女にとっては大事なことだったらしい。

おれからのメール一つが支えになるのか?

怒られたし、自分を責めたりもした。

けど何か、救われた気がした。

自分が必要とされていると思えたのか、自分の居場所を確認できたのか。

とにかく、救われた気がした。


おれはここにいてもいいんだ

合宿

8月2~7日まで黒姫高原へ合宿へ行ってきた


初日の朝、初めて合宿で車を出す自分としてはかなり緊張していた

ガソリンは大丈夫か、タイヤは大丈夫か、道に間違いはないか

すべてのチェックを終了し、うだるような暑さの中、家を出た


今回は友人を一人ずつ拾っていくようなルートを設定した

うちの最寄り駅で一人目を拾う

おれと共にこの合宿を主催する役員の一人だ

その子も自分と同じくやたら大きな荷物を持ち、待っていた

合宿について、周りの景色について、他愛の無い会話をしつつダラダラと進む

外気が自然と伝わってくるせいか、景色が流れるのが遅く見える

心のどこかに何か不安でもあるのだろうか

自分でも理由はよくわからない

しばらくして第二の中継所に着いた

友人二人と、彼女を乗せた

周りの友人が気を使ってくれたこともあり、助手席には彼女が座った

なんとなく恥ずかしかったが、やはり嬉しくもあった

なぜか景色の流れが速くなったように感じた

時間の流れはむしろゆっくりと進んでいるように感じるのに、実際にはずっと早く進んでるというか

なぜこんな楽しい時間にゆっくり話を出来ず運転しているのか、少し後悔した


宿に着いてからは役員としての怒涛の仕事が待っていた

着いてから、というのは適切じゃない

宿についてから、最終日に宿を出るまで、だ

細かいことなんて書いてられない

花火、スイカ割り、肝試し、マラソン、給水、送迎、買出し、飲み会

すべて管理する側だった

裏方というのは本当に酷だ

もちろん裏方ならではの楽しみ方というものはある

しかし、おれはそこまで出来た人間じゃない

みんなが共通の話題で盛り上がり、共に汗を流し、がむしゃらに騒ぎ楽しんでいる

そんな様子を横目に仕事を楽しめるような、出来た人間じゃない

自分から飛び込んだ立場とは言え、周りと自分の間に壁を感じた

もちろん自分で勝手にそう思い込んでるだけかもしれない

けど、一瞬でもそう思ってしまう自分に問題を感じた


自分ではそうじゃないとは思っていたけど、もしかしたら周りとの強い繋がりを求める人間なのかもしれない

というか、表面的な事実だけを見たらそうとしか考えられない

今の状態では、なにか的を持って集団のずっと先で一人で走っているような錯覚に陥る

羽をもらったはずが、片羽しかなくて懸命に地を這っているような


この合宿、練習よりも自分の立場や求めるものについて、考えさせられる合宿になってしまった

これも合宿の醍醐味だと思いたい


帰りの車は非常に疲れた

肉体的にも、精神的にも

合宿中、仕事

花火

隅田川花火大会を見に行ってきた

日本最大級と言われる花火大会

夏に彼女と見に行くのは、ちょっとした憧れでもあった


花火を見に行く前に、彼女が家に来た

前から来ることは決まってたけど、やっぱり緊張する

私生活を曝すことはもちろん、二人きりになることにも未だ緊張する

部屋にいる間、写真を見たりくだらない話をしていた

何度か彼女のことを抱きしめたい衝動に駆られた

けど彼女はそういうつもりで来ていないだろうと思い、留めた

これは弱気というんだろうか


隅田川では適当なところを見つけて座った

本当にきれいだった

シルバーの放射線状に糸引く花火

消え際にぱちぱちと力強く散る花火

辺り全体に眩い光を与える花火

どうやってあんな技術を編み出したんだろう

少なくとも下町の職人芸というカテゴリーには収まり切らない

彼女と一緒にこれだけの花火を見れて、本当に幸せだ

来年もまた花火を見に行こう

無駄

大学の試験
無駄だ無駄だという人が周りにたくさんいる
ほんとうに無駄だと思っているのか?
どういう基準で計ってそう思っているんだ?
学生の本分は間違いなく勉強することだといわれる
試験はその最たるもののはず
おれはその試験がどんなものだろうと、無駄だとは思わない
なぜ無駄だと言う人がいるのか
遊ぶためだけに来てるんだろうか
いや、大半の人は勉強目的に来ているはずだ
だが弁護士や学者になることに関しても、大学の勉強は所詮間接的なものに過ぎない
試験内容が将来に関係無いんだろう
つまりみんな長い目で人生を見ているんだ
だがね、それは間違ってる
それなら大学に来る必要なんて全く無い
勝手に勉強なり何なりすればいい
おれは学者志望だから、大学なんて行かないで学者になりたかった
けど、そこには社会の厚い壁があった
それにぶつかったから大学で段階を踏んで学者になろうと思ってるんだ
「将来~になるからこんな試験必要ない」
違うだろ
キミらは特定のことをしに大学に来てるんじゃない
大学生活を達成するために大学に来てるんだ
試験、遊び、人付き合いは全部大学から与えられただから、それは達成しなければいけない
大学を卒業するっていうのはそういうことだろう
無駄なのは、おかしな考えをしてる君らの脳みそだ

弱さ

足が元気だったらどんなことあっても走るでしょう?



