BF3のヘリコプターは適度にリアルで、

適度にゲームに簡素化されたいいモデルかと思っています。


ここでは実際のヘリの操縦について少し紹介したいと思います。

ヘリの操縦系統のうち基本的な3つだけ紹介します。





【サイクリックスティック】

戦闘機で言うところの操縦桿というやつです。

ゲーム中ではマウスの上下左右がこれに当たります。


メインブレードが一周する間に

各ブレードの俯角がサイクリック(周期的)に変化するためこの名があります。

たとえば、サイクリックスティックを傾けると

メインブレードの前後左右の位置ごとの揚力が増減し、

機体がその方向に傾くような機構になっています。




【コレクティブピッチレバー】

ヘリ特有のものです。

戦闘機で言えば、スロットルに当たるような、そうでもないようなものです。

操縦席の左側にコレクティブピッチレバーがあるわけですが、

メインブレードの回転数はレバー先端をねじることで増減します。

これがどちらかというとスロットルに当たるものですね。

ですが、実際のヘリが上下するのは回転数を変化させているからではありません。


ヘリがどうやって上下するのかというと、

このレバー自体を上下することによってヘリの揚力を変化させます。

ゲーム中ではW/Sキーに当たる操作です。


先のサイクリックの場合はブレードごとに違う俯角にする操作でしたが、


サイクリックピッチレバーを引き上げると、

メインブレードのすべてのブレードが一斉に俯角を増加させます。

これによって揚力が増してヘリが上昇するわけです。




【アンチトルクペダル】

テールローターの推力を増減します。

ゲームで言うところのA\Dキーに当たる操作です。

なので、ヘリ操縦席の足元のペダルはアクセルやブレーキではなく

実はハンドルなのです。


実際のヘリでは、たとえばAH-1だとメインローターは左方向に回転します。

そのとき反作用で機体は右回りに回ろうとします。

つまり、離陸しようとメインローターを回し始めると、

何も操作せずに右に向こうとするわけです。

(Dキーを押していないのに!)

それを打ち消すため、テールローターを使って

ヨー方向に機体を回転させて戻す操作が必要になるわけです。


BF3のヘリではA/Dキーを押していなければ機体はまっすぐ向いたままです。

実際のヘリではローターの回転に応じて勝手に機体が回転し始めるので

それを打ち消す操作をしながら左右回転をする必要があるわけです。

さらに言えば、
機体全体にかかる合力は、

テールローターの推力を増やせば増やすほど

その方向に発生することになります。

つまりサイクリックを倒していないにも関わらず、

真横にずりずり動き出してしまいます。

これをドリフトといいます。


ドリフトしたらそれを更に打ち消すようにサイクリックを逆に倒す必要があり…

(両手両足使って操縦するので、鼻の頭も掻けない!)





と言った複雑な操作を離陸時にするのですが、

そう考えるとBF3のヘリの操縦はこの基本3種の操縦系統を備えながら

「ややこしいところは省く」という

よく洗練された設計となっているなあと感じるわけです。