それがすべてのきっかけだった

何気ないその一言でおれがどれだけ救われたか、彼女にすら分からないだろう


実際に言葉を交わさなくても、その存在だけでも支えになっている

けどもしかしたらおれの心から君が、君の心からはおれが消えてしまうかも知れない

いなくなるかも知れないと思うと不安でどうしようもなくなる

おれはどうすれば君の隣に居続けられるんだろう

透明

おれのことを恋人として好きなのか、友達として好きなのか分からない

だから時間が欲しい

待っていて欲しい

彼女にそう言われた



分かっていた

君が悩んでいることを

だけどおれは離れて欲しくないから、積極的に接触した

手を繋ぐのも繋ぎたいからだけじゃない

そうやって愛情表現することで彼女の気持ちをもっとこっちに引き寄せたかったから

せこい

けど必死だった


彼女はおれと一緒にいたいと言ってくれている

その気持ちの大きさもちゃんと伝わってくる

なら、なんでそれが愛情だということにならないのか


おれは彼女の性格に最も惹かれた

何となくおれに近いものがあるし、おれより遥かに整った性格をしてる

自分のことを悩むその性格も好きだ

そして彼女の今の気持ちも大分分かる


君の気持ちは愛情とか友情とかいう言葉で括られるものじゃない

それは何か透明なものに向かって投げ出される、想いだ

性別でも年齢でもない

何かを求めるわけでもない

ただ、気持ちが強く向いているということ


そのままで待っていて欲しい、という言葉

それはおれにとってもの凄くつらい一言だった

おれは今まで自分として、彼女に好かれようとしてきた

これ以上おれは何をすれば君を引き止められるんだろう

君の想いは透明なもので、それは言葉には出来ない

それを君に愛情だと自覚させる術なんて、おれにあるはずが無い


つらい

何も出来ないと思うと、自分を曝け出すのも恐くなってくる

そのまま、というのは自分を出したまま、ということだろうか

おれは逆に、壁を作ってしまいそうだ

もしそうなったら、君はまた乗り越えてきてくれるんだろうか

求めるもの

彼女と付き合ってから、いろいろな話を聞いた

自分が好きだった人の話

自分を好きだと言ってくれている人の話

自分の欠点

他にも色々話してくれた


でも、はっきり言っておれはそんなのどうでもいい

その話に興味が無いわけじゃない

ただ、おれは君が傍にいてくれさえすれば、それでいい

おれは君の全てを受け入れられるから

一人の恋人

15日、彼女が出来た


何だろう

それまでは話したり出来るだけで良かったのに、いつからかずっと一緒にいたくなってた

自分でも不思議だ

それだけ特別な感情を持っているのだろう

衝動的な感情、と言っても間違いじゃない気がする


最初の印象は、そんなに濃いものじゃなかった

大した話もしないし、お互いに何枚も壁を作ってた

奥手なのかな

二人とも自分の領域を大切にする人間なのかも知れない


その壁を、出会って間もない彼女はいとも簡単に突破してくれた


おれが自分の弱さを悔やんで、意地を張って我慢して、悩みこんでた時

自分でもよく分かってなかった気持ちを、彼女があっさり言ってくれた

出会って間もないのに、なんで、って驚いた

けどおれはその一言だけで、やっと自分を認めることが出来た

本当に救われた

それと同時に、彼女はおれにとって、大切な存在になっていた


告白する日の少し前、おれは何故か凄く不安になっていた

今まである程度の距離にいたのに、急に遠くに離れていく気がしたから

何かがあったわけじゃない

ただ、急にそんな気がした

自分でもよく分からない

けど、何かをするときってそういうものなのかも知れない、とも思う

今まで彼女の一言、存在が支えになっていたから、それが無くなるのが凄く恐かった

だからおれは何とかしたくて、君に気持ちを伝えることにした


期間を置いた後、彼女はOKしてくれた

本当に嬉しかった

近づけたから、というよりも離れずにいてくれるから

まだ壁はたくさんある

おれ自身、人よりも数倍厚い壁を持ってるって自覚してる

その壁を一つずつ取り除こうと思う


おれは今まで君に守られてばかりだった

今度はおれが君を守る

壁なんて、おれと君の周りにあればいい

another side

形跡とは行動だけじゃなく、思考も含めての言葉
書きたいことを書くんじゃなくて、残しておきたいことを書く
それがこの日記のテーマ